陽性の日々に陰性が降りてきた

1か月以上も入院して、さらに左半身が不自由な身体になれば、誰しも気持ちや考え方に変化が起きるだろう。
ふさぎ込むことも、将来に不安なことも、怒涛のように押し寄せてくるだろう。
さらに、外に出られない日々が長引けば、それは穏やかな表情ではいられないだろう。

薬の影響もあるだろうし、精神的な影響もあるとは思うけれど、夫の態度に息子は怒りが増す日々になってきた。
私にガンガン文句を言ってくるようになって、夫の気持ちも息子の気持ちも分かるだけに、私もつらくなる。

脳梗塞の介護は長期戦になるから、今の段階でへこたれてはいけない。
でも、毎日病院に通っている息子は、私以上につらいと思って、ひたすら慰めるようにしている。

そんなとき、塾生さんが息子にDMをくださった。
ご自分の介護経験を教えてくれて、そのつらさに3回家出したことがあると。
家出したくなるお気持ちが、今の息子ならとても理解できると思う。
ありがたいことだ。
こうして息子を励ましてくださることに、私は涙が出るほど嬉しい。
(もちろん泣いている)

せめて息子に兄弟がいたら、お互いに交替することもできるのに、一人ぽっちだから逃げ場がない。
私がその分を労ってあげなくてはならない。
病気をすると、本人が一番つらいけれど、周りの者も巻き込んでしまうから、本当に病気はしたくないと思っている。

誰でも同じ気持ちだろうが、こればかりは誰にもわからない。
せめて、身体に悪いことは避けるようにして、精神面を穏やかにして、ストレスが少ない生活を心がけるしかない。

 
 

こんなときにも陰陽の考え方は私の気持ちを楽にしてくれる。
行き詰まりそうになると、スッと違う道を降ろしてくれる。
まさに陽の中に陰の道が現れてくる。
従来の私なら絶対に選ばない選択肢だけれど、今日は面白そうだから選んでみようかなと思えた。

今までは陽性を選んできたけれど、もしかしたら初めての陰性を選択する場面になりそうだ。
私は自分で自分をコントロールするために、この選択が必要なのだろうと思えた。

あ、そうそう。
私の師匠大森英櫻先生も、陰陽のバランスをこうして取っていたなと急に想い出した。
そうか、それでいいのか。
じゃあ、楽しんで挑戦しよう。

 
 

   

 
 
カテゴリー: 体験談 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です