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高齢者医療の現実を知っておこう 人生の最期のあり方
先日、「亡くなる前に点滴はいらない」 永井康徳医師の記事と動画より という記事を書きました。
そこで私が夏から温めてきた情報を記事にさせていただこうと思います。
その情報はTwitterで流れてきたのですが、高齢化社会の現実を教えてくれるものでした。
誰にも訪れる人生の最期を、人間らしく終えたいと思うでしょうが、それを実現するには、本人の意思を家族に伝えておくことが大切です。
あなたが当事者でも、あなたのご家族が高齢であっても、「終わり方」をきちんと決めておいた方がよい時代になったようです。
もちろん私も、「食べられなくなったらお終い」にしようと思いますし、家族にも伝えて余計なことはしないように希望しています。
* * *
では、Tweetをご紹介させていただきます。
なお、使用されている絵文字が私のブログのプラグインにない場合がありますので、その場合は該当絵文字は割愛させていただきました。
<おすぎとジーコ現実を見よう>さんのTweetより
· 2021年8月8日午後11:58
高齢者が様々な疾患、或いは突発的な事故などで入院加療が必要となると、大体の方が後遺症を発症しそれが慢性化していきます。
そして食事が経口から摂取出来てるうちは良いのですが、それが出来なくなった時に家族へ試練が訪れます。
まぁ、当然なんですけど食べられなきゃ死にますから。
そして、医師から病状説明が入ります。
この時、本人が延命治療を望まない事(胃瘻やIVH)を周囲に意思表示しておけば人間らしい死に方が出来ます。
しかし、大多数の方は意思表示をしていません。
なので、医者から病状説明を受け、栄養が摂取出来ないと死に至るって言われますとパニックになります。
大体の方は話を一回持ち帰っても、結局医者に丸投げします。
すなわち、助かるなら何でもして下さいと。
これが落とし穴のひとつ。
病院もビジネスなんで、丸投げされりゃ、出来る範囲で検査、処置、やりまくります。
まず、胃カメラと腹部CTをして胃瘻が作成出来るか確認します。
採血も当然やります。
で、出来る事を確認すると胃瘻作成となります。
出来上がった胃瘻で栄養を注入する訳ですが、まぁ当然の事ながら、その人の性別、年代で最適なカロリーを計算し医者が指示して栄養が始まります。
皆さん大体ブクブク太り始めます。
まぁ当然なんですけど。
その人がどの程度栄養を吸収出来るかなんて事は考慮してなくて、とりあえずその年代の方にはこれぐらい行っておけばいいんじゃね?って感じなんです。
なので大体の方はカロリーオーバーでみんな脂肪になり太ります。
介護さん、重くてたいへーん😰
そしてだんだん寝たきりとなり、使ってない運動機能は徐々に衰え、上下肢は拘縮が始まります。関節が固まり曲がらなくなったり肘が屈曲して胸にくっ付いた状態になったり股関節がありえない方向に固縮したり。
曲がった所には垢が溜まりカビが発生して発赤が出来ます。
この時期は特に汗ばむので大変。
で、体動かさないから腸も動かない。
腸の動きが悪いのに無理やり栄養を行く。
便出ない→下剤盛る→そのうち下剤が効かなくなって量が増える→消化機能が落ちる→嘔吐
ここで、体位を右向きにするアホが多く、事もあろうかそれを真に受けて信じきっちゃってるから恐ろしい😰
胃から十二指腸への食物の移動は、胃が蠕動運動をして幽門から出す訳なので、右向けて重力の力を使っても流れ方は変わらない。
むしろ、右向きにすると食物の溜まるスペースが無いので嘔吐しやすくなる。
かえって逆効果。
仰向け、場合によっては左向き(軽めに)が正解。
栄養を嘔吐しやすくなってるのは体位の問題ではなくて消化機能が落ちてるだけ。
つまりは限界なんです。
その限界を皆さん認めないからどんな事をしてでも栄養を行こうとする。
で嘔吐を繰り返し肺炎となる。
嘔吐しやすくなった時のカンファレンスに散々参加しましたけど、皆さん栄養を行くにはどうしたらいいか?すなわち前提が、施行するって事になってるんです。
止めると言う選択肢が無い。
これは医者も一緒。
