火加減と生き方

むそう塾で多くの人のお料理を拝見していると、火加減で苦戦している人が多い。
中川さんのお料理は滅多に最高火力を使用することがなく、これでもかというほど小さな火加減を要求する。
玄米ご飯を炊く時もそうだけれど、皆さんが最小火加減で苦労される。
それほど日常ではあまり使わないような裏技の連続で、あの唸るほど美味しいお料理が出来上がる。
中川さんはとっても陽性タイプの人だけれど、その陽性から生み出されるお料理にはうっとりするような陰性が込められている。
「あの人は火を使いこなせる」と言われるには、あらゆる場面で使い分けのできる感覚が必要だ。
どんなに氣がささくれだっている時でも、キッチンに立つ時には凪の気持ちでいられるように自分をコントロールする。
それはお料理をする者には欠かせない姿勢だと思う。
火加減は人間関係に似ている。
いつも荒い火加減の人は、心もしっとりさが足りない。
いつも弱火しか使えない人は、消極的な生き方をしている。
すぐ焦がしてしまう人は、いつも心がせわしない。
音もなく舞うように料理する。
そこには雅な生き方がある。

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コメント

  1. Hisako より:

    こんばんは。

    はい、ぜんぜん凪ではありませんでした。
    人生いろいろあるのはしょうがないけれどキッチンでは凪じゃないといけませんね。
    自分の気持ちの揺れがこんなにも火加減に影響するなんて。
    それに気が付かないほど今のわたしは何かに追い立てられて焦っていたのだと気がつきました。
    美風さん、中川さん、いつも見守って下さってありがとうございます。
    こんな言葉、私はなかなか言えないたちなのですがお二人に出会えて本当によかったです。
    ありがとうございます。

  2. マクロ美風 より:

    Hisakoさん、こんばんは。

    最近のHisakoさんのつぶやきから、お料理から、凪でないことはよ~く判っていましたよ~。
    キッチンは神聖な場所。
    日常を持ち込むのではなく、そこには結界を張りましょう。
    火の神様っていらっしゃるんですよね。
    それは火災から守るためだけではなく、火の大切さ、火のありがたさ、そしてお料理を出来ることの幸せも含まれます。
    キッチンに足を踏み入れる時には「お料理をさせていただきます」という謙虚な気持ちで心を調えてはいかがでしょうか。
    その姿勢は必ずやお味に反映することまちがいなしです。

  3. おはる より:

    美風さん、こんばんは。
    火加減、本当に難しいです。
    ふっ、と掴んだと思ったら、途端に逃してしまう。の、繰り返しです。

    そして、火は、奥深い表情をもってること、
    やっと、感じはじめたところです。
    だから、お教室で、あんなにも、仕上がりが、違う。
    同じ大きさの火のはずなのに、作るたびに、仕上がりが、違う。

    これまでずっと、悲しい時、つらい時はキッチンに立てませんでした。
    そんな時こそ、凪の心になって、
    煮炊きする火に、癒される時だと、思いました。
    ありがとうございます。

  4. マクロ美風 より:

    おはるさん、おはようございます。

    火を使いこなすには予測が必要です。
    その予測には経験が不可欠です。
    回数をこなすうちに、火と仲良くなれるでしょう。

    でも、おはるさんは余り難しく考えないで、その手の動くようにお料理した方が良いのかも知れません。
    珍しいタイプですから。

  5. Bu 40-2 より:

    美風さん

    こんばんは
    ご無沙汰しています
    せっかくすごく美味しく炊けるはずのecontrolをいただいたのに、全くうまく炊けません.でもそれは、お鍋のためではなくて、私自身のためだ、ってこと、わかってるんです・・・
    そのことをこちらに来て、改めて思いました。なおしていたTプラスでしばらく炊いてみようと思っています。ちゃんとした玄米ご飯が入っていないためもあってか、こころがざわざわしています。
    「子育て雑感」の記事も
    ほんとうにそうだなぁ、って思うのに、そう出来ていない自分がいます。しっかりとした玄米ご飯を口にして、落ち着きを取り戻したいです・・・
    こちらで吐き出してしまいました・・・
    失礼しました^^;
    よいお年をお迎えください

  6. マクロ美風 より:

    Buさん、こんばんは。

    あらら、何があったのかな?
    ちゃんと玄米ご飯が炊けていないとのことですが、お体は大丈夫ですか?
    子育て中は何かと思いどおりに行かないものですが、ご主人がそれを理解してくださると良いですね。
    日本に帰って来られるご予定はないのかしら?

