先日急遽募集しました「包丁を泥で砥ぐことと桂剥きの面圧を理解する特訓講座」は、2日間とも満席になっておりますが、裏でずいぶん多くのお問い合わせがありました。
それほどこの講座の重要性を認識してくださっている塾生さんが多いわけです。
今回包丁砥ぎと桂剥き講座の受講資格にあえて制限を設けましたのは、何年もこの問題を引きずっている人達に突破口を開いてあげたいと思ったからです。
さらに、幸せコース在籍者であっても、上のコースの人達と同じようなレベルの人もいますので、その方たちのやる気をさらに伸ばしてあげたいと思ったからです。
ある塾生さんが申し込みの際の備考欄に次のように書いてくださいました。
【講座の開催ありがとうございます。お盆明けで厳しいなと悩みましたが、満足さん、秘伝さんも参加したいと言うことは、お料理を習う程に必要性が増すんだと思い、申し込みさせて頂きます。『悩んだら困難な方を選ぶ』美風さんが書かれていた事に、少しでも挑んでみます。】
『悩んだら困難な方を選ぶ』。
憶えていてくださってありがとうございます。
玄米投稿の時に彼女の頑張り精神は認識していましたが、こうして見事に物事の核心を見抜いておられて素晴らしいと思いました。
そうなんです。
まさに上のコースに進むにしたがって、包丁砥ぎと桂剥きの必要性をひしひしと感じている先輩がゴロゴロいるのです。
実はこの私だって、こんなにも包丁砥ぎと桂剥きがお料理の仕上がりに影響することを知って、毎日身震いする思いです。
今朝もそのことを鱧の骨切りで学びました。
中川さんによると、鱧の骨切りも人参の引き切りも同じ理屈なのだそうです。
それほどに「砥ぐ・剥く・切る・刻む」の基本が後々まで影響するわけですが、「剥く・切る・刻む」は正しく砥げた包丁がなければ実現しません。
それで包丁砥ぎをしっかり出来るようになってもらいたいと思って講座を開くことにしたのです。
今、鱧の骨切りに挑んでおられる先輩たちは、包丁砥ぎがきちんと出来ないと骨切りも思ったとおりにいかないことを痛感しておられることでしょう。
ただし彼女たちのレベルは、出刃包丁や骨切り包丁なので、包丁の形が変わることによる砥ぎ方の違いをまだ会得していないだけです。
包丁の形は変わっても、砥ぎ方の基本は幸せコースで使用する三徳包丁にありますので、これが正しく砥げるようになれば良いのです。
何かを会得することに時間を使う生き方は、その後のあなたの人生に楽しみと可能性をもたらしてくれます。
食べることは一生ついてまわりますので、その内容や質を高めることはあなたの人生の質を高めることにつながります。
今回お申込み出来なかった皆様には、もう少し基本的なことにウエイトを置いた講座を開催したいと思っていますので、その講座までお待ちくださるようお願いいたします。
(皮を剥いた人 京料理人 中川善博)
こんな写真を載せると、マクロビオティックを盲信している人たちから怒られそうです。
あんな陰性なものを!
皮を剥くなんて!
(冷やしトマトの炊いたん 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
でも、こうして仕上がったお料理は、汗をかく季節のミネラルバランスを調整してくれます。
体というのは正直なもので、陽性な人は大喜びで召し上がっておられます。
実に判りやすいです(^^)
美風さん、包丁の使い方に戸惑う状態のmikaです。これまで料理をせずにきてしまい、今期の幸せコースに通い始めたところで早くも桂剥き落第中のうえ、へぎ切りが出てきてアタフタアタフタ。でも、酢の物、和え物、お弁当講座の美味しいおかずの作り方を知り、包丁が使えるようになりたい気持ちがフツフツと湧いています。基本的なことに重きをおいた講座の開催を心待ちにしております。 是非!
mikaさん、おはようございます。
へぎ切りでアタフタされているのですね。
でも、練習すれば出来るようになりますよ。
まだ包丁を怖がっている段階なので、へぎ切りの見たこともないポーズからして抵抗があるのだと思います。
基本的なことに重きをおいた講座、ぜひ日程が合いますように。