極陰性とマクロビオティック

リウマチを体・心・魂でみつめよう!のぢゅんさんのブログに、「月山筍」(がっさんたけ)の記事が出ていました。
その写真に、思わず我が故郷、北海道を想い出して、しばし見入っていたのですが、ふと、これは北海道で「姫筍」(ひめたけ)と呼ばれている物の親戚なんだろうなぁと思いました。 
時期的にいって、山形と北海道は気候的にも近いので、きっと間違いありません。
北海道では、太くて大きい筍より、細くて小さい姫筍の方が陰陽からいっても合っているのでしょう。
ところで、きょうのお話は筍ではなくて、山菜全般のことです。
私がメチャクチャに忙しかった時に、Natural Magic SchoolのAnubis 22さんが、サトルマクロ的な記事を書かれていて、コメントしたかったのですが、時期を失してしまいました。
しかし、しかし、時期はあるんですねぇ。
こんな形で、ぢゅんさんがチャンスを送ってくれました。
           *    *    *    *
春の山菜には極陰性のものが多いので、ちょっとだけいただくというのは、マクロビオティックで陰陽を勉強した人なら、誰でも知っていることですが、その極陰性のことについてです。
とってもサトルマクロ的♪」(2006/5/5)の記事によると、
■成長→停滞(安定)→成長→停滞(安定) 
これが自然なリズム
なのに、その秩序を打ち崩して、爆発的に成長する陰性な増殖波動を極陰性と捉えています。
アスパラの穂先、わらび、ふきのとう、竹の子の穂先などが極陰性であることに関して、想い出したことなのですが、私の故郷は十勝の平野部なので、うんと山奥の人の暮らしぶりは、同じ十勝でも知らないことが沢山ありました。
そのひとつに、山菜の食べ方があり、わらび、こごみなどの先端部分を捨ててしまうのです。
山菜好きの母は、「あら、もったいない」と言って物珍しげにその話を聞いておりましたが、今思うと、これには先人の経験がものをいっているように思います。
つまり、里に比べて山奥の人達は、山菜を口にすることが多かったと想像できます。
すると、当然、体調を崩す人も多かったのでしょう。
そこで、経験則として、山菜の先端を捨てたら体調の変化が著しくなかった、ということでしょうか。
陰陽の理論なんか知らなくても、その土地で採れる物の食べ方を、ちゃんと生きた知恵として、彼らに受け継がれていたのでしょう。
           *    *    *    *
これこそ、マクロビオティックだと思いませんか?
お料理教室に行かなくても、料理本を見なくても、地元で採れる物の扱い方を先人に学び、また、後世に伝えていく。
このことがきちんと機能していれば、マクロビオティックと意識しなくても、マクロビオティックをしているのと、ほとんど同じだと思うのです。
食べ物に限らず、日本の伝統がきちんと見直されて、大切に守り、引き継ぐシステムを、ぜひ、整えたいと思う今日この頃です。

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コメント

  1. 善右衛門 より:

    こんばんは。

    同じ事を私は京料理や京都につたわるおばんざいの作り方から感じておりました。

    陰陽や無双理論など全く知らない先人は昔からの経験や口伝により健康に生きていく術を知っていました。

    「意識しないマクロビオティック」これが私の目標です。 はんなりやさしい京まくろびの目指すところです。

  2. マクロ美風 より:

    善右衛門さん、早速のコメントをいただき、ありがとうございます。

    >「意識しないマクロビオティック」

    いいですね~、この言葉。

    郷土料理、伝統料理の多くは、実にマクロビオティック的だなぁと感じることが多いですね。

    仮に動物性・極陰性の食材であっても、調理法によって十分その質が変化しているものがいっぱいありますもの。

    「はんなりやさしい京まくろび」が、京都の街と共に、世界に受け入れられるといいですね。

  3. 鍼美人 より:

    そうですね・・・

    『らしい記事』 ありがとうございます

    これも

    ナミダ効果ですね

    何故か『ホッ』としました

  4. AORINGO より:

    私も本や料理教室ではなく、もっと身近な人からマクロを習いたかったです(笑)

    でも子どもたちに伝えていくのが、私の使命(?)

