過食と嘔吐

こちらの記事に「あい」さんから次のようなコメントが寄せられました。
お返事が長くなりますので記事にさせていただきます。
<あいさんからのコメント>
はじめまして。
この記事やコメントをみてご相談したく思いました。
太るのが怖くてずっと過食嘔吐です。
それを改善したくてマクロビにいきつきました。
でもやはり食べて太るのが怖くてきちんとした食生活ができません。
以前は痩せていましたが、過食をしてしまうのと嘔吐しきれず最近は太っていてますます悪循環です。
健康的に暮らしたい。
子供もいて仕事もしています。
毎日は忙しい日々です。
夢もあります。
なのに食に囚われて、過食する事と吐く事をしないと
不安になってしまい、それに時間とお金を費やしてしまいます。
そして睡眠不足の毎日です。
マクロビで人生が変わると聞きます。
でも、とても奥が深く難しいのですね。
マクロビをやっている女性の10人のうち、2、3人は生理が止まるなど。
いい事ばかりの記事しか目にしていなかったので驚きました。
普通の食生活が怖くて出来ません。
玄米はとても好きです。
マクロビで過食嘔吐をやめる事は簡単な事ではありませんか?
こんな相談は病院でするべきかもしれませんが、マクロ美風さんのお話も聞きたいと思い、コメントさせて頂きました。
お忙しいのに、突然申し訳ありません。
どうか、よろしくお願い致します。 
<マクロ美風から>
あいさん、初めまして。
あなたのような人に私はたくさん出会いました。
私から見るとちっとも太っていないのに本人は太っていると言います。
今では小学生でも体重を気にしてダイエットをする女の子がいます。
私からみると病的な判断だったりします。
コメント内容にあなたの体重が書かれていないので、本当にあなたが太っているかどうかの判断がつきませんが、あなたの言葉を信じて太っている前提でお返事しましょう。
太るというのは単純にいって食べた量を消費しきれていないことですね。
ではなぜ消費しきれないほど食べてしまうのか?
それは育った食生活の影響もありますが、精神的な影響の方が多いこともあります。
バッサリ結論から申し上げると、愛情不足や不満が考えられます。
親の愛、家族の愛、異性間の愛、それらへの不満などなど。
その愛情不足や不満を食べることによって解消しようとするのですが、質の違いがありますからなかなか満たされません。
もしマクロビオティック料理で過食や嘔吐を止めたいと思われるのなら、それはあまりにも短絡的すぎます。
もっと深いところに根っこがあるからです。
マクロビオティックで人生が変わるのは確かです。
しかしそれはきちんとした陰陽のバランスが取れて初めて実現できることなので、闇雲にマクロビオティック料理と言われているお料理を食べれば良いのではありません。
マクロビオティックとはあくまで本人の体質と体調を把握した上での陰陽バランスであることを理解されないと、あなたが望む効果は得られないでしょう。
なお、女性の場合には一時的に生理の止まる人がいます。
これは個人差があるので、食べるものを変えてその後の様子を観察します。
多くは陰陽のバランスの偏りによるのですが、体の修復に血液が使われている場合にもこのようなことが起こります。
ですから生理が止まることを恐ろしいとか欠点だとかとらえることのないようお願いしたいです。
あくまでも一過性のものですから。
>普通の食生活が怖くて出来ません。
>玄米はとても好きです。
>マクロビで過食嘔吐をやめる事は簡単な事ではありませんか?
あなたはマクロビオティックを過信されていますね。

マクロビオティックは魔法ではありません。
間違ったマクロビオティックは大いに問題がありますので、そのような人には普通のお食事に戻ることをお勧めします。
でも普通の食生活が怖いとおっしゃる。。。
そこが問題なのです。
過食と嘔吐を改善するには、上っ面のマクロビオティックでは対応出来ません。
腰を据えて真のマクロビオティックを勉強されればそれは不可能なことではありません。
要はあなたがどこまでそれをやりきれるかです。
あくまでも自分自身が主体性を持たなければ解決しない問題であることを認識なさってください。
過食と嘔吐を繰り返す人は著しいミネラル不足に陥りますから、だんだん判断力も鈍って来ます。
そのうちに他人の言うことに耳を貸さなくなり、意固地な世界に入って行きます。
そのためにどのようなアドバイスも功を奏しないことが多いです。
そうならないために、まずは嘔吐を我慢するところから始めてください。
嘔吐が我慢できたら次の一手を打つことが出来ます。
 

