電車の中で

連日外出していると、電車内で色々なことがあります。
きょうは二つの出来事を書いてみますね。
ある日のこと。
7人掛けに6人座っている座席の前に立ちました。
斜め前の男性がちょっと横に動いて、座るように促してくれました。
「ありがとうございます」とお辞儀をして着席するやいなや、その男性は話しかけて来ました。
相槌を打つのも疲れて来たところに、丁度携帯のメールが届きました。
私の神経は携帯に行っているのですが、彼は気遣うでもなく、こう言ってくるのです。
「ダンスに行きませんか?」
「・・・・・」
(あのねぇ、その天真爛漫さ、ちょっといただけないな?)
              *    *    *    *
今度は違った路線でのこと。
私は本を読んでいましたが、ふと隣の人の声が気になりました。
私の気は本に集中していたので、いつからその話をしていたのか、気がつかなかったのですが、その声の大きさで顔を上げました。
中年の女性が二人並んで、凄く大きな声で話していました。
お二人ともご主人が癌で入院されていて、その病院が同じだったため、一気に話が盛り上がったようです。
A:「抗がん剤をやったけど、あんまり効かなくてね、看護婦さんに『抗がん剤ダメだったね!、しょうがないよ!』と冷たく言われたんだ」
B:「エー!、そんな突き放した言い方なの?」
A:「うん、凄く冷たくて、悔しくて、お父さんも私も声出して泣いたんだよ、3日間泣いてばかりだったよ」
A:「だけど、違う看護婦さんが、『お薬にも色々あるから、今度違うのを試してみましょうね、泣かなくても大丈夫ですよ』って言ってくれたんだ」
B:「ヘー、その看護婦さんなんて言う名前?」
こんな感じで、お話は続きます。
その病院の内部が手にとるように洩れて来ます。
医師の名前も、看護婦さんの名前も。
でもね、私はこんな時いつも思います。
「病気を治すのは自分ですよ」って。
アレコレに頼るのではなく、自分の体は自分で責任を持つ。
こんな当たり前のことが、人任せになっている今の感覚って、やっぱりおかしい。
お産も癌も虫歯も、自分の体で起きていることですもん。
だったら、自分で管理するのがスジじゃないかな?
               *    *    *    *
そんな時、管理する一つの方法として、食事を見直すことはあってもいいと思うのです。
電車の中でも、つい、マクロビオティックのことをお伝えしたくなりました。
でも、相手がマクロビオティックを求めていない段階なので、そっとしておきました。
これが今までの私のスタイルだったのですが、ふっと、医療費によって国が破産寸前になっていることを考えると、このままではいけないようにも思います。
せめて、情報だけでもお知らせできたらとも思います。
医療費の増大、食の安全性、農業の問題、環境問題、どれをとっても急務です。
私達がしなければいけない事は、沢山あります。
二つの出来事は、もう少し急いで、マクロビオティックをお伝えする必要性を、教えてくれたのだと思っています。
あ、そうそう、先のダンスに誘った彼は、癌を抱えていて、余命2ヵ月なんだそうです。
だから、好きなことをしてこの世にお別れしたいのだとか・・・。
考えさせられます。。。

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コメント

  1. BR_GIRL より:

    最後に、胸の上にずんっと重石がおかれました。。

    たまたまなのですが、
    今、ピアソラを聞いていてたからさらにどーん。。。

    考えさせられますね。。。

    知り合いの美人さん(マクロ実践者)は、ダンスの相手になってくれませんかとナンパされたことがあります。
    マクロ美人は穀物をしっかりいただいていますよね。
    やっぱり体の中に芯があるからダンスの相手にするのに魅力的なのかしら?失礼ながらも余計なことを考えてしまいました。

  2. あみと より:

    はじめまして。北海道のマクロビで検索しててこちらにたどり着きました。

    講座の受講生募集を見たのですが、あれは2007年の分ですよね?2008年のこれからの分があれば教えていただきたい、と思っています。

    入り口が色々あってどこに書いていいのかわからなかったので、とりあえず最近のブログにコメントさせてもらいました。すみません!

  3. Gentaroh より:

    ダンスに誘った男性がどういう事情を抱えているにしても、まだまだ美風さんも華ですね!