    だと思っています。まだ小さいから教えられないけど。

    今はもっぱら自分の母親にマクロを教えています(笑)

    「意識しないマクロビオティック」

    に到達できるようになりたいです!ここにくるといい勉強&はげまされます。

  5. おでんくん より:

    筍さん、ふきさんたちは春になると我が家にも登場していましたが食べ過ぎたらお肌の調子がくるっていました。なんでも過ぎると良くないのですね・・・素材、調理法などバランスをうまくとれるようになりたいです。意識せずに自然と出来る日まで修行せねば!

  6. ぢゅん より:

    マクロ美風さん、こんばんは!

    素敵な記事を書いてくださっていたのにコメント遅くなってすみません。熱出してました、お誕生日だったのに(笑)。

    わたし九州福岡生まれなのですがその頃はいっさい山菜を食べたことがなかったんです。それが結婚して東京に移動して山形から送られるようになり、いまは北海道と本場に住むようになり、春=山菜という食卓になりました。

    雪に囲まれた冬を過ごしたあとには、芽の爆発的な成長エネルギーを取り入れることでコントロールしているのだなと思いました。

    先人の知恵、学んで受け継いでいきたいですね。

  7. レイハネ より:

    >地元で採れる物の扱い方を先人に学び、また、後世に伝えていく。

    イランへ初めて行った時、若い娘たちがお母さんから料理を一生懸命受け継ごうとしている姿を目の当たりにしました。

    親から思いや愛を受け継ごうと思ったのはその時からです。

    願わくば口承で伝えていきたいものです。

    自分をマクロビアンと呼ぶのにどこかしっくりこないのは、「意識しないマクロビオティック」でありたいからなのだと気づきました。

    マクロ美風さん、大切な想いの詰まった記事をありがとうございます。

  8. マクロ美風 より:

    鍼美人さんのお考えも、こんな路線ですよね。

    私は、日本も日本人も、本当に素晴らしいものを持っていると思うのですが、それを大切にして受け継ぐ姿勢が揺らいでいると思うのです。

    少し早く生まれた(?)者から、お若い方へ、何かがお伝え出来たらいいですね。

  9. マクロ美風 より:

    AORINGOさん、こんにちは。

    お体の調子はいかがですか?

    >私も本や料理教室ではなく、もっと身近な人からマクロを習いたかったです(笑)

    これが、とても大切ですね。

    このような伝わり方をしていれば、むやみにストイックになることもなく、体調の変化にオロオロすることもなく、「日常」としてマクロビオティックをとり入れられるのですが・・・。

    そこで、そのせめてもの補いとして、「井戸端会議」を立ち上げたのです。

    井戸端会議が「日常」になって、人から人へと伝わるようになることを、心から願っています。

    >今はもっぱら自分の母親にマクロを教えています(笑)

    なるほど~、これもアリですね。

    微笑ましい(^_^)

    >「意識しないマクロビオティック」

    さすが善右衛門さんですよね。

    見事過ぎます!

    二人で、この境地を目指しましょうね♪

  10. 鍼美人 より:

    私らしくない 少し過激な(?笑?)記事Upしました

    よろしく お願い致します

  11. stun より:

    先人の知恵というのは本当にすごいですね。

    丁度昨日、大量に山菜をもらったので早速参考にさせていただきます。

    「意識しないマクロビオティック」にも頭をがつり。。。

  12. paru より:

    親から子へ伝えていれば、マクロも自然なものと感じることができたのでしょうね。

    しかし、昔ながらのよいもの(食だけでなく)を伝えている姿に感動できるならまだまだ間に合う気がします。

  13. マクロ美風 より:

    おでんくんさん、こんばんは。

    マクロビオティックは、「食べ方」をとても大切にします。

    それと共に大事なのは、「量」「質」です。

    これを自由に操れたら、もう自由人ですね。

    「意識しないマクロビオティック」を目指して、共に精進しましょう!

