無口なのに陽性な人って? マクロビオティックの陰陽で考えてみよう

先日書いた「口数の多い人と少ない人の陰陽 黒柳徹子さんのこと」の記事に、質問メールがありました。
その中から一つだけ取り上げます。

 
 

Q 【無口の陰陽について】 陽性すぎて固まってしまって無口なのでしょうか

やはり、「無口なのに陽性な人」というのが解りにくかったようです。
え〜っとね、陰陽の話をすると、すぐ「陰性」か「陽性」のどちらかに分類してしまう人が圧倒的多数です。
しかし、いつも話しているように、100%陰性、100%陽性というのはないのです。

必ず陰陽両方の特徴を併せ持っていて、その陰陽比率がどちらかが多かったり、少なかったりしているのです。
たとえば、「あの人は陽性」「あの人は陰性」という表現は、実際は不正確なのですが、全体的な割合として、多い方を取って表現しているだけです。

ですから、必ず陰陽の話をするときには、「多い方を採用しているのだな」と思ってください。

 
 

***

さて、ご質問の件に移ります。

これは2つに分けて考えてください。
まず、「話す」という行為は、口を動かして、空気を動かして、声を出すので「陽性」になります。
これに対して、「話さない=無言」でいることは「陰性」になります。

しかし、人間の体のはたらきから見た時、体の外側に出す現象は陰性になります。
ですから、よくしゃべる人は陰性の一面を持っているのです。
ちなみに、排尿・排便・涙など、人間から離れていく現象は全部陰性になります。

悩み事や、ストレスで煮詰まったとき、誰かと話すとスカッとしませんか?
それは吐き出したからです。
というわけで、話すという動作には陰性も含んでいるのです。

 
 

***

では、話さない場面を考えてみましょう。
言いたいことがあるのに話せない。
話したいことがあるのに口に出せない。
何を話していいかわからない。
こういうのは陰性ですね。

しかし、自己完結しているため、別に話さなくてもよい人は陽性です。
自己完結という表現は、良い意味でも悪い意味でも使われる言葉ですが、ここでは勿論良い意味です。
つまり、処理能力が高いため、悩んだり困ったりする時間が少なかったり、自分で答えを出せる人は、無口でも陽性なのです。

ということで、口数が少ない人のことをご理解いただけましたでしょうか?

 
 

(京都 四条河原町の桜 2022.3.25)

 
 
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