むそう塾の講座の受け方(長文です)

むそう塾では「愛クラス」も「幸せコース」も口伝(くでん)の方法を取っています。
DVDもカメラもある時代になぜ口伝なのか?
答えは簡単。
お料理はそれらに収めきれないほど微妙なものだからです。
ましてやむそう塾のお料理は、玄米ご飯も含めて、すべてオーダーメイドの対応をしていますから、アバウトな方法では伝えきれないのです。
そのくらい「究める」味を大切にしています。
さて、これから口伝におつき合いいただくことになる皆様に、口伝の受け方なるものをアドバイスいたします。
まず、中川さんの口から出て来る言葉を、すべてメモにしようと思わないこと。
書いて伝わることなら、すでにレジュメにして文章でお渡しするはずです。
しかし文章だけでは伝わらないものがあるために、口伝の方法なのです。
このことをよ?くご理解ください。
お料理には一瞬の動作、音、匂いなどがあります。
それらは目や鼻や耳や舌を総動員してこそ伝わるものです。
ですから、体中の神経をそこに集中して欲しいのです。
集中しても解らないことがあったら、すぐ質問してください。
その場で疑問は解決しましょう。
その繰り返しで、すべてを腑に落とし込んで帰りましょう。
そうすれば覚えているはずなのです。
しばらくの間は。
ここからが問題です。
クラスメイトのみんなとお喋りしたり、泊まって次の日に京都観光をしてのんびり帰宅すると、その間にどんどん口伝の記憶は忘れ去ります。
後の出来事で上書きされるからです。
3日もすればほとんどあやふやな情報になってしまうでしょう。
愛クラスに参加される方には、このことがあるから、早くご飯を炊いて下さいねと申し上げているのです。
もし京都観光をするなら、前の日にしましょう。
幸せコースでは、毎回ではありませんがお持ち帰りのお料理もありますので、なおのこと当日の帰宅をお勧めします。
                 *    *    *    *
帰宅したらすぐ再現してください。
愛クラスではその日のうちに玄米ご飯を炊いて投稿してくださる人がいます。
それでいいのです。
むそう塾で体験した中川さんの手元や火加減や味を覚えているうちに、体に覚え込ませるのです。
ノートに覚えさせるのではありません。
ましてやパソコンに覚えさせるものでもありません。
昔「実験3回ノート要らず」という言葉がありました。
3回だけお料理してマスター出来るものではありませんが、おおよその流れは掴めるはずです。
その上に細かな加減が待っているのです。
よくお料理教室で沢山メモを取って、写真やビデオも撮って、パソコンに編集している人がいます。
しかし、その作業をすることによって、そのお料理が「出来る」と勘違いをしている人がいます。
中川さんがいつも口にされます。
「知っているのと出来るのとは違う」と。
ノートを作ったり、パソコンに編集したりする時間があったら、少しでもお料理を作った方が間違いなく上達します。
困ったことに、そのメモは不完全な場合が多いですから、肝心なことが抜け落ちていたりします。
でも、そのメモに頼って何とかしようとするから、グチャグチャになって解らなくなってしまうのです。
頼るのは自分の記憶です。
その記憶が曖昧になったら、中川さんにメールをして確認してください。
ここで大事なこと。
決してクラスメイトや先輩に聞かないでください。
中川さんが口伝したのですから、中川さんに確認してください。
よくお勉強会と称して、むそう塾生同士で持ち寄り会をする人がいます。
しかし、その結果誤った情報を共有して、自分の確かな情報に不安を持ってしまうこともあります。
確実に自分のものになるまでは、このような集まりで撹乱しないことが大切です。
中川さんに質問するのが怖いとか、忙しい時に迷惑だろうとか思わないでください。
中川さんの教えたことがきちんと伝わらないことの方が、中川さんは悲しいのですから、勇気を出して質問してください。
マクロビオティック料理は、体に合ってこそ力を発揮する料理です。
体に合わない料理は、かえって体調を悪くしてしまうことを肝に銘じましょう。
私も中川さんも、皆さんの健康と幸せを願ってむそう塾を始めました。
ですから、ぜひ正しく中川さんや私の伝えたいことをキャッチしてください。
                *    *    *    *
最後にブログについて。
むそう塾生さんはブログをしている人が多いので、むそう塾で受けた講義内容をつい書きたくなってしまうのだと思います。
しかしよ?く考えてください。
中川さんの口伝を文章ではまかない切れないのだと先に書きました。
となると、いくら多くの文字数を費やしたところで、口伝の内容を記事にすることは無理だと思いませんか?
ましてやそこには音や匂いや、スピードや微妙な火加減や、鍋の大きさや鍋の材質の違いも書かれていないのです。
それで中川式の料理が伝えられるはずもなく、むしろ弊害の方が多いでしょう。
先に確実に自分のものに出来るまでは、集まることも控えよと書きました。
それと同じことがブログ上で起こる可能性があるのです。
記事を書く時間があったら、1回でも多くお料理を作りましょう。
ブログに記事を書くということは、その記事から誤解が生じないように書く必要があると思います。
そのような事情から、むそう塾で教わった内容を記事にするのは、極力避けてほしいのです。
これは出し惜しみではなく、ただ一点、間違いなくお伝えしたいからです。
このことをどうかご理解いただいて、むそう塾とあなたのマンツーマンで伝授する「ほんまもん」を生涯の宝に出来るようにしてください。
授業料を安くするのもあなた、高くするのもあなた次第です。
さあ、一緒に「遊べる人生」の土台を作りましょう♪