  14. マクロ美風 より:

    あら、ぢゅんさん、熱を出していらっしゃったのですか?

    それは大変でしたね。

    今頃の北海道は、いっせいに成長のエネルギーが動き出して、凄い変化の時期ですよね。

    そんな中で、田植えも行なわれていることでしょう。

    ぢゅんさんの体調も、良い方向に変化しますように。

  15. のりぽん より:

    ついうなずいてしまいました。

    先人の知恵、なるほどなぁ。

    本で読むより、勉強するより、人間として生きてきた経験に基づくものなのですねぇ。

    停滞って、安定なんですね。

    そのことを知れば、先を行くだけが人生じゃない・・っていうのが分かりますね。

    マクロって、人生学だなぁ。

    マクロ美風さん、リンクさせていただいてもよろしいでしょうか?

  16. マクロ美風 より:

    レイハネさん、こんばんは。

    イランのお母さんと娘さんのお話、感動的ですね。

    日本では、少なくなった光景ですね。

    私は、レイハネさんのブログにある「百姓に生きる手」の記事が好きでした。

    そこには、まさしく「伝承」が書かれていますものね。

    また、「口承」が理想ですし、実現したい形です。

    >自分をマクロビアンと呼ぶのにどこかしっくりこないのは、「意識しないマクロビオティック」でありたいからなのだと気づきました。

    この感覚はとても大事だと思います。

    いずれ、これに関した記事を書きたいと思っています。

  17. マクロ美風 より:

    万感の思いを込めた記事のTBありがとうございました。

    これも、後日記事にしたいですね~。

  18. マクロ美風 より:

    stunさん、こんばんは。

    先人の知恵って、本当に凄いですよね。

    それほど陰性の強い食べ物でも、干したり、塩漬けにしたりして、陰性を薄めることも知っているのですから。

    「意識しないマクロビオティック」

    名言ですね。

    と同時に、究極の姿だと思います。

  19. マクロ美風 より:

    paruさん、こんばんは。

    「まだ間に合う」

    心強いコメントをありがとうございました。

    そうですね。

    ギリギリのところで、まだ間に合うのだと思います。

  20. マクロ美風 より:

    のりぽんさん、こんばんは。

    のりぽんさんの洞察力は、素晴らしいですね。

    >停滞って、安定なんですね。

    そのことを知れば、先を行くだけが人生じゃない・・っていうのが分かりますね。

    この感覚、最高です!

    色々ご指導ください。

  21. fujitamanegi より:

    私も幼いころから両親が山(主に岩木山麓)で採ってきた山菜で育ちました。

    でも、マクロビオティックで言われているところの陰をあまり感じたことがありません。

    それは、料理の仕方、扱い方だったんですね。

    知らないうちに自然に身についていたことが、実は先人の知恵であったということに、日本人で良かったなぁという思いを抱きました。

    というわけで、今夜は竹の子(ネマガリダケ)と若布のお味噌汁と、わらびのからし醤油和えを頂きます。

  22. たけ より:

    マクロ美風さんこんばんは。

    僕もマクロ美風さんや善右衛門さんの考えに共感できる部分が多いです。

    マクロビオティックとは特別なものではなく、自然との調和を保ち、人間が本来持っている原始的感覚を取り戻す事だと思います。

    日本人が日本人としての当たり前の食事をする事。

    善右衛門さんの言われる「意識しないマクロビオティック」まさにその通りだと思います。

    頭で理解するのではなく、体で分かる事が大切だと思います。

    ただ、「魔法のメガネ」も迷った時の道しるべにすればよいと思います。

    最初は、迷う時も多いけど、体が良くなるとだんだんといろいろな事が、直感でわかるようになってくる。

    これが大切だと思います。

    僕は愛知に住んでいるので出来るだけ、野菜を作る時も愛知県で古くから作られてきた在来種をなるべく作るようにしています。

    「身土不二」ということを考えたらそれが理にかなっているからです。

    次の世代に何を残していくか?

