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マクロビオティックの基礎知識(マクロビオティック ムーブメント)

本屋さんで、あるいはネットで「マクロビオティック」という言葉に出会う人がきょうもいらっしゃることでしょう。
そこには目からウロコ的なことが書かれていませんでしたか?
今まで受けてきた学校教育では知りえなかった内容で、にわかには信じられないかも知れませんね。

でもね、本当はこれが「当たり前」なのです。
教育や政治というのは、国レベルで操作されているので、うっかりすると私たちの生命や人生の本当の姿を知らないまま死んでしまうかも知れません。
もっと私たちは「本当の自分」や「本当の人生」を模索しても許されるのです。
その模索のツールが「マクロビオティック」という考え方です。

残念ながら巷には、そのマクロビオティックについての解釈がさまざまに乱れ飛んでおり、その断片だけを信じて体調を損なう人もいます。
そのような事情を考慮して、この度、マクロビオティックの発祥地である「日本CI協会」から「マクロビオティック  ムーブメント」という本が出版されました。

 

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書名:マクロビオティック  ムーブメント (月刊 Macrobiotique 別冊)
発行:日本CI協会
定価:800円(税込)

多くのマクロビオティック本では軽くしか触れられていない、あるいは間違っているマクロビオティックの歴史についてページを割き、正しくマクロビオティックを伝えようとする内容です。

この中にある「マクロビオティックの基礎知識」の頁が実に簡潔にまとめられていて、マクロビオティックを正確に解説しています。
(22P〜28P)
たったこれだけのページ数ですが、これがマクロビオティックのすべてです。
ここに書いてあることが理解できれば、マクロビオティックを正しく理解できたことになります。

多くの書物や情報に埋もれてしまうと、本質が見えなくなるのはよくあることです。
ですから私は、少ない情報でもいいから確かなものを掴んで根っこと幹を作り、それを部分的に深めるために他の書物や情報を参考書的に手を出すのが良いと思います。
今は情報が溢れすぎて溺れている人が、マクロビオティックの分野でもいっぱいいます。
それは変ですね。
なぜなら、マクロビオティックとは真実を見抜く目を持つ考え方だからです。
そんな彷徨い人を、私はマクロビオティック難民と呼んでいます。

混沌として不安ばかりが増すこの時代において、マクロビオティックの考え方は必ずあなたに安心を運んで来てくれることでしょう。
もしあなたがマクロビオティックを生活に取り入れているのに、まだ不安と同居されているのなら、それはマクロビオティックの解釈を間違っています。
または、取り入れ方に間違いがあります。
たった7ページの中に答えは必ず見つかりますので、よ〜く何度も読まれると良いです。

なお、「マクロ美風の陰陽落としこみ講座」では、この7ページ分をいかにして実生活に落とし込むかを目的としています。
この講座の開催直前にこの本が出版されたことは、まさに絶妙のタイミングであり、日本CI協会から私へのプレゼントと思える内容でした。
早速受講生全員に購入していただいて、この本を教科書としてマクロビオティックの正しい理解に活躍してもらっているところです。
この本の出版を機に、マクロビオティックの亜流が減ってくれることを、心から願って止みません。
この本を世に送り出してくれた日本CI協会の若いエネルギーに感謝いたします。

最後に、「マクロビオティックは、大きな視野にたち、生命(いのち)を活かしていく方法」であることを多くの人たちと分かち合いたいと思います。

 

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「がんの花道」 患者の「平穏生」を支える家族の力

今やがんは2人に1人がかかるそうです。
そして3人に1人はがんで死ぬそうです。
私の場合は、今のところは何も自覚症状はなく、元気に暮らしていますが、どうもがん家系のようなので、将来がんになるかもしれません。
しかし、気丈な長女(私の姉)は、「○○子(私の名前)は癌にならないね。あの子はきっと癌が逃げて行くと思うわ。」と次女(私の姉)に言ったそうです。
なんとまぁ(笑)
ちょっと私の親兄弟の病歴をご紹介しますね。

父:直腸がん(94歳で手術 人工肛門 95歳で死亡)
母:乳がん(手術せず 95歳で死亡)
長女:子宮筋腫(55歳で子宮全摘手術 75歳で生存中)
次女:乳がん(39歳で左乳房全摘手術 72歳で生存中)
長男:直腸がん(69歳で手術 人工肛門 70歳で生存中)
三女(私):病名なし(健診を受けないので判らない 64歳で生存中)

6人中4人が癌になっています。
平均値より高いですね。
こうして並べると病人一家のように見えますが、実に健康的で元気に暮らしていたんですよ。
まるで病気とは無縁で人生が終わるかのように。

まず、とても元気で93歳まで車も運転していた父ですが、94歳で便の異常を訴えるようになって病院に行ったところ癌と診断されました。
3人の娘は年齢が年齢なので手術はしない方が良いのではと思いましたが、唯一兄が手術に積極的で医師に手術をお願いしました。
父には潰瘍の手術ということで、癌を告知しませんでした。
生存中に父からは、癌に対する自分の判断は示されていなかったので、子供たちで話し合う結果になりました。

母は父の死後も、一人で日常生活を不便なく送っていましたが、どうしても胸の痛みが我慢できなくて病院に行ったところ、乳がんと診断されました。
痛み止めの薬を飲みながら自宅療養をし、最後は3ヵ月ほど入院して亡くなりました。
母は信仰心の厚い人で、毎日仏壇の前で般若心経を詠み、「いつお迎えが来ても準備はできている」と言っていましたので、一切の手術はしませんでした。