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コメント

  1. 夏目 より:

    美風さん おはようございます。
    そして、貴重な記事をありがとうございます。

    口伝の大切さを再認識させていただきました。
    そして、これは本当に料理の神髄までを伝えて下さろうとしてくださっている中川さんと美風さんの志のほんの一部だとは思いますが、とても大切なことですね。惜しみなく愛情を全身全霊で教えてくださるお気持ちと、その教えを受け取る側の温度差があれば
    あるほど、悲しい結果になるのだな。と思いました。
    ブログの件もごもっともです。しかと心得ます。
    幸せクラス1回目を目前に、更にシャキッと
    いたしました。12回の授業をしっかり自分に落とし込めることに集中いたします。
    貴重なお話、ありがとうございました。

  2. わかば より:

    美風さん、こんにちわ。

    私は物忘れが激しく、自分に自信がなかったので、すぐにメモや写真を撮っていました。
    メモを取るな、写真を撮るなとよく言われましたが、それでもやめる事は出来ませんでした

    メモした事で安心して、帰ってすぐやらなければ、そのメモは意味のないものですね

    うまくいかない時も、中川さんは忙しいからと遠慮したり、また返事がないのではないか?と諦めたりして、つい気軽に聞ける友人に聞いたりしていました

    反省する事ばかりです

    幸せコースは終了してしまいましたが、次回参加する時は美風さんが書いて下さった事を肝に銘じて参加したいと思います

    知っているのではなく、出来るようになりたいと思います。有難うございました

  3. まうみ より:

    美風さん、こんにちは。
    ありがとうございました。

    色々な情報で混乱した当人です(苦笑)
    ごはんが上手に炊けなくなってから誰に確認をするか、その事がどんなに大事か、骨身に沁みて感じました。
    これからはそのような事のないように致します。
    次回、「炊こう会」では出来る限り私の五感の全てを使って学び取ろうと思います。

    良いお話をありがとうございました。

  4. チル♪ より:

