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陰陽の氣を意識するかしないかで人生は大きく変わります
今月の幸せコースの授業では座学の時間をたっぷり取って、マクロビオティックで最も大切にしてほしいところをお伝えしました。
むそう塾生は他のお料理教室よりマクロビオティックの精神はお伝えしているつもりですが、それでも月1回の授業です。
そうすると、どうしても残りの29日〜30日の過ごし方が優位になってしまうのです。
授業で私の話を聴いて「ああ、そうなんだ」と思っても、家に帰ってまた何十年の癖と惰性の生活に戻ってしまうと、ちっともマクロビオティックの良さが現実化せず、お金と時間を費やした割には実生活に変化が起きないことになります。
そうではなくて、月1回の授業でも氣の持ち方一つで劇的に変化できることを昨日はお伝えしました。
それは「意識するかしないか」なんです。意識ってとてつもなく大きな力をもっているのに、それをないがしろにしている人のなんと多いことか! もったいないです。実にもったいないです。
意識って氣を集中させることが前提ですが、この場合は集中より集注という文字を使いたい気がします。
それは単に氣を集めるだけでなく、注ぎ続けることが大事だからです。
良い氣を注ぎ続けるとその部分に変化が起きて来ますので、それを治療に使っているのは皆さんもよくご存知のとおりです。
子育てをするときでも同じですね。離れていても氣をかけられたかどうかで子供の反応は違ってきます。
恋人同士の例だったらもっと分かりやすいかもしれません。恋愛なんて氣の集注の典型例ですものね。ですから恋愛をすると驚くほど変化する経験をした人や、変化した人を見たことがあるでしょう?
陽の氣と陰の氣を誰しももっていますが、そのうちの陽の氣を意識し続けてごらんなさい。
きっと気持ちが晴れ晴れとして、さわやかな風が吹き抜けたようにスッキリするはずです。
ときどき陰の氣が頭をもたげてきてもかまいませんが、最後は陽の氣で終わるようにしてください。
一日24時間を陽の氣ですごすか陰の氣ですごすかは天と地ほどの差があります。
そして当然のことながら結果が変わってきます。
ですから、私はいつも陰陽を意識してねと口を酸っぱくして皆さんにお伝えしているのです。
そうですねぇ、陰陽を意識して何が一番嬉しいかというと、物事の展開が楽しみになることでしょうか。
平たい言い方をすればワクワク感が強まるということですね。
ですから、朝の目覚めからワクワクして一日のスタートが出来ます。
そんな毎日って想像しただけでも愉しいと思いませんか?
可能なのです。意識次第で。

