インターネットの情報

インターネットって恐ろしく便利なツールですね。
座っていても世界中の多くのことがたちどころに映像も含めて知ることができます。
情報の収集能力としては驚異的であり、想像を絶するものです。
光回線の普及と共に、動画も本のページをめくる感覚とスピードで読み込むことが出来ます。
しかし、情報過多が招く弊害もあります。
何と言っても一番多いのは「不安」です。
絶対と言っても良いほど、いつも安心しきれない面があるのです。
世の中には知らない方が幸せってこともあります。
なんでもかんでも知ってしまって希望が持てなくなるより、知らないままでもそこそこの一生を終えられることも多いです。
知りすぎる不幸っていうのもあるんですよね。
ふと思います。
紙の情報って、新聞でも雑誌でも辞書でも、めくるついでに自分の興味のないページも目に入りますね。
それは無駄なように思えるかもしれないけれど、その無駄が均衡を保ってくれるんですね。
つまり、自分が目的としていた情報以外の情報も目にする機会に触れることがバランスを保つ側面があるんです。
バランスを保つって安心につながるんです。
それに対してインターネットだと、ピンポイントであることのみを深く多く知ることになり、そのことが消化不良につながりやすいです。
本を読んでいても難しい記述に出会うと理解できなくて、何となく消化不良になることってありますよね。
この感覚は嫌なものです。
それより情報は少なくても良いからいつもスッキリしていられる方が良い気もしませんか?
その少ない情報から自分で考えるのです。
あ?、そうでした。
インターネットの情報って、つい受け身になってしまうのです。
テレビが登場したとき「一億総白痴化」なんて言われたものです。
それはただ受け身になるだけで自分で考えようとしないからです。
実際にテレビを観ている時・ゲームをしている時・将棋をしている時で脳の働きを調べた川島教授のデータがありましたね。
確かに受け身の状態では脳の働きは少なかったです。
*   *   *
マクロビオティックの世界でも情報過多になって不安に浸っている人がいっぱいいます。
いわゆる混乱状態ですね。
むそう塾に初めて来られる人達にはそのような人が大勢いますので、一つひとつ交通整理をして道筋を示してあげます。
それでも回数多くインプットしてしまった情報は、後々までその人の思考に大きく影響していて可哀想なほどです。
つまり刷り込みの怖さですね。
コマーシャルと同じです。
インターネットの世界はよく玉石混淆と言われますが、圧倒的に石の方が多いですね。
たま?に玉があって、それも玉の一部分しか覗けないと思った方が良いかも知れません。
本当の磨かれた部分は深いところに隠れているように感じます。
ですから、やっぱり確かな情報はこの手や足を使ってアナログに収集するのが間違いないと思います。
収集する途中で見えてくるもの。
それが人生を間違いない方向に導き、安心を与え、自信につながります。
私もインターネットを利用して情報を発信していますが、一文字でも無責任なことは書かない姿勢を貫き続けています。
情報を見分ける真贋力がこれまで以上に大切になる社会にあって、今一度原点に立ち戻って、確実な情報で構築した思考を保ち続けたいものです。

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