よく「春は光から」といわれます。
風はまだ冷たくても、降り注ぐ太陽の光はどことなく明るさが違います。
日脚も長くなって来ます。
ロウバイが咲き、梅が咲き、1月でも花が絶えることなく咲く関東に住むと、二十四節気どおりに季節が進まない北海道に暮らしていた時のことが思い出されます。
雪深い中に春を探したくて、雪を除けて無理矢理福寿草を掘り出して部屋の中に置いたこと。
同様にふきのとうも掘り出して部屋に並べて開くのを待ったこと。
庭先の桜や三つ葉ツツジの枝を折って来て、暖房の力で無理に開かせたこと。
早く長靴でない短い靴を履きたかったこと。
小学校の入学式に男の子が半ズボンをはいて、桜の花の下で笑っている雑誌の写真を、ずっとずっと不思議に思って子供時代を過ごしていたっけ。
だって、北海道の入学式はまだ雪があるんだもん。
寒くて半ズボンなんてはけないんだもん。
だから、二十四節気どおりなんかならないんだよね。
* * *
もうすぐ立春ですが、北海道はこれから最低気温を更新するんですよね。
そんな寒い地方で育った私は、どこかで物事を冷めた目で見ていたと思います。
子供心にも情報と自分の暮らし方は違うと感じていたのです。
と同時に、情報って東京を中心に発信されるんだなぁと思いました。
だから入学式は半ズボンなのです。
今思います。
何事も自分の感覚を優先する私の考え方は、この時期に土台が出来たのかも知れません。
東京の情報に流されない生き方は、変わり者ではあったけれど心地良かったですよ。
ひとりぽっちでも寂しくないし、頼るものがなくても不安にならないし、自由だったなぁと思います。
マクロビオティックを知った今となっては、な?んだ、結構マクロビオティック的な生き方だったなぁと思います。
雪国にお住まいの方々、今年の雪には本当に苦しめられますね。
こんな年には昨年までと違う季節のとらえ方も必要かもしれません。
旧暦だからといってカレンダーに踊らされるのではなく、ご自分の五感を信じてお暮らしくださいね。
春はそこまで。
でもまだ遠し。
札幌も大雪に見舞われました。
雪のあとに気温が下がり、積もった雪もこごえています。
「桜三月」は、5月を過ぎた頃…
子どもの頃からの首を傾げてきたお気持ちがよ~くわかります。
感覚の違いを知ることは多様な生き方を知ることでもありますね。
美風さん、おはようございます。
私が住んでいるところは、入学式の頃は葉桜で、子どもの頃、入学式に桜の写真を見て、「入学式に何で桜が咲いているのかな。」と、不思議に思っていました。情報と暮らし方が違うなんていところまでは気付いていませんでしたが。
私が春を感じるのは、風と食べ物です。ふわっとした柔らかい風に変わった瞬間に春だと思い、ふきのとう、つくし、芹、山椒などを山に採りに行き、母と料理をしながら、香りが家中に満ちるとき、「わあ、野の香り」って全身で感じていた気がします。
春は光から、、今年の春は光を感じてみようと思います。
まりこさん、おはようございます。
まりこさんにはこの気持ちをご理解いただけると思っていました。
北海道の春は遅いけれど、その分春を待つ気持ちは強いですよね。
>感覚の違いを知ることは多様な生き方を知ることでもありますね。
おっしゃるとおりですね。
今では各地の情報がすぐ全国に流れますが、私が首を傾げていた頃は、各家庭にテレビがあるわけではないので、もっともっとその地方の暮らし方しか知らない人が多かったのです。
当然その中でしか生きていない人もいるわけですから、私のような子供も当たり前の時代だったのです。
北海道から出て、あっちこっち引っ越しをしているうちに、ずいぶんいろんな生き方を知りました。
Hiさん、おはようございます。
なるほど~。
九州では入学式が葉桜なんですね~。
関東で暮らしている今は、入学式まで桜が散りませんようにというところでしょうか。
大抵の小学校には桜が植えられているので、入学式は桜見物にもなります。
>私が春を感じるのは、風と食べ物です。
そうですね、私もこれらで春を感じますよ~。
しかし光はこれらよりもっともっと早くて、1月中に感じたりします。
九州なら確実に1月でしょうね。
少なくても立春を過ぎた今頃からは、どんどん強く感じることでしょう。
ですから、寒さを防ぐために厚さは冬並みであったとしても、色は春らしいお洋服を着たりします。
それから後にHiさんのおっしゃる食べ物や風でしょうか。
東風吹かば・・・の世界ですね。
美風さん、おはようございます。
九州の光は1月とのご指摘に、
「ああ、そうだったのか。」
と、思いました。春は光からという、
新しい視点を与えてくださり、
ありがとうございました。
うれしい朝になりました。
Hiさん、おはようございます。
植物って気温にも反応するけれど、先に光に反応しますね。
桜前線って気温との絡みで発表されることが多いけれど、実は桜は光にも反応して咲く時期が決まるのだそうですよ。
春を告げる木々の花は、秋の日射しを感じて年内のうちに蕾の準備に入ります。
庭師さんの仕事を観察していると、それはそれは季節の勉強になりますね。
季節に忠実に仕事をしないと花が咲かないどころか、枯れてしまいますのでね。
植物に接すると、人間より季節に敏感なのが良くわかります。
植物から学ぶことはたくさんあります。