父の死と金木犀の思い出 そしてマクロビオティック仲間 

人には心に残る花というのが一つや二つはあると思います。
私にとってのそんな花の一つは「金木犀」です。

春の沈丁花と同じで、金木犀は香りが強くてあまり好きではありませんでした。
存在感がありすぎて……。

あ、もしかしたら私は、存在感の強すぎるものが嫌いなのかもしれません。
つまり、陽性すぎるからです。
それだけ自分に陰性部分が多いんですね。

そんな私なので、今でも金木犀は「好き!」とは言えないのですが、想い出だけあります。
それは、2005年9月に父が亡くなってから、10月に伊豆の「こだま荘」に一人で泊まりに行ったときのこと。
露天風呂に漂う金木犀の香りが、強烈に印象に残っているのです。

そして、女将さんが色々気遣ってくださって、そのときのことが思い出されます。
金木犀のお茶を女将さんが淹れてくださって、ちょうど滞在していたマクロビオティック仲間(高桑智雄氏)と陰陽の話をしていました。
学びがいっぱいの貴重な時間で、金木犀の香りとともに忘れられない時間となりました。

父が亡くなってからもう18年も経つのに、金木犀を見るたびに伊豆の温泉を思い出します。

 
 

(金木犀 大阪の京橋にて)

 
 

金木犀に対して銀木犀の方は香りがきつくなくて控えめです。
庭に対で植えることもあるでしょう。紅白になりますからね。
どちらかというと、銀木犀の方が控えめで好きかなと思う私です。
ところで、金木犀は桂花茶(けいかちゃ)になるんですよね。

 
 
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