    美風さん こんばんは

    幸せコース1回目からメモを取るのに必死だった私。
    美風さんのおっしゃられる通り、何か形に残ることで安心するんですね。
    で、一旦そこで終わってしまう。
    そして感覚が蘇ることはなく、メモ便りの料理。
    いつまでたっても成長しない訳です。
    本当に自分がおいしいと思うものが作れない訳です。
    糠漬けにしても、最低限のことは覚え書きにしてくださっていたのに。
    あぁなんてもったいないことをしたんでしょう。
    でも幸せコースは始まったばかりで、まだあと11回有ります。
    心して臨みます。
    迷った時は遠慮なくメールして、この1年絶対無駄にせず、全て自分の中に落とし込みます。
    そして先輩方のような素敵な笑顔に。
    私だけのオリジナルな人生を送れるように。
    ご指導、ありがとうございました。

  5. マクロ美風 より:

    夏目さん、こんばんは。
    難しそうに思われるかも知れませんが、人間の頭って結構頼りになるんですよ。
    書くことによって忘れることの手助けをしてしまうんですね。

    さあ、いよいよ今週ですね。
    全部頭に入れてみましょう。
    夏目さんなら出来ます。

  6. さっこ より:

    美風さん、こんばんは。
    この記事を書いてくださってありがとうございます。
    そして全身全霊で教えてくださる中川さんにもありがとうございます。
    夏目さん同様、わたしもシャキっとしました。

    わたしは、目が見えて耳が聞こえて、
    匂いもわかるし感触もわかります。
    それらを全部、フルに使って、1年間喰らいついていきたいと思います。
    ほんとうにありがとうございます。

    ブログでこちらの記事をリンクさせていただきました。
    どうぞよろしくお願いいたします。

  7. マクロ美風 より:

    わかばさん、こんばんは。
    覚えるというのは集中力がものを言います。
    書くことによって覚えようとするのは、学校教育の弊害かも知れません。
    書くことが向いているものもあれば、書かない方が向いているものもあります。
    お料理は書かないで自分のものに出来るる代表例です。
    たとえば泳ぎ方をいくらメモしたところで、泳げるようにはなりませんよね?
    自転車乗りもメモして覚えるものではありませんよね?
    お料理はそれと同じカテゴリなのです。
    ですからメモしないで五感で覚えてねと申し上げているのです。

    もうすぐ炊こう会ですね。
    この日には火加減とくゆり加減を、その大きな瞳に焼き付けてくださいませ。

  8. 絹子 より:

    美風さん、こんばんは。

    こちらの記事を読んで、
    悩んでいたことが解決しました!
    ありがとうございます。

    「当日の帰宅」というところで。

  9. マクロ美風 より:

    まうみさん。こんばんは。

    >誰に確認をするか、その事がどんなに大事か、骨身に沁みて感じました。

    本当に回り道をされましたね。
    でも、最後に「教わる人を選ぶ」ことの大切さを実感出来て良かったですね。
    「ヒーッ」と言ってウルウルしていたまうみさんを思い出します。
    今度の炊こう会は豪華メンバー(笑)ですよ~。
    どんなことになるのやら・・・。

  10. マクロ美風 より:

    チル♪さん、こんばんは。
    うんうん、分かります。
    受講態度を拝見しているとお料理の腕前が想像つきます。
    お料理経験の多い人は、なるほどと頷いて終わりです。
    しかし、言葉の段階から分からない人は、しきりにメモを取ります。
    忘れまいとするのでしょう。
    しかし、このよう人でも仮に2回目の受講が可能だとすると、2回目はグンと理解が出来ることが多くなっています。
    体験が増えたからですね。

    そのような理由からも、愛クラスの再受講はとても勉強になりますから、楽しみにお待ちくださいね。

  11. マクロ美風 より:

    さっこさん、こんばんは。
    ブログを拝見しました。
    丁寧にまとめられた記事を拝見して、さっこさんのむそう塾に寄せてくださる熱い思いが伝わって来ました。
    そのお気持ちに応えられるよう、中川さんと共に精一杯頑張ります。

    さっこさんはお料理がお好きと仰るだけあって、お料理の勘が良いように思いました。
    期待していますよ。

  12. マクロ美風 より:

    絹子さん、こんばんは。
    おや、いつお帰りになるかで悩んでいらしたのね?
    良かった、決心のお手伝いが出来て。

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