    それはさておき、私もマクロ歴が浅い時は、悩んでいそうな人に勧めたりもしましたが、結局一般の方は、「病気は全てお医者様にお任せする」というスタンスに洗脳されている方が大部分だと思います。

    少しでも喰いついて来るなら基本的なことから教えるのですが、軽症の方なら案外あっさりと解決することもありました。

    しかし中途半端な状態の方が案外難しく、徹底してやっている人はその反動が強かったり、いい加減な人は何となく続いているかどうか疑問符がつくような状態になったりしました。

    それでも唯一、少しは良かったのかなと思ったのが、末期癌の方で、余命幾許も無かったのですが、痛みで狂い死にすると言われていたのが、ほとんど痛みが無く、静かな最期を迎えられたと聞いたことでしょうか。

    病気については人によりますが、要は相手が聞く耳を持つか持たないかによると思います。

  4. サニー より:

    美風さん こんにちは。

    今日の記事に非常に共感しています。

    私もマタニティクラスを指導させてもらって

    お産(生命の誕生)の他人任せ出産な考えはものすごく世の中に浸透していると実感しています。

    その中で自然にお産をする事の素晴らしさを
    微力ながら伝えてはいるのですが、
    なかなか「伝わる」まで行かないのが現状です。

    焦っても仕方がないという思いもありますが、
    このままでは「やばい」という感覚もかなりあります。

    とにかく、私も歩みを止めずに伝えるが伝わるに
    変わっていくように顔晴ります!

  5. マクロ美風 より:

    はぁ~、白昼堂々と公衆の面前で誘われるとはね~。。。
    つい、心が揺さぶられて、昔取った杵柄で!なんて思っちゃいましたよ~。

    >体の中に芯

    持っていたいですね~。
    理想です。

  6. マクロ美風 より:

    すみません、お返事が遅くなってしまいました。
    ごめんなさいね、分かり難くて。
    恐れ入りますが、下記までメールをいただけますか?
    お料理教室のご案内をさせていただきますので。

    macro21@mail.goo.ne.jp

    どうぞ、よろしくお願いいたします。

  7. マクロ美風 より:

    >中途半端な状態の方が案外難しく、徹底してやっている人はその反動が強かったり、いい加減な人は何となく続いているかどうか疑問符がつくような状態になったりしました。

    よく解ります、この気持ち。
    一人ひとりの状況を考慮しつつ、押し付けにならないように。
    これが私の姿勢です。
    でも、地球はもっと早いスピードで病んでいくのかも知れません。
    今年は、そんなことを見直す年になれるのでしょうか?

    そうそう、もう治る見込みのない癌患者さんでも、マクロビオティックをすると痛みが和らいで、静かな最後になることが多いようですね。
    多くの人から聞こえてきますよ~。

  8. マクロ美風 より:

    私はお蔭様で、独身時代に野口整体を知っていましたから、「自分で産む」「自分で治す」のが当たり前になっていました。
    でも、ぐるりと周りを見れば、???

    自然を意識して、自然なお産が出来、自然と一緒に子育てが出来たら嬉しいですね~。
    ともに「伝わる」まで、頑張りましょう。
    おっと、サニーさんは顔晴るでしたねっ(^^;)

  9. POCOAPOCO より:

    美風さん、こんにちは。

    さすが、美風さん・・・声をかけられるなんて・・・
    いつも思う事・・・

    幾ら見栄えだけをすっごく手をかけていても
    内面(心)が綺麗でないとすぐにわかりますね。

    やっぱり美風さんは心身共に素敵だから・・・
    美風オーラでキラキラ輝いていたんだと思います。 素敵ですね☆

    変な話、その男性が彼の人生で最後に声をかけた女性が美風さんになるかもしれないんですね・・・

    私もいつも思います。
    そしていつも喉まで出掛かっています。
    「食生活を変えてみたらどうですか?」
    「病気は自分の生活スタイルの結果ですよ」って。

    中央線で会社へ向かう事50分。
    今は女性専用車両にのり、
    50分ずっと同じ車両に乗って行くわけですが、
    何しろ病人が出る事が多い、多い。

    以前、美風さんにもちらっとお話した事ありましたが。

    私が遭遇したケースは・・・

    1)
    本を読んでいた女性がいきなりもたれかかってきたと思ったらそのまま倒れた。
    (同じ車両内で幾度かありました。
    私の場所からは見えない時も数回ありました。)

    2)
    『貧血で・・・』と言って座り込んでしまい動けなくなってしまう。(これは結構多いです)

    3)
    妊婦さんがいきなり「お腹が・・・」と叫びしゃがみ込んで動けなくなってしまった・・・
    でも、妊婦さんの場合は中々コントロール出来ない事もあるでしょうから、仕方ないと思うのですが。

    一番酷かったのは、目の前の人がもどしてしまった事。
    これには唖然として驚いた。
    けれど、とっさにタオルを差し出していた私。
    (お食事中の方、ごめんなさい・・・)
    彼女を次の駅で降ろし、介抱してあげました。

    確かに同じ車両に50分は辛い。
    まして、結構混んでいるし、立ちっ放し・・・

    でも、こんな光景を見る事が多く、
    そのお陰で?初めて知りました。
    車内には今『SOSボタン』と言うものがついているのを・・・

    このボタンを押すと車掌さんにつながって
    会話が出来て、こちらの情報を伝えられるのです。
    しかし、ここ1年でこの『SOSボタン』を使ってのやり取りを何回、いや何十回?聞いただろうか?