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コメント

  1. Ya(32-1) より:

    美風さん、こんばんは。
    あいさんより先のコメントをお許しください。
    ここに出てくるのも、本当に本当に迷いました。

    私も、ダイエットによる拒食症の後に過食症になってしまった1人です。
    そしてマクロビオティックなら、むそう塾ならと、藁をもすがる気持ちで愛クラスを受講しました。
    でも、パスポートをいただいても、過食症は治まりませんでした。美風さんのおっしゃる通り、根っこはもっと深かったのです。
    過食して夜が明けると、吐きそうなくらいの満腹感とまたやってしまったという罪悪感。朝昼と絶食し仕事に向かい、晩になるとまた過食の繰り返しでした。
    自分の弱さが情けなくて誰にも言えなくて、心はぼろぼろでした。

    原因は、私の場合は愛情不足だったのかもしれません。何かを埋めるように食べていたのが、彼とつきあうようになって徐々におさまってきました。
    太っていようが痩せていようがそのままの私を受け入れてくれる存在に、私はとても安心しました。
    彼とはその後別れましたが、過食はおさまったままで1年がたとうとしています。

    今でも、普通に食べていて怖くなるときがあります。
    また過食してしまったらどうしよう、と。
    根っこの深さを思う一方で、今の自分がとてもいい時期にいることも感じます。生き方、食べもの、家族、愛すること、全部がバランスで、そこを上手に調整できればきっと、私はもう大丈夫だと思っています。

    あくまでも個人的な体験で、参考にはならないかもしれません。
    ただ、今までとても頑張ってこられたと思うのです。
    今抱えている気持ちが少しでも楽になればと、願わずにいられません。

  2. あい より:

    マクロ美風さん

    ありがとうございます。
    同情や慰めではなく厳しい中にも愛情あるお返事を頂きとても感謝しています。
    しかも見ず知らずの人の突然のコメントに対して。
    本当にありがとうございます。

    生理に関して体の修復に血液が使われている場合、来なくなる事があるのですね。
    私は社会人になって仕事のストレスでまったくありませんでした。
    仕事を辞めるときます。
    6年くらいそのような状態でしたが、深く考えていませんでした。

    過食の原因、思い当たるふしあります。
    親は愛情深く育ててくれたと思うのですが、
    男兄弟の女一人で男尊女卑のような家庭でしたので
    不満はありました。
    また、成績がよい事で親の愛情をつなぎとめていたので
    受験を失敗した事で崩れるように過食嘔吐が始まったように思います。

    結婚してからは、主人と主人の家族と色々あります。
    トラウマになっています。

    でも、それは全部言い訳。
    自分がやっている事を人のせいにしているんです。

    主体性を持たなければ解決しない問題ですね。

    一番そうしたかったけど、出来なかった事。
    嘔吐をやめる事。
    ずっとできなかった事。

    怖いですが、やってみます。
    不安ですが、いいご報告できるように。

  3. あい より:

    体験された事のお話、ありがとうございます。

    生き方、食べもの、家族、愛すること、全部がバランスで、そこを上手に調整できれば・・・というお話、私もそう思います。

    ありがとうございます。

  4. マクロ美風 より:

    Yaさん、こんにちは。

    勇気を出してのコメントをありがとうございます。
    過食症については精神面が大きく影響するので、まずはそちらから入らなければなりません。
    でもこれが結構扉が固いんですよね。
    大抵は年月がかかっている背景があるので・・・。

    Yaさんのことも毎月見ていましたから知っていました。
    でも人には自分のリズムというのがあるので、それを無視しても良い結果は得られないから、ずっとチャンスを待っていました。
    こうしてご自分の体験を語れるようになったYaさんのことを嬉しく思っています。

  5. マクロ美風 より:

    あいさん、こんにちは。

    コメントを拝見して分かりました。
    あなたはストレスに弱いんですね。
    つまり自分を評価してもらえる場面では良いけれど、そうでない場面では著しく萎縮してしまうのでしょう。
    そして自分の存在を確かめるために食べてしまうのだと思います。
    でもね、あなたは今お母さんです。
    お子さんへの影響を考えましょう。
    お子さんは親の後ろ姿を見て成長するのです。
    人格形成をするこの大事な時期に、自分のことすら管理できない母親でどうするのですか?
    お子さんがあまりにも可哀想すぎます。
    母親は強くなければなりません。
    絶対に吐くことは止めましょう。
    そしてまずは吐かなかったという成功体験をしましょう。

    世の中は思いどおりに行かないことが原則です。
    思いどおりに行くのは例外だという認識に立ってください。
    その前提で物事を考えると、きっと180度考え方もストレスの程度も変わるはずです。
    お子さんのためにも頑張ってください。

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