止めれば済む話で肺炎なども起こさずに済むのですがどうしてもその議論にはならない😔
栄養ゆっくり行けばいい→嘔吐
右にガッツリ向ければいい→嘔吐
栄養の種類を変えればいい→嘔吐
もうね、患者にとっては拷問以外の何物でもないですよ。
本当に。
本人が、延命治療は望まないと意思表示してたら。
家族が、今の高齢者医療の実態を知っていたら。
いつもいつもそう思ってます。
長くなったので、続きはまた後日。
胃瘻がダメになったら次は?って所行きます。
* * *
· 2021年8月12日午前0:39
先日の続きを。
患者が嘔吐、痰がらみで誤嚥性肺炎を繰り返し繰り返し起こしてると、ようやくボンクラの医者や看護師も気づきます。
限界だと
家族に病状説明が入ります。
ここで、もうこれ以上はいいでしょう、十分頑張った、と判断出来る関係者の方ですと患者本人はまだマシな死に方が出来ます。
しかしここでも残念な事に、どんな形でも長生きして欲しいと望む方が大多数です。
消化器系統から栄養が摂取出来ないとなると、いよいよ最後の手段になります。
中心静脈栄養
いわゆるIVHと言うやつです。
鎖骨下静脈や鼠径静脈からカテーテルを心臓に通し、高カロリー輸液を施行します。
大体カロリー的には600~1000カロリーを目安に行きますね。
それで、まぁ当然なんですけどこれをやる様な患者さんは大体24時間365日寝たきり、天井見続け意思表示も出来ない、体を動かす事なんて全く無理な方達です。
当然ですが、日に日に全身状態は落ちて行きます。
まず、24時間ずっと食べっぱなしの状態が続きますんで糖代謝の異常が発生します。
対策として、点滴内にインシュリンを入れたり、1日3回決まった時間に血糖を測って数値ごとに決まったインシュリンを打ったりします。
糖尿病の様な状態になりますんで感染症には滅法弱い体になります。
次に、電解質が狂います。
対策としては、NaClの注射薬、カリウムの注射薬等を入れます。
カリウムが低下しますと不整脈が出やすくなります。
整える為にジギラノゲン等の心臓系の薬が入ります。
そのうち、血中タンパクが下がり低タンパクになると浮腫が生じます。
浮腫を取るため利尿剤(フロセミドなど)が投与されます。
フロセミドなどは投与すると電解質異常、ことにカリウムを下げる副作用がありますので、採血などで見つかったらアスパラK等の薬が投与されます。
まぁ、要するに体の機能はどんどん低下し、それをカバーする為湯水の如く薬が入る訳。
利尿剤が効かなくなって腎機能が落ち、血圧が下がって来ると尿が出なくなります。
点滴でガンガン入れて尿が出ない。
当然浮腫が進行します。
全身、主に四肢や体幹に沈下性の浮腫が出現、皮膚は浮腫でパンパンになります。
体位変換怠ったり少しの摩擦ですぐ皮膚トラブルが出ます。
治りません。
そのうち胸にも水が溜まります。
サクションしても痰がらみ取れません。
呼吸状態が悪化します。
酸素投与始まります。
しかし徐々に悪化します。
採血取る血管無いのに、医者は採血の指示出します。
(お前が取ってみろって😑)
まぁ、私はこれで針刺し慣らしたんですけどね。
まぁ、そういう訳でここまでやっていよいよ患者さんの最後となります。
医療の贅を尽くし元気な時の面影は全くなく、全身浮腫だらけ、口はパカーンと開きっぱなしで閉じない、 目は見開き、本当にこれが人の最後で良いのか?と思う様な状態で死に至ります。
これ、現実です。
ノンフィクションです。
これが高齢者医療の実態です。
摂食障害→胃瘻開始→肺炎繰り返し施行不能→中心静脈栄養→死
初めは何とか助かって欲しい一心で医者にお願いしました。
最終的に本人どうなったでしょうか?
丸投げした結果がこれです。
人の最後がこれって悲しくないですか?
摂食障害が起き、中心静脈栄養から死に至るまで大体10年。
大体の家族、ロクに病院に面会来ません。
良くて月1。
中には家族の顔すら見た事ない人もいます。
自分で看る事が出来ないのに何故そういう選択をするのか?
これだけ高齢化社会と言われていながらその実態を知ろうとする人はほぼ皆無。
散々社会に尽くし、家庭の為に働き、家事をやり、子育てをし、頑張った最後の姿がこれってどう思いますか?