    『人が倒れて動けないみたいです・・・タンカ御願いします!』
    『次の駅で電車止めて下さい!
    ちょっと倒れた人の呼吸がおかしいです』
    『妊婦さんが苦しがっています、すぐにタンカの用意をお願いします!』とか・・・

    妊婦さんが倒れてしまった時の事は
    今でも脳裏に焼きついています。

    不思議な事に妊婦さんが倒れこんでしまった時、
    同じ車両に女医さんが乗っていました。
    女医さんはすぐに脈を計り、
    妊婦さんに話しかけお腹を触って・・・
    『大丈夫だから、大丈夫だから・・・』
    と声をかけて妊婦さんを勇気づけていました。

    SOSボタンでのやり取りを聞いていた女性が
    『私は医者です!』と人込みの中を押しのけ・・・
    妊婦さんを助けに行ったのでした。

    周りの人も「頑張って!」「大丈夫だよ!」と皆
    妊婦さんに声をかけ励ましていました。

    特別快速では止まらない駅で急遽電車が止まり、
    用意されていたタンカで
    妊婦さんは無事運ばれました。

    女医さんがタンカを運んできた救急隊に
    あ~して、こうして!!と細かく指図していました。

    電車内の女性人は誰一人話さず・・・
    その場はシーンとして・・・
    女医さんの声だけがずっと聞こえていました。
    きっと皆『妊婦さん、頑張って!』
    と同時に願っている様な感じでした。

    本当にドラマを見ている様な時間でした。
    きっと妊婦さんはもう可愛いベイビーを
    授かっている事でしょう・・・
    この女医さんに感謝しながら・・・

    病人が発生するといつも思う事。
    『ちゃんとした食生活してるのかな?』
    『ちゃんと穀物を取ってる?お米食べてる?』
    『何故、体調悪くなったのか分かってる?』
    『自分にあった食事スタイルを取ってる?』
    『世の中の食のコマーシャルに踊らされていない?』
    ・・・って。

    お洒落の事、恋愛の事、仕事の事ばかりでなく・・・
    決して避けては通れない毎日の「食生活」を
    改めて考え直してもらいたいと思うこの頃です。

    食が変われば、体が変わる。
    体が変われば、気持ちも変わる。
    気持ちも変われば、行動が変わる。
    行動が変われば、世の中も変わる。

    そんな風に食は私達の生活から切り離せない事。
    もっともっと多くの人が考えてくれたら
    明るい日本、明るい世界になるのでしょうね。

    でも、きっと・・・
    現実に・・・通勤時、車内の病人発生数は
    どんどん増え続けるんだろうな~(悲)

    とりあえず、車内TVのマクドナルドの宣伝多すぎ!
    あれでマックを食べたくなる人も多いはず!
    凄い洗脳です、あれは!

    『日本人・・・やっぱりお米がおいしいな!』とか
    『美味しいね、ママの手作りのご飯!』とか・・・

    そんな宣伝に変えて欲しいといつも願っている私です。

  10. わこうちゃん。 より:

    風さんこんにちは!
    いつもありがとうございます。

    この記事もズキューンと来ました。
    全く同感です。

    そして、俺もちょうど同じ事を考えさせられる出来事があったので、
    記事にして、トラックバックさせていただきました。

    よろしくお願いします。

  11. マクロ美風 より:

    ズキューン!
    ありがとう!

    当たり前のことが当たり前に出来ない世の中って、やっぱりおかしいと思う。
    小さくてもいいから、思ったことは発信して行こうね!

    トラックバックもありがとう!

  12. マクロ美風 より:

    あ、ゴメン!
    順序が逆になっちゃった。

    >変な話、その男性が彼の人生で最後に声をかけた女性が美風さんになるかもしれないんですね・・・

    ギョギョッ。
    そうかぁ、そういうこともあるのね~。。。
    何だか、哀れを感じて、グラッと来ましたね~。
    その男性は、まだ働き盛りのお年頃でしたから、余計に複雑な気持ちになりました。

    ところで、女性専用車輌は賑やかなのね~。
    私はいつも1時間半×2=3時間ほど電車に乗るけれど、女性専用車輌は乗れませ~ん。
    なぜなら、お化粧の臭いや香水の臭いで、気持ち悪くなってしまうのです。

    でも、お若い女性の体力の低下・体調不良は、明らかに食事に問題がありますよね。
    そこを何とかしたいと、強く思っている私です。
    また、色々とご相談させてくださいね。
    よろしくお願いします。

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