今わたしたちがするべきこと

マクロビオティックというと食べ物だけのことと考えがちですが、本当のマクロビオティックはもっともっと大きな視点で物事を考えます。
マクロな視点とは「大きな視点」を意味します。
決して長生きだなんて、小さなことに氣を奪われないようにしましょう。
長く生きることもそれはそれで意味のあることですが、人生は「どのように生きたか?」も重要です。

私たちは個人であっても、 もっと大きな視点で考えなければいけない時代に今はなっています。
戦後私たちの親は貧しさから脱却するために頑張ってくれました。
そして私たちは平和は当たり前のように思って生きて来てしまいました。
でも、もうそろそろその呑気な考え方は改めなければいけない時代になってきました。

私たちはとかく難しいことや大きなことには距離をおいてしまうところがあります。
その代表例が原発であり政治であり国防です。
どれもテーマが大きすぎて、あるいは正しく理解できなくて、積極的に取り組むのは関心のある人だけというのが現状だったと思います。
しかし今はその無関心な態度が、とんでもないことになってしまう危険性をはらんでいます。

難しいことを難しく考えるのではなく、もっと易しく考えてみましょう。
もっと自分たちの普通の常識で判断すれば良いのです。
そういう視点で物事をとらえると、いとも簡単に答えが出ることがあります。
たとえば原発の問題ですが、汚染された食品を避けるためだけに時間を費やすのではなく、地震の多い日本の海岸線に原発が54基もある事態をまず問題視しなければなりません。

あの9.11のように、もし1機の飛行機が原発建屋に突っ込んだとしたら?
日本を崩壊させるのは時間単位で可能になってしまいます。
そんな危険な物を54基も抱えた日本をおかしいのだと認識することは誰でも常識の範囲ではないでしょうか?
そして国防の面から言っても、そんな国のつくり方はどう考えても間違っています。
昔のお城をみれば明らかに納得ですよね。
敵の侵入から何重にも守られるように造り、まわりは濠を巡らしているわけですし、 戦の舞台もそのような要素を兼ねた土地が選ばれました。

そんな常識から考えても、いかに今の日本は危険なのかが小学生でも解るような気がします。
尖閣諸島がどうのこうのとか、原発の賛否ではなく、国民がもっと自分の問題としてエネルギーを考えるべきだと思うのです。
世界地図を開いて日本がどんな環境にあるのかを、もっとマクロな視点で考えることこそが本来のマクロビオティックであり、一人ひとりの意識の目覚めにもなります。

私たちが今するべきことは、個人の意思を外部に出すことです。
それはどんな方法でも構いませんが、一番大きく反映しやすいのは選挙で棄権せず投票することです。
選挙の機会がない場合は、ネットでもいいからその声を発信することです。
そしてイヤなものはイヤと言うべきです。
はっきりと。
そのひとつにマスコミの見直しも含まれます。
つまり新聞とテレビへの過信を改めることですね。
場合によっては解約も必要でしょう。

私は単純に狭い視点で考えても、子供たちに危険な物は残したくないのと、子供を戦争で死なせたくないです。
今はその危険性に囲まれた日本であることを自覚しなければなりません。

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コメント

  1. Unknown より:

    むそう塾生ではないのですが、コメントせずにいられなくてコメントしております。今最も大切なメッセージがここに書かれていると思いました。子どもたちに危険なものを残したくない、戦争で死なせたくない。これ以外の理由が必要でしょうか。よくわからないから専門の人たちに任せる、ではなくて、しっかり自分を持ち、意思表示していかねばと思いました。ひとりでも多くの方にこのメッセージが届くことを祈ります。大切な言葉をありがとうございました。

  2. マクロ美風 より:

    Unknownさん、初めまして。
    コメントをありがとうございました。

    子供を持つ人なら誰でも同じ思いですよね、きっと。
    そんな気持ちで書きました。
    共感していただけて嬉しいです。
    一人ひとりの意思と行動がとても大切な時代であることを再認識して、お互いに頑張りましょう。

  3. たけ より:

    意外にこの記事に関するコメントが少ないので驚きました。

    原発も、戦争も、遺伝子組換えや、病気や、環境の問題も全て根本では繋がってる「いのち」の問題ですね。

    物事全体を包括的に捉えて、自分の生活の見直しをする事で見えてくるものがあると思います。

    遺伝子組み換え種子の稲の種もみが、既に国内でも販売されているみたいですね。

    http://www.nias.affrc.go.jp/tomohonami/

    メキシコではトウモロコシの原種が遺伝子組換えのトウモロコシと交雑してしまいました。稲も少しづつ遺伝子組み換え種子との交雑は始まっていると思います。

    麹の増量剤に使われるデキストリンにも、遺伝子組換えのジャガイモが使われてます。

    日本の大手種苗メーカーもモンサントに買収されて、このまま進んでいくと、米も味噌も野菜も本当にヤバイなと感じてます。

    全てにおいて、無関心であったり声をあげていかない事で失っていく事がたくさんあるように思います。

    僕も自分にできる事として、今年から食の多様性を守っていく為に「たねの交換会」の普及活動もはじめました。

    今ならまだ間に合うと思います。

  4. マクロ美風 より:

    たけさん、おはようございます。
    こちらではお久しぶりでございます。
    Facebookではいつも「いいね!」をありがとうございます。

    本当にとんでもない時代になってしまいました。
    どんどんと私たちの環境が壊れていく現実に、危機感を感じない人も多いのが悲しいです。
    日本そのものが音をたてて崩れて行く感じがしています。

    たけさんのブログも拝見しましたが、「種の交換会」っていいですね。
    相変わらず積極的に行動されていて、素晴らしいなぁと思いました。

    >全てにおいて、無関心であったり声をあげていかない事で失っていく事がたくさんあるように思います。

    そうなんです。
    一人の力なんて・・・という思い込みが全体を悪い方向に持って行ってしまうんですよね。
    でも今は一人ひとりが立ち上がるべき時だと思います。
    そういう意味でも、たけさんの以前からの行動は素晴らしいと思います。
    応援しています!

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