料理人 中川善博の陰陽料理」カテゴリーアーカイブ

京料理人 中川善博が作る蕗味噌

蕗味噌 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(蕗味噌 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

春のお料理には苦味をというのは、マクロビオティックを知っている人や陰陽五行を知っている人では常識ですが、苦味を美味しくいただく方法には陰陽を駆使するとうまく行きます。
京料理人として築きあげた確かな腕の上に、マクロビオティックの陰陽を丁寧に忠実に反映していくと、こんなにもお料理が美味しくなるのか!という感動に浸ります。

試作で作った蕗味噌を夫と息子に試食してもらったところ、ご飯をおかわりして食べるほど気に入ってもらえました。
一般的な蕗味噌と違ったその作り方は、やはり美味しすぎました(๑´ڡ`๑)
煮物コースの皆さん、お楽しみに♪

 
 
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京料理人が教える「鯛蕪」と「蕗味噌」 そして骨瘤のこと

鯛蕪 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(鯛蕪 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

昨日は今月の煮物コースの試作会でした。
天然物の鯛をおろすところから始まったのですが、途中で中川さんが「この鯛は美味しいよ〜」と言います。
その鯛には「骨瘤(こつりゅう)」というのがあって、それは天然鯛の証拠なのだそうです。
写真の円内にある丸いコブのようなものです。(二つありますね。)

骨瘤 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(鯛の骨瘤)

調べてみると、どうやら急流を泳ぐときに骨折してしまったからという説が有力なようです。
こちらのサイトも参考になります。
次の文章も説得力があります。
鯛のコブは骨の一部が肥大した血管棘。肥大した原因は骨折。流れに逆らうために、骨折するほど尾を振っている鯛なのだ! どの鯛にもあるものではなく、天然もの、それも速い瀬に住む鯛にしかない。鯛のコブは急流にもまれた鯛の証。旨い鯛の印なのだった。こちらのサイトからお借りしました。)

ただし中川さんによると、骨瘤があるからといって100%天然物とはいえない場合があるとのことでした。
気が遠くなるほどの数の鯛をおろして来た経験上、そういうことがあったそうです。
その理由も教えてくれましたが、長くなるのでここでは割愛します。

ということで、すっかり骨瘤に気を取られながらの試作会でした。
いえね、気を取られていたのは私だけで、中川さんもスタッフの麗可ちゃんもせっせとお仕事をこなしていましたよ。
私は知らないことがあると、納得するまで調べたくなってしまう性格なのです。

ところで、「鯛蕪」は美味しすぎてTwitterで漏洩したくなるお味だったのですが、「骨瘤」に気を取られて漏洩しそびれました(笑)
鯛蕪のお汁が物凄く美味しくて、ゴクゴク飲みたくなるお味です。
これもきっと皆さんが大絶賛してくださるお料理になること間違いなしです。

それから、「蕗味噌」の作り方がこれまた陰陽の視点からも大納得でした。
やはり私の作り方とは違っていて、憎くなるほど秘伝なのです(笑)
美味しすぎてご飯がいくらでも食べられてしまいます。
これは色々なお料理に使えるのでとても便利ですし、お弁当のおかずにも大活躍することでしょう。
お楽しみにね♪

 
 

【追記】
私が上で引用した魯山人の文章をTwitterに流したところ、塾生さんがその魯山人の文章の全文を探してくれました。
参考になりますので、下記にリンクします。
「明石鯛に優る朝鮮の鯛】北大路魯山人

 
 
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中川式ぼたもちと桜餅 小豆の働きと健康

今月の秘伝コースではぼたもちの授業がありました。
本来はしんじょうの作り方を教えることが目的の授業だったのですが、お彼岸の前でもあることなので、ぼたもちも加えてはどうかということになって、盛り沢山の内容になりました。
その上に桜餅まで追加してもらったので、中川さんは大忙しでした。
でも、みんなの満足そうな笑顔を見ていると、ああ、中川さんに頑張ってもらって良かったなぁとしみじみ思いました。

ぼたもち マクロビオティック京料理教室 むそう塾 京都

 
 

(中川式ぼたもち 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

次に桜餅の授業もありました。
中川さんが作る桜餅は本当にやさしい美味しさで、その心地よい甘さとともに桜の葉の塩分が絶妙で、マクロビオティックの陰陽を知っている人なら誰しも唸ってしまうお味でした。
特に桜の葉の使い方が秘伝でした。
(写真では見えませんが)

桜餅 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(桜餅 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

桜餅の包み方が動画で公開されていますが、その手つきの見事なこと。
久しぶりに作ったとのことですが、体が覚えているそうですよ。
塾生さんがよく分かるようにと、ゆっくり作ってくれました。

[youtube width=”880″ height=”440″]

