マクロビオティックを知らない人に伝えたい一つのこと

マクロビオティックを知っている人なら誰しもが知っている甘味料の問題。
しかし、マクロビオティック実践者の中には大きな誤解をしている人もいます。
白砂糖はダメだけれど、甜菜糖とか米飴とかメープルシロップなどの甘味料は良いと勘違いして、大いに使ってしまう人が後を断ちません。
食べた物が体にどのような影響を及ぼすかを観察すれば、これらのことは簡単に答えが出るのですが、頭で仕入れた情報に支配されてしまっている人が多いのが現状です。
まず甘いものは細胞を緩める作用として働きます。
その緩める作用の代表格が白砂糖です。
そして緩めるスピードの速いものが白砂糖、比較的遅いのが米飴とか甜菜糖などのいわゆるマクロビオティックで使われることの多い甘味料です。
しかし、これらはどちらも緩めるスピードの問題であって、時間が経てばどちらもしっかり細胞を緩めて、いわゆる陰性な状態になります。
ですから私は、甘いものにはとても厳しいスタンスです。
なぜならその作用がよ?く判るからです。
その視点で街行く人を見ると、実に甘いものの摂り過ぎ状態の人が多いです。
道行く人に別に玄米を食べろとは言いませんが、甘いものだけでも減らしてみたらその体型も体調も確実に変わるよと言いたいです。
マクロビオティックの難しいことは知らなくても、甘いものを食べ過ぎると人生にとって損らしいくらいのことはお伝えしたいなぁと思います。
寒い季節にアイスクリームを頬張る女子生徒を見ていると、知らないことの悲しさを感じます。
きっと生理がつらいだろうなぁ。。。
学校に設置されている自動販売機に、飲み物だけでなく菓子パンやアイスクリームが並んでいる所もあります。
(あのアメリカでさえも清涼飲料水の自動販売機が学校から消えつつあるというのに。)
それらを成長期の子供たちが口にする環境を変え、学校で甘いものを減らす教育をしてくれたらどんなに良いことでしょう。
ある学習塾で生徒にちゃんと作った食事を出し、きちんとした食事指導をした結果、生徒の成績が上がって塾の人気も上がったという情報もあります。
それはそうだろうと文句なく思います。
甘いものは油分と一緒に摂ると最悪です。
たとえばアンドーナッツって二重三重に怖い食べ物ですね。
トーストにバターとジャムを塗るのも怖いですね。
何といっても一番手軽に食べてしまう怖いものはチョコレートでしょう。
チョコレート好きな人は大いに気をつけてください。
甘いものを減らすと生理の経血量や質に変化が出たり、生理痛が軽くなったり、まったくなくなる人もいます。
甘いものは1週間に1回程度。
それで済むくらいの食生活を心がけましょう。
ちなみにマクロビオティックの陰陽バランスが取れると、1ヵ月間に2回くらいでも平気になります。
ただし、動物性を多く摂っていたり、主食のご飯の量が少ない人は、必ずといってよいほど甘いものがほしくなります。
そんな食べ方のバランスの問題もあるということを知っておいてください。
最後に、甘いものは絶対に止めようとは思わないでください。
減らそうと考えるだけで良いです。
止めようと思うとストレスになり、それが甘いものを欲しくなるからです。
甘いものの特性をよく知った上で、上手におつき合いしましょう。

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コメント

  1. げんたろう より:

    元々甘党ではないですし、特に拘りも無いつもりですが、
    甘いものはタマに付き合い程度に摂るか?暑くて身体を冷ましたい時にアイスクリームやソフトクリームを出先で食す程度です。

    マクロ以前より、ワタシはコーヒーに砂糖が大っ嫌いなので、例え三温糖でもコーヒーの中に入れませんし、
    一度試したこともありますが、やはり細胞を緩める作用が強く、どうにも不快な気分になるので砂糖類は一切入れないのが現実です。

    こう書くとストイックに感じられますが、インド料理店に入った時は、暑い時はラッシー(ヨーグルトジュース)、
    寒い時はホットチャイを頂くので、無糖ということは無いと思いますが、
    自宅で常飲しているわけでもないので適度にといった感じですし、
    食べ物との組み合わせや気候により影響されていると思います。

    まあ火照った時には冷やすと心地良いですし、冷えてる時は温めると気持ちよくなりますからね。

    状況に合わせ、甘いものの特性を知っていると『ああ、なるほど!』と納得出来ることが殆んどですけどね(笑)