両親の人生が最期を迎えるときに、私は思いました。
「ああ、常々自分の希望をはっきり伝えておくべきだ」ということを。
人生の最期も自分の思いどおりに終えられるように、そして、残された家族が困らないように。
子供たちに共通の想い。
それは「本人の意志を尊重する」ことと、「少しでも苦しまないように」というものでした。
その時に本人の明確な意思表示が残されていたら、家族が決断をしやすくなります。

癌がこんなにも多くなってしまった現代において、人それぞれ思うところがあるでしょうから、自分なりの意志を固めておくのがご家族のためにもなると思います。
そんな意味で次の本は、癌とどんなふうに向き合って行くのかという具体的な内容が書かれていますのでお奨めです。
巻末には全国397か所の「相談支援センター」一覧がついているので、たとえば一人暮らしで癌になってしまった時にも役立つと思います。

 
 

書名:「がんの花道」
著者:藤野邦夫・長尾和宏
発行:小学館
定価:1600円+税

 
 

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長尾和宏医師の「医療否定本」に殺されないための48の真実

先に近藤誠医師の本をご紹介しましたが、今度はその近藤医師の理論にノーというお医者さんの本をご紹介します。
なぜ私が両極の本をご紹介するかというと、物事の本質が見えやすくなるからです。
どのような分野でもそうですが、必ず反対意見というのはあるものです。
その時に展開される反対意見の理論を知ることによって、事の本質がより詳しく理解出来るようになるし、問題の所在もつかめるようになるからです。
そして、自分の判断材料にするのです。
決して迷うためではありません。

・書名:「医療否定本」に殺されないための48の真実
・著者:長尾和宏
・発行所:扶桑社
・定価:1155円

 

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近藤誠医師の「免疫療法に近づくな」を読んで思うこと

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・書名:「免疫療法に近づくな」〜長生きするなら「免疫力」より「抵抗力」〜
・発行:亜紀書房
・価格:1300円+税

癌に関する著書で有名な近藤誠医師の本ですが、その内容があまりにも具体的なので、参考のために記事にします。
免疫療法に対する反論が具体的な事例を通して多く書かれており、身近にいる癌患者のために、あるいは自分がもし癌になった場合の選択肢を考えるには良い内容です。

特に第九章の「<免疫力>より<抵抗力>を大切に」には重要なことが書かれています。
ー引用はじめー
 病原体は「非自己」であるので、免疫システムはこれを攻撃し、排除します。しかし、がんは自分自身の一部であり、「自己」そのものなので、免疫はがんを叩けないのです。
 がん腫瘍には、一センチの大きさでも、一〇億個のがん細胞が詰まっています。一〇センチならば一兆個。がんがその大きさにまで育ったのは、免疫ががんに負けたなによりの証拠です。それなのに、億個、兆個のがん細胞を免疫で何とかしたいというのは、発想からして無理があります。
ー引用おわりー

なお、「免疫力を落とさないためには栄養が重要」という考え方をもとに次の文章があるので、マクロビオティックを知っている人たちが不安になるかも知れません。
近藤医師は、若杉友子さんの「長生きしたけりゃ肉は食べるな」の本と菜食中心生活に触れていて、菜食中心の食事療法に反対しています。

ー引用はじめー
しかし、前述したように、菜食で健康になり、免疫力が上がることはありません。それどころか、動物性タンパク質を避けて菜食中心にすると、たいてい痩せてきますから、寿命を縮めてしまうでしょう。
 がん患者の場合は、特に危険です。菜食中心にして体重が落ちると、がんが爆発的に増殖する恐れがあるからです。
ー引用中略ー
克己心が強いと、あまり美味しくもない食事療法を徹底的に実行してしまい、体重が激減し、がんの増殖が速まるのでしょう。
 だから、がんにかかったら、食事療法には目もくれず、エビ、トロ、ステーキ、ウニ、ウナギ、とおいしいものをいっぱい食べて、体重維持を図るのが、延命するためのコツだと思います。
ー引用おわりー

*   *   *

免疫療法に問題提起し、食事療法にノーと言い、最後がエビ、トロ・・・の方向に行くあたり、いかにも近藤医師らしいです。
と同時に、お医者さんと食べ物ってまだまだ仲良くなれないんだなぁと思います。
いかに一つだけを信じることが危険かお分かりですね。
私はこの本から「免疫力」と「抵抗力」に対する自分なりの見解に答えをもらった気がします。
かねがね感じていたことですが、それで間違いないと思えるものでした。

近藤医師は「ちょっと太目」の方が抵抗力があると書いています。
それは私とて同じ実感です。
太り過ぎるメタボは問題ですが、痩せていることを美しいと思わせる風潮も問題です。
ガチガチの菜食一辺倒ではなく、穀物と野菜をベースにして陰陽バランスを調え、適宜動物性も組み合わせるというマクロビオティックの考え方は、痩せ過ぎを生みません。
もし痩せすぎているなら、食べ方をはじめとして心のありようも問題です。
ぜひ「ちょうど良い」を目指して陰陽バランスを調え、心身の調和もはかりたいものです。

 

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マクロビオティック ムーブメント(macrobiotic movement)

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早くこの本をご紹介したかったのですが、手元にあっても読む時間がなくてご紹介出来ずにいました。
やっと読み終えましたのでご紹介します。
マクロビオティックの歴史的な流れから今のマクロビオティックを考察するために好適な一冊です。
マクロビオティックのことも簡単に説明してあって、それがとても解りやすいので、「マクロ美風の陰陽落としこみ講座」でも参考資料として使用しようと思います。
毎回会場に持参なさってください。
よろしくお願いいたします。

書名:マクロビオティック  ムーブメント(月刊 Macrobiotique 別冊)
発行:日本CI協会
定価:800円

 

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