お箸の正しい持ち方もコース生全員にお伝えしました。
果たしてこの人たちの何人がきちんと持てるようになってくれたでしょうか?
これは1週間ほど真剣に練習をしてくださったら身につきます。
その後はちゃんと持とうとする意識があるかないかです。
今までの自分のままでいいのか、いや、新しい自分になりたいから意識しようと思えるかで人生は結果が異なってきます。
人間はつい楽な方に流れてしまいます。
でも、それに歯止めをかけるのは意識の持ち方です。
お金もかからないし、自分を変える最高の手段なのに、そのことをないがしろにしている人が多いですね。
でも、必ずいます。この記事を読んで実行してくれる人が。そんな人は陽性です。
玄米ご飯に胡麻塩は必ず必要ですか?(質問にお答えして)
「一卵性双生児が経膣分娩で産まれました!」の記事にさわまりさんからコメントをいただきました。
お返事が長くなってしまいますので記事にさせていただきます。
はじめまして。
「出産 マクロビ 双子」というキーワードで検索しまして、こちらにたどり着きました。
私も現在二卵性の双子を妊娠している6か月の妊婦です。
実は双子のうちの一人が標準の半分ほどの体重しかなくて、このままでは厳しいと言われております。
普段は数年前からマクロビオティックな食事をしており、私自身は健康なのですが、子供に栄養が届いていないのは食事内容が間違っているのかと思い、先ほどのキーワードで検索した次第です。
私自身は元気なため、お腹の中の子供の状況がよくわからず不安な日々です。
でも、お会いしたことのない緋乃さんという方が、こちらでのお料理のおかげで素晴らしいお子さんを自然分娩された記事を読みまして、なんだか少しだけホッとしました。
マクロビの教室にも通って勉強しておりますが、まだまだ自分の体の声が聞こえていないのかもしれません。
妊娠するまではゴマ塩の玄米ご飯が好きだったのですが、妊娠してからどうしてもゴマ塩が食べたくなくなってしまいました。妊娠すると陽性になると聞きましたので、そのせいかなと思っていましたが、食べたくなくても陽性なものを食べ続けたほうがいいのでしょうか。
こちらの教室に通っていないので、お答えいただけなくて当然かと思いますが、もし教えてもらえたらとてもうれしいです。
<マクロ美風より>
さわまりさん、初めまして。
一卵性双生児に比べると二卵性双生児はグンと心配なことが減りますね。
それでもこのように体重差が生じるのはこれも陰陽だったりします。
でもご心配でしょうから基本的な考え方をお返事をさせていただきます。
>妊娠するまではゴマ塩の玄米ご飯が好きだったのですが、妊娠してからどうしてもゴマ塩が食べたくなくなってしまいました。
多いですね、こういう人が。でも、玄米ご飯は食べられているのでしょうか?
妊娠すると大好きだった玄米ご飯も受け付けなくなる人がとても多いです。
それはさわまりさんも書かれているように、妊娠することによって陽性さが増すからです。しかし、玄米ご飯の炊き方が陽性なために食べられないケースが多いです。もしさわまりさんが玄米ご飯は食べられているのに、胡麻塩だけ食べられないのなら、無理に胡麻塩を食べることはないと思います。
あなたが通われているマクロビオティックの教室では、玄米ご飯と胡麻塩をセットで召し上がるように指導されているのでしょうが、本人が嫌な時には本人の身体の声を優先しましょう。現にむそう塾では玄米ご飯と胡麻塩はセットにしておらず、食べたい人のみ摂ることになっています。
この記事に登場する緋乃さんは、胡麻塩をかけていません。むそう塾のサイトにある次の記事はお読みいただけましたか? 関連記事とともにお読みくださることをお奨めします。
・マクロビオティックの落とし穴 胡麻塩の盲信
・中川善博の胡麻塩論(プロが研究した胡麻塩)
・マクロビオティックの誤解
あなたのお食事内容が詳しく分からないので、細かいアドバイスは出来かねますが、どうかマクロビオティックを盲信して著しい偏食状態にならないようにしてくださいね。妊娠中は何かと不安がつきまとうものですが、これからの妊娠後期に向けて赤ちゃんだけでなく母体の健康もキープしなければなりません。貧血にならないように多方面から陽性を考えてみてくださいね。胡麻塩だけが陽性ではありませんから、料理方法や水分の摂り方でも陽性を意識してみてください。あくまでも身体の声を重視して。
どうかお二人とも無事にご出産できますように。

(中川式鉄火味噌 料理:子象さん 玄米の粒は鉄火味噌の粒子と比較するため)
マクロビオティックの指導現場から(動物性のこと)