  2. paru より:

    日本の学校でもパン食からご飯に変えて、きちんとした食事を出すように親にも指導したら非行がなくなった話があります。
    親の反対や、「パンが好きだから米飯給食は嫌だ」という教師もいたとか・・・
    http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060622us41.htm

    私のブログにも古い記事で白砂糖の害を書いたものがありますが、そこへのアクセス数がダントツです。
    低血糖で悩んでいる人が多いのでしょうね。
    おい「てんさい糖やメープルシロップも取りすぎはだめなんでしょうか?」というコメントもきましたよ。

    甘いもののことを話すと必死に必要と反論してくる人は無意識に中毒なのかなぁ?と思ったりします。

  3. paru より:

    すみません、「おい」って。。。変な文字が入りました。
    隣でうちの猫が押してました^^;

  4. てんこ より:

    美風さん、こんばんは。

    甘いもの、子供にどう食べさせていいものか、悩ましいです。
    娘はお友達とのお付き合いが増えて、食べてみたい物がいろいろあるようです。お楽しみとして、メリハリをつけて食べさせるようにしています。

    息子はスポーツのチームに入ったのですが、そこでは試合の度に袋一杯のお菓子が配られます。
    今まで見たことのないお菓子に、我が子は目を輝かせています…。
    母としては食べて欲しくないというのが本音ですが、子供は納得いかない様子。二人で相談の上、一度に食べ過ぎないようにしています。
    朝昼コンビニのおにぎり、そしてたくさんのお菓子、こんな食生活でよくチームの子供達は頑張っているなと、心が痛みます。
    食の大切さを伝えられるような信頼関係がチームの方々と築けたらいいな、と思っています。

  5. マクロ美風 より:

    げんたろうさん、こんばんは。

    おお、何と素晴らしい!
    私も甘いものはマクロビオティックを知る前からそんなに大好きというわけではないので、たま~に緩めたい時に意識的に摂ります。
    しかしマクロビオティックを始めると甘さにとても敏感になって、以前の量が負担に感じるようになりました。
    甘味の慣れって恐ろしいものですね。

    以前大森英桜先生の正食医学講座で、すっかり陽性になってしまってそれを緩めるために苦労されている人がいました。
    詳しくお話する機会があり、その時に陽性になりすぎることの弊害を学びました。
    ですから私は陽性になり過ぎないように、主食やおかずでコントロールしながら、たま~におつき合いで甘いものをいただきます。
    こんな感じで今のところ上手く行っています。

  6. マクロ美風 より:

    paruさん、こんばんは。

    長野県上田市のことは数年前に行ってみたいと思っていながら、未だに実現できないでいました。
    マクロビオティックまでは無理でも、せめて給食を完全米飯化してくれたらかなり子供たちの様子は変わるのにと思います。
    私は息子が通っていた学校の関係で、学校給食を改善する活動をしていましたが、それはそれは行政の壁は厚かったです。
    ですから、上田市の例はとても関心を持っていたのです。
    合併してから後も他の自治体が良いことは取り入れてくれることを願うばかりです。

  7. マクロ美風 より:

    paruさん、ご丁寧に訂正をありがとうございます。
    おやおや、猫ちゃんの仕業でしたかぁ^^

    >「てんさい糖やメープルシロップも取りすぎはだめなんでしょうか?」というコメントもきましたよ。

    私のところにもよくこのようなご質問が寄せられますよ。
    きちんと「なぜいけないのか?」を知る勉強をしていればこの問題は解決がつくのになぁと思います。

  8. マクロ美風 より:

    てんこさん、こんばんは。

    お子さんとお菓子の絡みでは難しい側面がありますよね。
    子供さんが大きくなってくるにしたがって、食べて欲しくないものの解説が必要かと思います。
    我が家は壁にお菓子や飲み物が含む砂糖の量を具体的に明示した表を貼っておきました。
    そして原則として何を食べても自由だけれど、どのくらいの砂糖分が体に入ったのかは把握するようにと伝えました。
    その上で体がどのように変化するかを観察するようにしつこく言い続けました。

    それが功を奏したようで、今は結構甘いものへの自制心が強い大人になりました。
    アトピー体質だったため、反応がはっきりしていて判りやすかったようです。

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