惚れ直す~玄米の炊き込みご飯(中川式)~

よく「惚れ直す」と言う言葉を使います。
「惚れる」という意味には恋心を含んで使う場合もあるでしょう。
しかし、男が男に惚れる場合のように、その人の素晴らしさに恋をするかのように惚れ込むというのもあります。
私は割と惚れっぽい女かも知れません。
男女を問わず、私が惚れた人はたくさんいます。
最近ではrobizoさんに惚れ直しました。
また、惚れ直しを更新している人もいます。
それはあの中川善博さんです。
先日のこと。
「幸せコース」の10月のメニューは“炊き込みご飯”なので、その試食をしました。
もちろん玄米ご飯による炊き込みご飯です。
玄米ご飯で炊き込みご飯を作ったことのある人なら、誰でもお分かりだと思うのですが、プレーンな玄米ご飯より硬めに仕上がるはずです。
しかし、中川さんの炊き込みご飯は違うんですね?。
プレーンな玄米ご飯とまったく同じようにふんわりと炊き上がるのです。
その方法はもちろんブラックボックスに関することなので、ここでは書けませんが、それを知った時には唸りました。
白いご飯で炊いてもその微妙な違いは、私自身感じていたので、中川さんから説明を聞いて納得しました。
                *    *    *    *
炊き込みご飯の試食のとき、中川さんはわざとまずくする炊き方を披露してくれました。
確かにいつもの中川さんのご飯とは違います。
しかし、それはわざとそうして、「どうやったらまずくなるのか」ということの実験をしているのです。
「こうしたらまずくなるということが分かれば、あとは美味しくしていくだけだからね」と仰います。
なるほどね?。
よく私たちは、美味しいお料理を作るために、「どうやったら美味しくなるのか」ということばかり考えてしまいます。
しかし中川さんは、「どうやったらまずく作れるか」を考えているんですね。
この違いって凄いことだと思いました。
このようにして中川さんの美味しいお料理が誕生して行くんですね。
そんなわけで私は、予測どおり「まずく炊き上がった炊き込みご飯」(しかも松茸)をいただきながら、中川さんに惚れ直しました。
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今日は「幸せコース」の日です。
京都は朝から良いお天気です。
とり市の日本一の松茸と丹波栗を使って、松茸の炊き込みご飯と栗ご飯を作ります。
正統派のお出しをひいて、おすましも作ります。
松茸の香りとお出しの香り、そして栗の甘さで、心からほんわかとなってください。
私は中川さんのこのおすましをいただいて、「あ?、日本人なんだな?」と思いました。
体中の細胞にしみ渡る幸せなお味とでも言いましょうか。
心が優しくなれるお味です。
お楽しみにお出かけください。

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コメント

  1. Ta(2-9) より:

    日曜日Bクラスではご迷惑をおかけしました。

    ご飯をこれだけ大切にしてくれるむそう塾で学べるだけでも嬉しいことなのに、ご飯炊きをまた間近で見ることができるなんて、ほんとうにありがたいと思いました。
    毎回お料理だけでなく、ちょっとした配慮や組み合わせなど、目からうろこが落ちてばかりいます。
    美風さんのお話も毎回しみいります。

    なかがわさんにも美風さんにも毎回惚れ直してます!
    あと半分なんて残念です・・・
    これからもずっとつながってはいられますが。

  2. マクロ美風 より:

    あらまあ、私も仲間に入れてくださるなんて恐縮です。
    精進します。

    色々な意味で「惚れる」人生を展開しましょうね。
    お互いに。

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