(リマ新宿店にて)
昔はこのような商品は並んでいなかったなあ・・・。
これらの商品が並ぶようになった経緯には複数の理由があるけれど、販売の現場ではこうして消費者のニーズに応えている。
でも、マクロビオティックを啓蒙する人たちは「動物性抜き」を原則として主張する。
しかし、マクロビオティックの理念が一人歩きしているため、動物性を排除するのがマクロビオティックだと信じて疑わない人がいっぱいいる。
体調が悪くなっても、陰陽バランスが崩れているのに気づかず、マニュアル料理を繰り返してどんどん健康から遠ざかっている人もいる。
マクロビオティックは原則として禁じている食べ物はない。
もし体調が悪いなら、避けると良い食べ物があるよと教えているのだ。
その「避けると良い食べ物」がグーンと全面に出てしまって、どんな体調の人にも適用してしまう人が出てくるからおかしなことになるのだ。
ちょっと常識で考えたら分かりそうなことでもあるのに。
海に囲まれた日本で、鰹節くらい食べるのは当たり前じゃないか。
物にはすべて陰陽両面があるのだから、片方だけを見てあーだこーだと目くじらを立てる方がおかしい。
それこそマクロな視点じゃないよね。
もっとノビノビしようよ、息切れしている人たち。
今信じているそのマクロビオティック、本当のマクロビオティックなの?
まっとうな判断が出来てこそ、マクロビオティックを知ってよかったとなるよね。
◆サイトの次の記事も併せてお読みください。
今年のマクロビオティックは拡散から収斂の方向へ
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
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玄米ご飯でかき揚げ丼 マクロビオティックですねぇ
昨日は「じっくりコース」でかき揚げや天ぷらを揚げました。
精進バージョンの天ぷらは、すでに幸せコースでお教えしてあるので、一歩進めて一般的な天ぷらの揚げ方でした。
むそう塾はマクロビオティックの料理教室ですから、動物性を一切使わない天ぷらをお教えしていたのですが、動物性を食べたいご家族がおられる場合にも対応できるようにするためです。
これは幸せコースの土台があるから出来ることで、何年もむそう塾に通ってくださったじっくりコースの皆さんの昔を思い出しながら写真を撮っていました。
マクロビオティックだから動物性を一切使わないお料理しかできないのではなく、動物性を食べたい人にも体への負担を最小限にできる作り方や食べ方をマスターしていて、美味しく召し上がってもらうことを教えるのがむそう塾スタイルです。
美味しいお料理を食べたい欲求は強く、それはマクロビオティックの料理であっても同じことです。
その本能を満足させるため、むそう塾では常に「美味しい!」を忘れません。
「美味しくなければ料理じゃない。それは餌です。」と言い切る中川善博のプロとしての腕に、マクロビオティックの陰陽を重ね合わせると、本当に美味しくて心にも体にもやさしいお料理が誕生するので、いつも感動しています。
昨日は揚げたかき揚げを玄米ご飯の上に載せて、かき揚げ丼が登場しました。
中川式玄米ご飯は白米のように炊き上がるのが特長ですから、玄米ごはんであることを忘れてしまう食感でした。
ムシャムシャ噛み続けなければいけない硬い玄米ご飯だと、この美味しさは味わえないなあと思いつつ試食しました。
単なる美味しいお料理は世の中にたくさんありますが、それを食べ続けると健康に危険信号がともる美味しさが多いですね。
欲求を満たすだけのグルメ料理ではなく、「その一口一口が自分の体と心をつくる認識」のもとで、本当に美味しいお料理を追究するのが真のマクロビオティック料理です。
その判断は、召し上がった後のご自分の体が正確に教えてくれるので、その声(反応)に耳を傾けながら陰陽バランスを取るのが正しいマクロビオティックのあり方です。
揚げ物はご家庭で作るのが一番美味しくて安全です。
天ぷらもフライも唐揚げも、むそう塾でお伝えする揚げ物はご家庭でも大人気なので、ぜひ美味しさと健康を両立できる技術を身につけてほしいと思います。
そのためのサポートも全力で行なっていますので、お伝えした技術を完全コピーしてくだされば良いのです。
そして、陰陽バランスを取ることの心地よさを実感していただけたら嬉しいです。

(かき揚げ丼 玄米ご飯 料理:陰陽京料理人 中川善博)
「いい人に出会うこと」「いい風に吹かれるところへ行くこと」
きょうは3本の記事を書きました。
・「心と食」のつながりを体系化した桜沢如一氏のマクロビオティック
・ジャンプしましょう! 「別れのうた」(作詞・作曲/桜沢如一)から学ぶ
・マクロビオティック指導者田中愛子先生の言葉を想い出す
どれもマクロビオティックを知った人たちに正しくお伝えしたい内容ばかりです。
悩み事を食べ物で解決出来るなんて思わない人も多いでしょうが、こうしてむそう塾をしながら日々塾生さんの変化を見ていると、やはり食べ物と心はつながっていると思えます。
そして、今までその食べ物の力に光が当たっていなかっただけで、実は多くの人が知らず知らずに健康になったり不健康になったりしていたわけです。
むそう塾ではそれを「これでもかー!」というくらい深く食べ物を追究した結果、他のマクロビオティック料理教室では類をみないところまで「心と食」の関係を把握することができるようになりました。
先日亡くなった高倉健さんの言葉に、「いい人に出会うこと」「いい風に吹かれるところへ行くこと」というのがありました。
さらに、「きつい風に吹かれていると人に優しくなれない」とも。
彼は敏感に氣を感じ取っていたからこそ、いい風とかきつい風という表現で心のありようと氣の関係を語ったのだと思います。
実は食べ物も同じで、いい氣を放つ食べ物ときつい氣を放つ食べ物があります。
そこを陰陽という言葉は使わずとも、私たちはなんとなく感じ取っていることでしょう。
最も身近にありながら、誰でも口にするものでありながら、今ひとつ無関心になりがちな食べ物ですが、食べ物の力を味方につけると人生はかなりダイナミックで面白い展開にすることが可能になります。
あなたもそんな世界で、いい人に出会って、いい風に吹かれてみませんか?
間違いなく人生が変わります。

(写真:単騎、千里を走る。より)