他人事ではないんです。
明日は我が身なんです。
こういう無責任でただただ綺麗事で全て片付けていたのが我ら日本人なんですよ。
それ自覚出来てる人殆どいません。
決まって出てくる言葉
「しょうがない」
いい加減にしろと言いたいですね💢
私は、その方が亡くなった時に必ず声にして言います。
「やっと死ぬ事が出来たね。」
「辛かったね。」
と。
私は声を大にして言いたい。
一回でいいので療養型の病院や福祉施設にボランティアで来て欲しい。
高齢者医療、福祉の実態は、TVやネットの情報や画像では分からない。
実際に自分で見て欲しい。
一人一人が見る事によって何かしら肌で感じる事があると思います。
実際に見もしないで綺麗事言ってる人が多すぎるから高齢化社会の問題や実態が分からない。
解決なんて、するはずないんですよ。
皆さんも、もう少し目の前で起きてる事に目を向けて欲しい。
コロナの事もそうだし
高齢化社会の事もそう
目の前の現実をしっかり見てメディアの情報に流されず自分でしっかり考える。
これだけ国民の税金が上がってしまってるのも自分達の責任ですよ。
現実をしっかり見て下さい。
以上です✋
「亡くなる前に点滴はいらない」 永井康徳医師の記事と動画より
永井康徳医師のFacebookの記事をご紹介します。
医療の介入はほどほどに。
余計なことはしない方がよい。
人生の最期は自然に終わりたいものです。
タイトルは、「亡くなる前に点滴はいらない」です。
人は生まれたらいつか必ず亡くなります。そのことに誰も異論はないことでしょう。にもかかわらず、私たちは死に向き合う機会を持てていないように思います。これは日本の医療が「治す」事を追求して発展してきたことが大きく影響しているのかもしれません。私たち在宅医療のクリニックに紹介されてくる癌の患者さんは、病名の告知はされていても、病気がもう治らないことや限られた命であることなど十分な告知がされていないケースがまだまだ多くみられます。
また、癌以外の病気の方は状態が悪化すると、治ることを期待して病院に行きます。例えば、看取りが近い高齢者が急に熱が出て息苦しくなり救急搬送されたとします。そこで誤嚥性肺炎と診断されると、治療のために絶飲食となります。本人の意思を確かめることもできず、点滴や人工栄養が始まり、寝たきり、身体拘束、吸引というつらい処置が重なり、その上、徐々に容体が悪化し、病院で亡くなっていく方が多いのが現状です。
亡くなる前には当然食べられなくなります。食べられなくなったら点滴をするというのが現代の日本の医療の常識でした。点滴をして元気になるのならよいのですが、看取り期の人の身体は点滴をしても元気にならないのです。それどころか本人は苦しむことになってしまいます。
なぜかというと、看取りを迎える体は水分や栄養を体で処理できなくなっているからです。体で処理できなくなると次のような三つの症状が出現します。①吸引が必要②浮腫(むくみ)がある③胸やおなかに水がたまる、です。体で処理できなくなった状態の時に点滴をしないと、この三つの症状は現れにくく、穏やかな最期を迎えることを私は数多く経験してきました。病院では最期まで点滴をすることが多いのですが、実は緩和ケアや在宅医療の現場では、亡くなる前に点滴をすることは少なくなってきています。点滴をしなければ、吸引も必要なく、場合によっては食べることさえできる場合も多いのです。
人類の歴史上、亡くなる前に点滴をして、絶食で最期を迎えるようになったのは最近の何十年かだけのことです。人も動物も植物も最期は枯れるようにして、楽に最期を迎えられるようになっているのです。ですから亡くなる前に点滴はいらないと思います。死は生まれることと同様「人としての尊い自然な営み」です。死に向き合えば、亡くなるまでどうよりよく生きるかという本人の意思に寄り添う医療やケアが提供でき、日本人の看取りのあり方も変化していくのではないでしょうか?