  7. Bu 40-2 より:

    美風さん

    こんばんは
    お返事、お心遣いをありがとうございます
    Tプラスで、そして台所に結界を張り、こころも凪に出来るように心がけて炊いてみました。そしたらecontrolよりははるかにうまく炊けました。
    そして、そのご飯を食べた一日は、からだも気持ちも全く違っていました・・・やはり主食である玄米は大切だ、と改めて思いました。

    子育て・・・
    夫はとても協力的で、理解もすごくしてくれます。私が甘えているだけなんだと、わかっているのですが、おっしゃる通りに思い通りにならないことが多い子育てに、ぶれまくっていると言う状態です。育児は育自と聞きますが、ほんとうだなぁ、と痛感します。
    日本へは先日戻っていました。断乳をしたところです
    それではまた ありがとうございます

  8. マクロ美風 より:

    Buさん、こんにちは。

    ああ、先日戻られていたんですね。
    それは残念。
    お目にかかれたらお話しできたのにね。

    それはそうと、子育て中に思いどおりにしようとするから辛いのではないですか?
    ご自分の思いどおりではなく、子供に添って生きるのは駄目ですか?
    つまり主役はお子さんで、お母さんは脇役になるのです。

  9. Bu 40-2 より:

    美風さん

    こんばんは
    主役は娘で、母は脇役・・・
    自分が主役になるつもりは無いけど、そして誰でも同じようなことを思ってしまうのではないか、と思うのですが、自分の中に「常識」があって、それから外れた行動を娘がするとき、どうしたらいいのだろう、と思ってしまうことが多いのです。私の常識は、彼女に取って必要なことなのだろうか?ただ、自分がそうしてほしいから、それを「しつけ」と考えて押し付けてしまってるのではないだろうか、などと・・・
    食事も、断乳してからものすごく食べるので、その量とか内容とかも・・・やっぱり頭でっかちさんですよねー自分でも笑ってしまいます。
    それでも、私を選んで来てくれた娘と一緒に成長していきたいし、そう出来ることがありがたい、と思っています。
    助言いただいた「娘の周りの周りの空気を育てる」イメージしてやってみます。
    「子供が実行しなくてもいいから、情報だけは発信してあげる」このスタンスも、私にはあまりない部分かもしれないので、心がけてみます。
    ありがとうございます!

    ほんとう、いつか、お話しできる機会があるといいな、と思います^^

  10. マクロ美風 より:

    Buさん、こんばんは。

    しつけは大事ですが、それと食べることは混同しない方が良いと思います。
    しつけはパブリックな面に関することが多く、それはお国柄日本よりしっかりなさっているのではないですか?

    それから大事なこと。
    子供は親の前ではちゃんとしていなくても、案外親のいない所ではそこそこ出来ていたりするので、子供を信じてあげることも忘れないようにしたいです。
    また、あまりうるさく言うと、親の前では良い子になって、親のいない所ではひどい事をするような場合もあります。
    難しいですね。

  11. Bu 40-2 より:

    美風さん

    こんばんは
    子どもを信じること、そうですよね
    小さなことばかりに目を向けるのではなく、もっと大きな視点で見て、信じてあげる
    言うは易しですが、そう心がけるだけでも違うと思うので,心がけてみます

    ありがとうございます!

  12. マクロ美風 より:

    Buさん、こんばんは。

    信じる力は偉大です。
    不可能を可能にします。
    一緒に頑張ってみましょう。

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