NAKED


これは何の画像かわかりますか?
コンクリートの分厚い床を「斫り」作業した境目です。
大きなコンプレッサーチョッパーで平面部分はざっくりと斫り、
このような繊細に残す部分は手持ちの小型カッターで
ミケランジェロよろしく工事ではなく工芸に近い仕事をされます。
物を切る仕事をするもの同士として文句無く尊敬できますね。 
すごかった。



カウンターも本棚もテーブルもピアノも在りません。

ここにいつも私は立っておりました。

天井に釣られた工事灯も見方によれば色っぽいランタンに。

はい。今日のお仕事は終了です。 お疲れさまでした。

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コメント

  1. mayberrylife より:

    こんばんは

    善さんが立ち働いていたカウンターも、お客様が美味しいお料理を食べていたテーブルも無くなった空間を少し寂しく感じますが、ここから新しい「むそう塾」が始まるのですね。

  2. Ue より:

    思わず、
    うわぁ・・・
    と声を出さずにはいられませんでした。

    今までずっとそこに在ったものに、初めに機械の手がかかったときのことを
    考えたら、何だか涙が出てきそうになりました。
    色んなことが、走馬灯のように流れては消え、消えたようで
    刻まれ・・・

    「無」になったように見えるここから、新たに「有」が生まれるのですね。
    マクロビオティックの陰と陽のように・・・

  3. zenemon より:

    mayberrylifeさん、やっぱり少し寂しいですね。
    母が遺してくれた店も、その前の万井なかがわの調理場も全部
    捨て去りました。
    これで何も無くなりました。
    ここからは全て始まる事ばかりです。
    若葉です。

  4. zenemon より:

    Ueさん こんにちは
    すごいでしょう?
    ここまで捨て去るのにものすごい手間がかかっています。
    たくさんのプロの手により実現しました。
    感謝で一杯です。

  5. rakubin より:

    こんにちは
    まさか工事中の店内だとは思いませんでした!
    てっきり、焼き菓子と、らくがんに使うような粉を使って、焼き菓子の下に敷き詰めて、粉に日本庭園のような模様を描いているのかと・・・(笑)

    見た一瞬でそこまで深読みというかイメージするなんて、人間って不思議ですね。

  6. ぢゅん より:

    なかがわさん、お久しぶりです。
    といっても毎日のようにお邪魔しております^^。

    いま手塚治虫の『ブッダ』を読んでいるのですが、今日、ちょうど国を旅立つブッダの章でした。
    全てを捨てて大きな理想のために身一つで旅立つ姿がなかがわさんの今日の記事と重なって、思わず書き込み致しました。

    これからたどり着くであろう多くの人たちの笑顔と幸せがここから生まれるのですね。
    なかがわさんのお姿に、わたしも初心に返していただきました。
    ありがとうございました。

  7. vero より:

    斫り、これってハツリって読むんですか?
    思わず書き込みしてしまいました。すみませんです・・・

  8. zenemon より:

    rakubinさん こんばんは
    見ようによっては洋菓子にも和菓子にも見えますね。
    あまりに奇麗な仕事をしてあったので撮影しました。
    案外デザインってこういうところから産まれるのかも
    しれませんね。

  9. zenemon より:

    ぢゅんさん こんばんは ご無沙汰です。
    これからやろうとしている事はどうしても本気の本気でやらなければ出来ない事のようです。
    それには半世紀分のしがらみや垢は不要と判断しました。
    無くなれば寂しいかとも思っていましたが、とんでもない。
    すこぶる爽快です。 これも私めざすマイナスの料理に繋がるでしょう。 リスタート リボーン ですね。

  10. zenemon より:

    veroさん こんばんは
    はい これは ハツリ と読みます。
    建築用語ですね。
    通常の漢字変換では出てきません。
    コブチとかハツリとか、現場では興味深い言葉がプロの間で飛び交っています。

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