(楽なように、やりたいように、後悔しないように 永井康徳著)
* * *
他にも永井先生はYouTubeで発信されております。
食べることにこだわった看取りの姿勢がいいなあと思っています。
たとえば、12月15日の 永井の法則【○○ができる人は食べられる?!】の中で、「声を出す筋肉は飲み込む筋肉と同じだから、大きな声を出せるということは、飲み込む力もあるということ。」というお話がありました。
そして、97歳のおじいさんの点滴を外されて、お肉を食べるまでになったお話をされていました。
私も食べることや、食べられる体のことをいつも大切に考えているので、この先生の食へのこだわりに感動します。
常日頃から、大きな声で話すことや、会話を楽しめる環境で暮らすことをしたいと、改めて思ったのでした。
深部体温のことも含めて体温を正しく測って自分を守ろう
先日、「寒い季節の寝具の選び方と体調への影響」という記事を書きました。
そこで「深部体温」に触れていますので、きょうは深部体温のことを書きます。
深部体温は文字どおり体の内部の体温で、脳や内臓などの大切な臓器を守るために安定しています。
しかし、私たちは体の内部の体温を測れないので、比較的測りやすい部位で皮膚体温を測定しているわけですね。
私はわきの下で測りますが、お口で測る女性も多いことでしょう。
これは測定時間の違いも影響しているかと思います。
お口の方が早く測れますからね。
では、測定部位別の検温時間のめやすを比較してみましょう。
(実測式体温計・赤外線体温計)
・「直腸温」 3〜4分
・「鼓膜温(耳)」 1秒
・「舌下温(口中)」 5分
・「腋窩温(わき)」 10分
なお、列挙順は測定体温の高い順です。
「直腸温」と「腋窩(えきか)温」では、直腸温の方が、およそ0.5〜0.8℃高いとのこと。
* * *
どのような体温計で測るかにもよりますが、私は電子体温計の実測式と水銀体温計の2種類を使っています。
自分の体温を正しく知っておくことは、急な感染症のときはもちろんですが、常日頃自分の体調を良い状態に保つためにも大事なことです。
まずは「自分を知る」ということですね。
こちらのサイトから「体温の分布イメージ」の図をお借りしました。
今は季節的に右側のパターンですが、夏でも時々右側に似た分布の人がおられます。
暑い季節なのに手が冷たかったりして、手が触れるとビックリすることがあります。
そういう人はやはり活動量が低いのと、マイナス思考をしやすいので、体温の影響は大きいです。
新型コロナウイルスでも発熱のことがたくさん取り上げられました。
正しい検温の仕方と、体調と体温のことは、日々の活動のために自分でしっかり管理しておきましょう。
そして、寝具やお洋服のことも、この体温分布を前提にして決められるといいですね。
なお、わきの下の検温では、体温計を挟んだ腕の向きによって密着度が変わってきますので、下記の図の⑤と⑥のとおりになっていることを確認しましょう。
これがいい加減な人が案外多いです。
(画像はこちらのサイトからお借りしました。)
ワクチンを打って抜け毛が・・・ 体の反応を大切にしましょう
昨日お会いした人が、4か月ほど前にワクチン接種したそうです。
迷いに迷った結果だそう。
お仕事の事情を優先されたんですね。
その後何日も熱が出て、吐き気・下痢・全身の痛みなどの症状があり、相当ダメージがあったそうです。
さらにその後、ものすごい量の抜け毛があって、人前に出られなかったとか。
抜け毛。
これはワクチン関係で他からも入ってくる情報ですね。
髪の毛の根元近くにある毛細血管が、ワクチンの影響を受けてしまったのでしょう。
それをその人は早く排出させて、新しい髪が生えてくるように頑張ったそうで、1センチほどに伸びた新しい髪の毛を見せていただきました。
人間の体って、本当に正直なものです。
そして、改めて人の体は正しく働くように設計されていると感心します。
体は有害なものを排出する機能をいくつも持っていますが、そのことに無関心だったり、気づかなかったりする人がいますね。
それは勿体ない。
もっと体のことに敏感でいましょう。
ところで、こんな情報を目にしました。
「夫はなぜ死んだの?」コロナワクチン接種直後…南国市の遺族が心境 【夫はなぜ死んだ コロナワクチンを考える】
高知新聞社2021.11.25 08:45
(画像は高知新聞の記事よりお借りしました。)
人それぞれお顔が違うように、人の体はみんな同じではありません。
作りが似ているだけです。
ですから、ワクチンへの反応も個人差があります。
常々塾生さんやそのご家族様と接していると、食べ物レベルではありますが、本当に人の体は個人差があると実感しています。
体を丁寧に観察していると、それらが分かってきますので、ぜひご自分の体を愛してあげてください。
薬品まみれになっていない体ほど反応が早いし、素直です。
あなたを守るのはあなたご自身です。
寒い季節の寝具の選び方と体調への影響
【深部体温】
ここ2、3日は12月の割には暖かい日が続いているのですが、本格的に寒くなってくると冷たいお布団に入るのはイヤという人がおられるかもしれませんね。
それで電気敷き毛布を使うお年寄りも多いことでしょう。
あるいは、電気コタツが登場しているかもしれません。
でも、自分の体温より暖かい環境にいると、人は体がだるくなりますし、皮膚に近いところの温度が高いと皮膚が乾燥したり痒くなったりします。
これは床暖房のしすぎでも同じようになります。
人間は眠ることによって深部体温が下がり、体を休めるわけですが、電気毛布などを使用していると深部体温が下がりにくいので、かえって疲れてしまいます。
同じことが電気コタツに長時間入っていることでも起きます。
うっかりコタツでうたた寝をしたあとは、妙にだるい経験がおありでしょう?
