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「本の紹介」カテゴリーアーカイブ
「料理のお手本」辻嘉一著 昭和33年発行版
昭和33年に発行された「料理のお手本」。
文庫本より味があって好きです。
この時代の本は作るのも大変で、高校生の頃新聞部で印刷屋に出入りしていた私は、活字を拾う光景が目に焼き付いています。
鉛中毒と背中合わせの職業でした。
今はiPadやKindleでも読める時代ですが、古いタイプの私はこの手触りが嬉しいのです。
何人もの手を経て著者が伝えたかったものとは何か?
そんな想いを巡らせて本を読むのは至福のひとときです。
とは言っても、今は速読に近いスピードで読むのが日常になっていて、至福のひとときは遠い過去になってしまいましたが。




「料理のお手本」辻嘉一著 その精神を読み取りたい

「料理のお手本」辻嘉一著
自宅にいながら3冊も本が届きました。
早く読みたいけれど、明日のレジュメ作りが優先。
でも、チラ見しちゃった。
げげ!、理想はまな板は最低6枚なんて書いてある。
彼は懐石料理を本職としながら、その腕で主婦向けにこの本を書いたので、このような枚数になったのでしょうね。
同じく料亭料理を長く作った中川さんは、不幸なことに奥様の死とともに、主婦の日常料理を作らなければいけなくなりました。
それも哺乳瓶を抱えた子供のお食事段階からです。
そんな体験をしている料理人はきっと少ないはず。
でも年月が経って、その時から今も続く日常料理のあれこれは、今のむそう塾のオリジナルな料理方法に反映しています。
味は一流料亭のレベルを落とさず、作り方は主婦でも出来るように。
この本の「私の料理修業記」の章には懐石料理のことが書かれています。
その精神はそのままむそう塾が大事にしたいものでもあります。
技法だけでなく、精神をも読み取りたい一冊だと感じました。
宝塚式「美人」養成講座 宝塚ブスの25ヶ条
以前、「宝塚ブスの25ヶ条」という記事を書いたのですが、きょうふっともう一度読んでみました。
塾生さんのお顔が次々と浮かんできて、笑ってしまいました。
いや〜、自慢じゃないけどブスがあっちにもこっちにも(笑)
『美味しい』と言わないというのもブスに入るのが面白いですね。
でも、これってよ〜〜く分かります。うんうん。
もう一度書いておきますので、忘れていた人、まだブスの人、初めて知った人、みんなで美人を目指しましょう。
宝塚式「美人」養成講座 より
<宝塚ブスの25ヶ条>
・ ブスには笑顔がない。
・ ブスはお礼を言わない。
・ ブスは『美味しい』と言わない。
・ ブスには精気がない。
・ ブスは自信がない。
・ ブスは愚痴をこぼす。
・ ブスは希望や信念を持っていない。
・ ブスはいつも周囲が悪いと思っている。
・ ブスは声が小さくいじけている。
・ ブスは自分がブスであることを知らない。
・ ブスは何でもない事にすぐ傷つく。
・ ブスは他人を嫉妬する。
・ ブスの目は輝いていない。
・ ブスの口はいつもへの字の形をしている。
・ ブスは責任転嫁がうまい。
・ ブスは他人を恨む。
・ ブスは悲観的に物事を考える。
・ ブスは問題意識を持っていない。
・ ブスは他人に尽くさない。
・ ブスは他人を信じない。
・ ブスは人生においても仕事においても意欲が無い。
・ ブスには謙虚さが無く放漫である。
・ ブスは人生のアドバイスや忠告を受け入れない。
・ ブスは自分が最も正しいと思い込んでいる。
・ ブスは存在自体が周囲を暗くする。

(京都 東福寺)
マクロビオティックの基礎知識(マクロビオティック ムーブメント)
本屋さんで、あるいはネットで「マクロビオティック」という言葉に出会う人がきょうもいらっしゃることでしょう。
そこには目からウロコ的なことが書かれていませんでしたか?
今まで受けてきた学校教育では知りえなかった内容で、にわかには信じられないかも知れませんね。
でもね、本当はこれが「当たり前」なのです。
教育や政治というのは、国レベルで操作されているので、うっかりすると私たちの生命や人生の本当の姿を知らないまま死んでしまうかも知れません。
もっと私たちは「本当の自分」や「本当の人生」を模索しても許されるのです。
その模索のツールが「マクロビオティック」という考え方です。
残念ながら巷には、そのマクロビオティックについての解釈がさまざまに乱れ飛んでおり、その断片だけを信じて体調を損なう人もいます。
そのような事情を考慮して、この度、マクロビオティックの発祥地である「日本CI協会」から「マクロビオティック ムーブメント」という本が出版されました。

