「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」では、「幸せコース」のスタートにあたって何冊かの本をご紹介しています。
その中の一つである「マクロビオティックの陰陽がわかる本」を読んで、感想文をお送りくださった塾生さんがおられます。
以下に抜粋してみましょう。
<Hさんからの感想文> 抜粋
前半は少し難しかったですが、後半の体感マニュアルはとてもイメージしやすく、合点が行くものも多く、うんうんと頷きながら読めました。
服装の陰陽について、私は青色に惹かれることが多いのですが、冬の寒い時期には赤色の服が心地よかったななど、思い当たることも多かったです。
陰陽が一人の人間の中でも揺れ動くものなんだなともわかりました。
子供についても、大人が細かく言わなくても、子供自身が心地よさを判断して、行動的になったり落ち着いたりすることを信頼してやったほうがいいなとも思いました。
また、例えば陰を求めてお酒という強い陰を摂りすぎないため、より中庸な野菜を多めに摂ることで、体に必要な陰を補充するというやり方もあるのかな?とも思いました。
陰陽を生活に活かして行きたいなと思いました。
***
<マクロ美風より>
早々に感想文をありがとうございました。
この本はマクロビオティックの陰陽を理解するためには、どのように伝えれば効果的かと試行錯誤して編集されたものです。
その結果、後半部分の具体的な事例を通して理解を深めるようになっていますので、まさにHさんもそこの部分でご納得いただけたのだと思います。
日常的な事象を「陰陽の視点」で考えていくと、すごく解りやすくなりますし、応用もきくようになります。
と同時に楽しくなってくるのもこの部分です。
この感想文の中で、Hさんはとても大事なところを把握されています。
>陰陽が一人の人間の中でも揺れ動くものなんだなともわかりました。
この部分ですね。
まさに陰陽は固定しているのではなく、その場の状況でどんどん変化していくものなのです。
ここがしっかり理解されているようなので、素晴らしいと思いました。
それから、お子さんについてのご感想もまさにそのとおりで、お子さん自身の陰陽の結果が日々発せられているわけですから、Hさんは受け手になってあげるとよいかと思います。
陰も陽もどちらも活かしてあげられたらいいですね。
>例えば陰を求めてお酒という強い陰を摂りすぎないため、より中庸な野菜を多めに摂ることで、体に必要な陰を補充するというやり方もあるのかな?とも思いました。
マクロビオティックでは「体の声」という言い方をよくします。
それは肉体面だったり、精神面だったり、色々な場面で使うのですが、お食事でも使います。
「ああ、きょうはお酒が飲みたいな」というのも体の声です。
それは肉体的に、あるいは精神的に陰性を求めている状態なのですが、お酒をほしいという行為には、次のような場合があります。
① 単純にお酒を飲むことが習慣として定着している場合(中毒性を除く)
② 肉体的に陽性(緊張)状態が強くなって、陰性(緩む)状態を欲している場合
③ 精神的に陽性(緊張・ストレス)が強くなって、陰性(緩む・ストレスからの解放)を求めている場合
④ 食べ物で陽性のものが多いため、体が本能的に陰性のものを求める場合
これを見てお解りのように、体が陰性を求めている場合は、その前に陽性の存在があるので、その陽性が強くなりすぎないように、中庸を目指すというのが正解です。
ですから、Hさんが出された「野菜で陰性を補充する」方法は正しいのです。
もう少し授業が進んだら、野菜をどのようにお料理すれば陰陽がうまく調整できるかが理解できるようになります。
また、Hさんは菜園をされていて、外で太陽に当たる時間が長いことと、体を動かすため、室内で事務仕事をしている人より陽性な環境にあります。
こういう環境を意識して、陰陽バランスを取る必要があります。
陰陽はややこしいように感じるでしょうが、考え方が解ったらとても楽しくなります。
これからの授業を通じて、考え方を深めていきましょう。
(マクロビオティックの陰陽がわかる本 日本CI協会出版)