ところで、この桜餅はこしあんを使うので、ぼたもちのつぶあんとは別にこしあんも作りました。
中川さんが作るこしあんは、本当にびっくりする作り方で、これぞむそう塾!という方法でした。
きっと桜沢先生も驚かれることでしょう(笑)
陰陽で考えるとこんなことも出来るのか!ってね。

*   *   *

もともと小豆は腎臓に良い食材ですが、この小豆を煎ってから作る「小豆茶」もマクロビオティックを知っている人ならご存知だと思います。
この小豆茶より飲みやすいのが、さらしあんを作るときに出る小豆の煮汁です。
最初は下の写真のように全体が薄い小豆色をしていますが、時間とともに下の方に小豆の細かな粒子が沈殿して来ます。

小豆の煮汁 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(小豆の煮汁 秘伝コースの授業より マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

小豆は利尿効果が抜群なので、むくみのある人や排毒のお手伝いにはもってこいです。
私も先日断食の際に飲みましたが、ほんのりした甘さに癒やされるため、もっと飲みたいと思ったほどでした。
事実、小豆茶をたくさん飲む健康法もあります。
(誰にでもお奨めするものではありませんが)
腎臓の弱い人は特に美味しく感じることでしょう。

小豆には食物繊維も豊富にあり、牛蒡の3倍もあると言われています。
食物繊維は腸内細菌のごちそうでもあるので、昔から小豆を大切に扱ってきた食習慣は、まさに健康への近道だったわけです。
お一日と十五日には小豆ご飯を食べ、おめでたい時にはお赤飯に小豆を入れ、こうして餡にもなってくれる小豆はまさに豆類の王様のように感じます。
小豆そのものの効能もさることながら、お米と同じくらい大切にしたい食材の一つです。

 
 
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中川式蛤うどん 絶品なり!

蛤うどん マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(蛤うどん 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

今日のお昼は中川さんが作ってくれた「蛤うどん」をいただきました。
一番下にはあもさんが忍ばせてあって、一番上には大きな蛤が2個も!
これが美味しくないわけがありません。
もちろん、お出汁は上級幸せコースで伝授している「絶品  うどん屋さんの出汁」です。
それに蛤の濃厚なお味がプラスされて、もうため息の出る美味しさでした。
お汁も全部飲み干しましたよ(๑´ڡ`๑)

陽射しの割には風の冷たい2月。
そんな時にはミネラルたっぷりのお汁を体に入れておきましょう。
花粉症は陰性な症状が出てくるので、体は陽性に振って置いた方が楽になります。

お雛祭りに蛤はつきもの。
蛤は美味しいだけでなく、スタミナも供給してくれる食材です。
豊富なミネラルだけでなく、たっぷりと栄養を蓄えた蛤が、あなたの肝機能を高めるためにも一役買ってくれます。
蛤は3年物以上の方が栄養価も高く、甘味があって美味しいです。

 
 
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中川式玄米ちらし寿司 花びら生姜の作り方(動画あり)

中川式玄米ちらし寿司 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式玄米ちらし寿司 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

先日終わった上級幸せコースのちらし寿司の授業は、皆さんが心待ちにされていたようで、授業の前からテンションが上っていました。
過去のちらし寿司の写真を見て、感動してむそう塾に申し込んでくださった塾生さんもおられました。
中川さんの教えてくれるお寿司シリーズは、どれもすし飯が抜群の美味しさで、塾生さんの親御さんが昔中川さんのお店で食べたお寿司が最高に美味しかったという経験をお持ちの方も過去におられました。

中川さんはお料理屋さん時代にすし飯の研究を相当されていただけあって、さら〜っとしたすし飯とその上に載っている色々なお味のハーモニーがたまりません。
一つひとつがよく考えられたお味なのと、どこまでもしっとりした美味しさが絶妙で、どれが欠けても中川式にはなりません。
特にこのちらし寿司はすし飯が玄米ですから、玄米の炊き上がりがかたいとお話になりません。
愛クラスの玄米投稿で52点以上を確実に取れる炊き上がりでなければ、合わせ酢が玄米の中に入らないからです。
ここが白米のすし飯と違う難易度ですね。

ちらし寿司の上に載せる錦糸玉子は、包丁使いの基本とその精度の高さが問われますが、この基本は幸せコースの最初に教わる刻みがきちんと出来ているかどうかで結果が変わります。
さらに、花びら生姜にいたっては、あの桂剥きの面圧ができているかどうかがネックになります。
その前に、生姜の繊維がどちら方向に走っているのか分からない人がいましたので、きちんと見極められるようになってくださいね。
生姜をおろす時にも繊維は意識しなければなりません。

花びらを1枚1枚切り離して行くときは、このように生姜を持ちます。

花びら生姜の作り方 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

3Dの手の動きは皆さんが??となっていましたので、今年はさらに新しい動画も撮影して公開してあります。
こんなに判りやすい動画が公開されたので、今年の人たちはとても復習がしやすいと思います。
あの絶品ちらし寿司をあなたの得意料理にするために、ぜひ頑張ってください。

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