私はマクロビオティックを意識して暮らしていますが、動物性をいたずらに排除する暮らし方はしていません。
何らかの理由で動物性を必要とするときには、素材に感謝しながらおいしくいただきます。
自然界に目を転じると、野草や木の実、魚や貝、鳥などが存在しています。
それらを食料にできるのが一番理想なのでしょうが、現代はそんなわけにはいきません。
今は牛や豚や鶏、魚や貝、野菜や果物が人間の都合で育てられていますので、なるべく育てられ方が人工的すぎないものを選ぶようにするしかありません。
山羊を育てている所もありますね。
粉ミルクのない時代は、山羊のお乳を人間の母乳代わりにしました。
ところで動物性のお食事をすると、腸内の様相が変わってきます。
腐るという文字には肉が使われているように、お肉やお魚は時間の経過とともに腐ってきます。
人間の腸内に取り込まれれば、そこは37度ほどで水分もあるので、あっという間に腐る工程に突入します。
腐り出したら臭いはするし、発酵してガスは出るし、体に良いことは何もありません。
ですから、これらの動物性はいち早く体外に排出する必要があるのです。
しかし、腸内には色々な菌がいて、熾烈な戦いを繰り広げています。
ちょっと油断をすると悪玉菌が勢力を伸ばして、あっという間に治安の悪い腸内を作ってしまい、動物性はおろか植物性のものまで異常発酵の道連れにします。
本来植物性のものは、自然な状態で栽培されれば枯れて行きます。
でも、肥料が多すぎたり農薬がかかっていたりすると、陰性になってしまうので腐ります。
あなたの台所にあるお野菜たちは腐りますか? 枯れますか?
あ、そうそう、甘味成分の多い野菜ほど腐りやすくなるので、なんだか甘いもの好きな人の腸内を覗いている気がして可笑しくなります。
さて、ここまで読んでくださったら、あることに気がつきませんか?
それはね、腸内ってまるで糠床と同じということです。
樽の中で繰り広げられる光景は、あなたの腸内とイコールです。
糠床がいまひとつと悩んでいらっしゃる人は、糠床に思いを馳せてみてください。
乳酸菌が少なくなってきたら、糠床は変な臭いがしてきます。
乳酸菌が家出をしたら、酪酸菌が増殖して樽の中はスラム街と化します。
もう共存できません。
そんな腸内にしないために、せっせと善玉菌を増やすべく糠漬けを召し上がってください。
なお、腸内は毎日刻々と様相が変わります。
一日で悪化・再生するほど目まぐるしく動いています。
そのくらいのタイムリーさがないと、身体を守る役目は果たせないということですね。
ですから、糠漬けは毎日少しずつでも良いから、欠かさずに取り入れることが重要です。
出来れば朝・昼・晩と補ってあげられたら文句なしですね。
私はおやつ代わりに糠漬けを口にします。
「おやつ=甘いもの」の刷り込みを捨てると、人生に財産ができたように感じるはずですよ。
だって、体調が良くなるから。
おっと、乳酸菌は糠漬けだけでなく、キムチにも乳酸飲料にも含まれていますが、それらの陰陽を考えて一番体に合うものを選んでくださいね。
そこがちゃんと出来ていないと、乳酸菌は取り入れたはずなのに、体調がイマイチということになります。
(中川式糠漬け 料理:中川善博)
こんにちは。
乳酸菌の状況によっては植物性でも腐ってしまうんですね。
少し前は、お魚など沢山食べたらすぐお腹がはり、異常に臭いオナラがでて苦しい思いばかりしてました。
完全に乳酸菌が足りてなかったのですね。乳酸菌が足りてないところに、どんどん食物を詰め込んでいたから、尚更発酵してしまっていたと思います。
1日でも変化するというのは、先日身を持って体感しました。
乳酸菌は生きているんですね。
だから糠床も生きている。
糠床を育てるのは生きものを育てるということが、今さらながらやっときちんと理解できた気がします。
私は甘いものに異常な恐怖感をいだいていた時期があったので、その影響か『おやつ=甘いもの』という感覚はそれほどでもなく、どちらかというとお米を口にするとホッとするし癒されます。
もっと腸の気持ちになって、食生活をきちんとしていきたいです。
わかりやすく記事にしてくださり、ありがとうございました!
ゆかえもんちゃん、こんにちは。
あなたはTwitterでこんなことをつぶやいていましたね。
>昔からお腹がポンポンに張っていたのは発酵してたからなんですね。特に動物性を食べたあとは酷かったです。じゃい安をいただくようになってからはあまり気にならなくなってましたが、切れたとたんに(>_<) 腸内にたまったガスは、あちこちから逃げようとします。 もちろん、おならもその一つです。 まるで圧力鍋の蒸気排出口のようですね。 これは体の各臓器や細胞にも影響します。 長年使っていたお薬からサヨナラして、自力で毎日排便できる体になりましょう。 いつかは自分で漬けられるようになってね。