ですから一番いいのは、眠る前にお部屋を少し暖かくしておいて、寝具から受けるヒヤッとした感じを和らげたり、寝具そのものを羊毛素材にしておくことです。
もちろん、眠るときには暖房を切ります。
【寝具】
寝具で理想的なのは、敷きには羊毛、掛けには羽毛です。
羽毛の掛け布団の場合は、毛布などは使いません。
良い羽毛布団は、肩や首周りに吸い付くようにトロンとかかるので、首周りが寒くないのです。
敷き布団は綿より羊毛の方が保温性があるのと、発汗作用があるのでムレません。
1番気をつけることは、眠る位置を床から高くすることです。
以前に「マクロ美風の家事アドバイス講座」をしているとき、フローリングの上に敷布団を1枚直接敷いていた人がおりましたが、これは1番冷えるので絶対やめましょう。
できればベッドに、どうしても駄目ならウールの敷き布団を2枚にしましょう。
【布団の中まで温めてしまわない】
寝室を暖房する場合は、掛ふとんを頭の方に二つ折りにして、敷き布団の足元の方にエアコンなどの暖かい風を当てます。
1時間暖房しただけもOKです。
部屋の空気が暖まれば、お布団のひんやり感が和らぐからです。
ワンルームで暖房のしてあったお部屋で寝る場合は、起きているときからお布団(特に掛ふとん)の中まで完全に温めてしまわないように、エアコンの風がお布団(特に掛ふとん)に当たらないようにしておきます。
これは、お布団の中まで温まってしまうと、なかなか深部体温が下がらないので、寝付きが悪いだけでなく、夢を見たり、目がさめても体がだるい状態になるからです。
これと同じようなことは、夏にお布団を干して、そのお布団に寝た場合でも起きます。
ですから私は、お布団を干した場合はそのお布団は押入れに入れて、別のお布団に寝ていました。
その日に干したお布団に寝て、なかなか寝付けなかったり、イヤな夢を見たりすることがあれば、それはお布団にこもっている熱のせいです。
こういう場合は、子どもの寝相がうんと悪かったり、寝返りばかり打つようになります。
背中が熱くなるので、逃げるように動くからですね。
【人工的に温めすぎると体がゆるむ】
夏の暑さや、体を動かしたときには、汗が出て体温調節をしてくれます。
しかし、寒い冬にじっとしていて、暖房や人工的保温が皮膚に近い場合は体がゆるみます。
このゆるみが、だるい感じとなって活動を低下させるのです。
寒い=陰性 → 緊張(陽性)、暖かい=陽性 → 弛緩(陰性)。
マクロビオティックを知っている人なら、この陰陽の流れを理解しましょう。
寒い時にはキュッと締まることが必要であり、暖かい時には穏やかにゆるむことが自然体として必要なのです。
ですから、真冬に暖かさを求めすぎてしまうと、体調が狂ってしまうのは当然なんですね。
ということで、冬に登場する人工的な方法で暖かさを強調した衣服や下着はおすすめしません。
結論として、床暖房も低めに設定することや、なるべく電気毛布類を使わない方が体調を崩しません。
どうしても朝方寒さを感じる場合は、それはお布団の厚さが薄いのです。
もう1枚お布団を増やしましょう。
足元だけ寒かったら、足元に大判のひざ掛けや毛布を掛ふとんの上からかけましょう。
これだけでも随分寒さが防げますよ。
【敷布団の上に毛布】
私は今ベッド生活なので、畳の上には寝ていませんが、北海道で育ったときには和式のお布団でした。
そしてお部屋も寒いです。
(昔の家は寒かったのです。)
それでも寝室に暖房はなくて、湯たんぽ1個だけでした。
冬になると母は、お布団を厚くしてくれるとともに、敷布団の上に毛布を敷いてくれました。
これがとても暖かさを増して、嬉しかったのを覚えています。
これは、体温を外に逃さない効果があったためと思われます。
今はベッドなのと、本州ではそんなに寒くないので、私の生活から毛布が消えて何十年にもなります。
自分の体温で寝て、朝はスパッと起きられて、体がだるいこともなく、いたって健康的な日々を送っています。
カテゴリー: からだ, マクロ美風の家事アドバイス講座
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