Twitterで@ashura820さんが梅原猛の「美と宗教の発見」について大変興味ある内容を書かれていました。
マクロビオティックの観点からも、ashura820さんがご紹介くださった文章は納得出来る内容でした。
もっと多くの人と共有したいなと思って転載させていただきます。
<ashura820さんのTwishortより>
長い間、日本人の独特の感性というものがどのように外国と違うかが分からなかった。梅原猛の「美と宗教の発見」という古い本を読んで初めて目が覚める気がした。そこに西欧との比較で明確に語られる言葉を見た。ギリシャ的な感情は、欲望が満たされない時に怒りを感じ、満たされると誇りに変わる。ユダヤ、キリスト教的感情は欲望が満たされない時は、その原因を自己の中に見つけて神に対し罪を感じる。満たされた時は自己に助けをくれた事に対して神に感謝を感じる。日本人は欲望が満たされない時は、その原因を運命的なもの、自然必然なものとして悲哀を感じる。そして満たされた場合は喜びを感じる。この3つの分析から日本人は、何かの原因に第三者の要因ではなく自然的な運命に原因を認めるという特性を持つものと明確に述べている。ここから日本独特の人生に対する諦観などの無常観のような感情が理解されるのである。その背景にあるものは、西欧思想の根底にある、生命は人間だけに認めるというものと異なる、人間以外の動植物、はては山や川までの自然にまで生命を見る生命観の違いが大きく影響しているというのである。そこには縄文以来の自然崇拝から仏教、特に密教に見られる全ての中に生命を見る思想が隠れているのであろう。あらゆるものは死という壊れる方向に動いている無常感が背景にあるのだろう。
<引用終わり>
この文章の中にある3つの分析が奥深いですね。
1:ギリシャ的な感情は、欲望が満たされない時に怒りを感じ、満たされると誇りに変わる。
2:ユダヤ、キリスト教的感情は欲望が満たされない時は、その原因を自己の中に見つけて神に対し罪を感じる。満たされた時は自己に助けをくれた事に対して神に感謝を感じる。
3:日本人は欲望が満たされない時は、その原因を運命的なもの、自然必然なものとして悲哀を感じる。そして満たされた場合は喜びを感じる。
欲望が満たされない時と、満たされた時に分けて考えていて、とても判りやすいです。
私は欲望が満たされない時も満たされた時も、やはり3がベースですね。
そしてキリスト教的部分もあって、混在しているんだなと思います。
そこをマクロビオティックのものの見方考え方で整理しているというのが現状です。
すべてのものに生命を認めるマクロビオティックの考え方は、やはり穏やかさを生み出すものであると、こんな分析からも納得できますね。
今こそマクロビオティックの考え方が必要なのだと強く思います。



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美風さん、こんにちは。
興味深い文章を共有してくださり、ありがとうございます。
記事を拝見していて、あるエッセイの一節を思い出しました。
引用します。
千島列島の海辺の葦の中で救出されたあと、リンドバーグ夫妻は東京で熱烈な歓迎をうけるが、いよいよ船で(どうして飛行機ではなかったのだろう。岸壁についた船とその船を送りに出た人たちをつなぐ無数のテープをえがいた挿絵をみた記憶があるのだが)横浜から出発するというとき、アン・リンドバーグは横浜の埠頭をぎっしり埋める見送りの人たちが口々に甲高く叫ぶ、さようなら、という言葉の意味を知って、あたらしい感動につつまれる。
「さようなら、とこの国の人々が別れにさいして口にのぼせる言葉は、もともと「そうならねばならぬのなら」という意味だとそのとき私は教えられた。「そうならねばならぬのなら」。なんという美しいあきらめの表現だろう。西洋の伝統のなかでは、多かれ少なかれ、神が別れの周辺にいて人々をまもっている。英語のグッドバイは、神がなんじとともにあれ、だろうし、フランス語のアディユも、神のみもとでの再会を期している。それなのに、この国の人々は、別れにのぞんで、そうならねばならぬのなら、とあきらめの言葉を口にするのだ」
『遠い朝の本たち』須賀敦子より引用
言葉ひとつにも、西洋と日本の違いが表れていておもしろいですね。
日本の諦観の念に美しさを感じるのは、それが単なるあきらめではなく、すべてを受け入れるという受容の気持ち、そして、西洋の神とは違うもっと大きな存在に身をゆだねるという感覚故だからかなと思いました。
マクロビオティックが穏やかさを生むものであるのは、こうした考え方が根底にあるからでしょうか。
その考え方にずいぶんと慰められています。
こっこさん、おはようございます。
お返事が遅くなってすみません。
さようならの語源としては色々な解釈があるようですね。
須賀敦子さんの解釈に疑問を呈する人もおられます。
でも、私はこっこさんがご紹介くださったリンドバーグ夫人の話も良いと思います。
日本人のものの考え方として、大きくはずれていないからです。
そしてこっこさんの文章もまた素敵です。
>日本の諦観の念に美しさを感じるのは、それが単なるあきらめではなく、すべてを受け入れるという受容の気持ち、そして、西洋の神とは違うもっと大きな存在に身をゆだねるという感覚故だからかなと思いました。
私もそう思います。
そこがマクロビオティックのベースにあるんですよね。
なんだか、こんなお話を夜を徹してしたくなりました。
秋の夜長に。