きのう新幹線に乗ったら、本日をもって車内販売が終了するとアナウンスが流れた。
あ、そうだった。もう明日からなくなるんだねと、ちょっと寂しい感じがした。
といっても、私は車内販売の利用はほとんどしていない。
たま〜にお水を買うくらいなので、サービスが終了してもちっとも影響は受けない。
でも、なんとなく一つの時代が終わったような感じがして、感慨深い思いになった。
私が初めて新幹線に乗ったのは、高校の修学旅行のときだった。
あれからずいぶん色んなサービスが減ってきたけれど、一番残念だったのは食堂車が廃止されたときだった。
日本食堂のお料理が食べたいというより、お食事をしながら目的地に着くというのが雰囲気的に気に入っていた。
今思うと、揺れる車内でのお料理は、作る人も大変だったと思う。
でも、あの食堂車は高度成長期の日本のよき思い出でもある。
食堂車が廃止された理由の一つに、新幹線の利用者が多すぎるので少しでも座席を増やしたいからというのがあった。
経済が上向きのときはなんと素晴らしいことか。
2000年にはワゴン販売になって、さらにはそれも止めるという。
理由は色々あるようだが、人手不足というのが昔とは大きく違うところだ。
こうして日本は否応なしに、変化をしなければ残れない国になりつつある。
少子化は、こうして国の勢いがなくなっていくことだと肌で感じるようになってきた。
ところで、その車内販売は、11月1日からグリーン車限定で「モバイルオーダーサービス」になるそうだ。
QRコードを読み込んで注文すると、5分くらいで客席に届けられるという。
ネットでお買い物をする要領と同じだ。
これから先、どんなふうに日本は変化していくのだろうか?
どこまで見届けられるかわからないが、よい国であってほしい。
(瀬戸内海)