    それが、自分がこの世に生まれてきた意味でもあると思います。

  23. マクロ美風 より:

    fujitamanegiさん、こんにちは♪

    岩木山麓の山菜だったら、それはそれは美味しくあり難くいただけたでしょうね。

    以前、fujitamanegiさんがおっしゃっていましたが、郷土料理を伝える活動、そろそろ始めたいですね。

    岩木山の絶景が眺められる、あの場所で。

    楽しみです~。

  24. マクロ美風 より:

    たけさん、こんにちは。

    いつも含蓄のある文章をお寄せいただいて、本当に勉強になります。

    きょうの文章にも、宝石がいっぱい散りばめられていますね~。

    このまま、1本の記事にしたいくらいです。

    「原始的感覚」「直感」「意識しないマクロビオティック」、どの言葉も輝いています。

    それから、「在来種」に込める想いも、みんなで分かち合いたいですね。

    >次の世代に何を残していくか?

    それが、自分がこの世に生まれてきた意味でもあると思います。

    今、多くの人達がこの思いを共有するべき時に来ていますね。

    共に力を合わせて、手応えのある人生にしましょう。

  25. macrobi papa より:

    素敵な記事でした。

    山菜の陰性について書かれた何気ない記事が、

    皆さんとの対話を通して、皆がなにかしらの気づきを得て、

    少しずつレベルアップされていますね。

    なんだかミケランジェロの記事とか書いてて、恥ずかしくなります。

  26. マクロ美風 より:

    papaさん、何をおっしゃいますか!

    papaさんのスリングの記事とコメントを拝見していて、「これぞマクロビ・パパ!」と思いましたよ。

    子供を思う優しい父親の気持ちや姿、そして奮闘ぶりが実に良く伝わって来ます。

    そして、ママさん達とスリングの会話ができるって、papaさんでなくてはできない特権みたいなもの。

    私には絶対真似のできない世界です。

    私の場合は、記事より、コメントをくださった方々の感性(受け取り方)が見事だったので、記事がその恩恵に浴した、というところでしょうか?

    このようなコメントをいただけて、本当にありがたいの一言に尽きます。

    感謝の場を与えてくださって、papaさん、ありがとうございます。

  27. ふたば より:

    コメント見ているうちになるほどと思ってしまいました。

    食だけではない日本の伝統や考え方は絶やしてはいけないものだと思っています。

    急ぎすぎてことを進めても浸透はし難いと思います。

    伝統を引き継ぐシステムはじっくりと行くのが良いでしょうね。

  28. マクロ美風 より:

    ふたばさん、こんばんは。

    初めてのコメント、ありがとうございます。

    何だか、お顔を先に存じ上げている方からのコメントって、照れくさいものですね~。

    不思議な感じです(笑)

    >食だけではない日本の伝統や考え方は絶やしてはいけないものだと思っています。

    >伝統を引き継ぐシステムはじっくりと行くのが良いでしょうね。

    お若い方から、このようなご意見が寄せられて、とても嬉しいです。

    ふたばさんの周りには、伝統に関心のある方が沢山いらっしゃるので、きっと伝統を大切にして引き継いで下さるものと、期待しております。

  29. エンリケ より:

    美風さん、

    この度ブログを辞めることにしました。

    短い間でしたが大変お世話になりました。

    これからもマクロの母として頑張ってくださいね。

    ご活躍、心からお祈りしています。

    有難うございました。

  30. マクロ美風 より:

    エンリケさん、ビックリしました。

    色々と悩まれた経緯を、ブログで拝見しましたが、エンリケさんの真摯に生きようとするお気持ちに、改めて胸を打たれました。

    “自分の気持ちに正直に生きる”

    私も日々、心がけている生き方です。

    エンリケさんには、もう一度何かの形でご縁があるような気がしております。

    その日を心待ちにしながら、とりあえず、お疲れさまでした。

    ご丁寧にお知らせ下さって、ありがとうございました。

    とても嬉しいです。

    エンリケさんとご家族の皆さんのご健康を、心から祈念しております。

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