書名:マクロビオティック ムーブメント (月刊 Macrobiotique 別冊)
発行:日本CI協会
定価:800円(税込)
多くのマクロビオティック本では軽くしか触れられていない、あるいは間違っているマクロビオティックの歴史についてページを割き、正しくマクロビオティックを伝えようとする内容です。
この中にある「マクロビオティックの基礎知識」の頁が実に簡潔にまとめられていて、マクロビオティックを正確に解説しています。
(22P〜28P)
たったこれだけのページ数ですが、これがマクロビオティックのすべてです。
ここに書いてあることが理解できれば、マクロビオティックを正しく理解できたことになります。
多くの書物や情報に埋もれてしまうと、本質が見えなくなるのはよくあることです。
ですから私は、少ない情報でもいいから確かなものを掴んで根っこと幹を作り、それを部分的に深めるために他の書物や情報を参考書的に手を出すのが良いと思います。
今は情報が溢れすぎて溺れている人が、マクロビオティックの分野でもいっぱいいます。
それは変ですね。
なぜなら、マクロビオティックとは真実を見抜く目を持つ考え方だからです。
そんな彷徨い人を、私はマクロビオティック難民と呼んでいます。
混沌として不安ばかりが増すこの時代において、マクロビオティックの考え方は必ずあなたに安心を運んで来てくれることでしょう。
もしあなたがマクロビオティックを生活に取り入れているのに、まだ不安と同居されているのなら、それはマクロビオティックの解釈を間違っています。
または、取り入れ方に間違いがあります。
たった7ページの中に答えは必ず見つかりますので、よ〜く何度も読まれると良いです。
なお、「マクロ美風の陰陽落としこみ講座」では、この7ページ分をいかにして実生活に落とし込むかを目的としています。
この講座の開催直前にこの本が出版されたことは、まさに絶妙のタイミングであり、日本CI協会から私へのプレゼントと思える内容でした。
早速受講生全員に購入していただいて、この本を教科書としてマクロビオティックの正しい理解に活躍してもらっているところです。
この本の出版を機に、マクロビオティックの亜流が減ってくれることを、心から願って止みません。
この本を世に送り出してくれた日本CI協会の若いエネルギーに感謝いたします。
最後に、「マクロビオティックは、大きな視野にたち、生命(いのち)を活かしていく方法」であることを多くの人たちと分かち合いたいと思います。
カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪, 本の紹介
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「がんの花道」 患者の「平穏生」を支える家族の力
今やがんは2人に1人がかかるそうです。
そして3人に1人はがんで死ぬそうです。
私の場合は、今のところは何も自覚症状はなく、元気に暮らしていますが、どうもがん家系のようなので、将来がんになるかもしれません。
しかし、気丈な長女(私の姉)は、「○○子(私の名前)は癌にならないね。あの子はきっと癌が逃げて行くと思うわ。」と次女(私の姉)に言ったそうです。
なんとまぁ(笑)
ちょっと私の親兄弟の病歴をご紹介しますね。
父:直腸がん(94歳で手術 人工肛門 95歳で死亡)
母:乳がん(手術せず 95歳で死亡)
長女:子宮筋腫(55歳で子宮全摘手術 75歳で生存中)
次女:乳がん(39歳で左乳房全摘手術 72歳で生存中)
長男:直腸がん(69歳で手術 人工肛門 70歳で生存中)
三女(私):病名なし(健診を受けないので判らない 64歳で生存中)
6人中4人が癌になっています。
平均値より高いですね。
こうして並べると病人一家のように見えますが、実に健康的で元気に暮らしていたんですよ。
まるで病気とは無縁で人生が終わるかのように。
まず、とても元気で93歳まで車も運転していた父ですが、94歳で便の異常を訴えるようになって病院に行ったところ癌と診断されました。
3人の娘は年齢が年齢なので手術はしない方が良いのではと思いましたが、唯一兄が手術に積極的で医師に手術をお願いしました。
父には潰瘍の手術ということで、癌を告知しませんでした。
生存中に父からは、癌に対する自分の判断は示されていなかったので、子供たちで話し合う結果になりました。
母は父の死後も、一人で日常生活を不便なく送っていましたが、どうしても胸の痛みが我慢できなくて病院に行ったところ、乳がんと診断されました。
痛み止めの薬を飲みながら自宅療養をし、最後は3ヵ月ほど入院して亡くなりました。
母は信仰心の厚い人で、毎日仏壇の前で般若心経を詠み、「いつお迎えが来ても準備はできている」と言っていましたので、一切の手術はしませんでした。
両親の人生が最期を迎えるときに、私は思いました。
「ああ、常々自分の希望をはっきり伝えておくべきだ」ということを。
人生の最期も自分の思いどおりに終えられるように、そして、残された家族が困らないように。
子供たちに共通の想い。
それは「本人の意志を尊重する」ことと、「少しでも苦しまないように」というものでした。
その時に本人の明確な意思表示が残されていたら、家族が決断をしやすくなります。
癌がこんなにも多くなってしまった現代において、人それぞれ思うところがあるでしょうから、自分なりの意志を固めておくのがご家族のためにもなると思います。
そんな意味で次の本は、癌とどんなふうに向き合って行くのかという具体的な内容が書かれていますのでお奨めです。
巻末には全国397か所の「相談支援センター」一覧がついているので、たとえば一人暮らしで癌になってしまった時にも役立つと思います。
書名:「がんの花道」
著者:藤野邦夫・長尾和宏
発行:小学館
定価:1600円+税

カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪, からだ, 本の紹介
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