家の中の冷え マクロ美風の場合

「冷えは万病の元」 リウマチと冷え」のつづき。

人は「寒い」と認識していなくても冷えていることがある。
若いときにはこういうことが多い。

私は20代のとき、勉強をするため某教室の出入り口ドアから70センチの席に週3回、1回につき4時間ほど半年間座っていたことがある。
その教室の出入り口はビルの中なので、直接外気が入ってくるわけではないが、常時換気扇がまわっていたため、冷たい空気が吸い込まれていた。

それでも若かった私は、その冷気を意識していなかった。
しかし、その冷気の影響で、私はその冬の最後に左側に異変を感じるようになった。
ここでやっと、「もしかしたらあの席に座っていたことが原因かもしれない」と思うようになった。

さらに、自宅では机を窓際に置いていた。
左側に窓がある。
だんだんその左側が冷気に反応するようになった。
じんじんする痛みが出るようになった。
それで、窓際から離れた位置に机を移動した。

私が「マクロ美風の家事アドバイス講座」で、机やベッドを窓際に置かないように配置するのは、体を冷やさないためである。
しかし、そのように考えられていない間取り図がとても多い。というか、大半だ。
これは冷えの怖さを知らない人の設計だね。

人の体には個人差がある。
比較的寒さに強い人もいるし、寒さを感じただけで体調を崩す人もいる。
「その人」に合わせて、寒さを我慢しないこと。
寒いと感じたらすぐ対処すること。

家の中に寒いところがあったら、スポット暖房でもいいから暖めること。
冷気から離れること。
このことを口を酸っぱくして伝えたい。

次は、家の氣について触れたい。

 
 

(京都市左京区 ロームシアター京都横にて)

 
 

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「冷えは万病の元」 リウマチと冷え

私は北海道の生まれ育ち。
母は4人の子どもたちに「体を冷やすな」といつも言っていた。
当時の北海道は、真冬は零下20度超えの日も多く、朝には窓ガラスに雪の結晶の模様ができていた。

そんな北海道で、高校時代の私の親友は19歳の冬、お魚屋さんでアルバイトを始めた。
車の免許を取って、車を買うために。
半年頑張ったが、ついに体がギブアップした。
リウマチになって、若干21歳で亡くなった。

 
 

私は、今までの人生で、リウマチの患者さんと何人も会った。
皆さんが口を揃えておっしゃるのは、寒いと悪化するということ。
西洋医学に頼った人もいるし、途中から代替医療に切り替えた人もいる。

その中でよい結果になったのは、体を可能な限り温めるというものだ。
一番よいのは湯治だが、現代人はなかなか湯治のよさがわからない。
それでも、自宅で熱めのお風呂に一日何回も入ることによって、完全に治った人がいる。

寒いと感じていなくても、体を冷やしていることがある。
これが厄介。
体力があるうちは寒さを感じないが、体力が落ちてくると寒さを感じるものだ。
お年寄りがその代表的な例。

もしあなたが寒いと感じることがあったら、絶対我慢しないですぐ対処してほしい。
「冷えは万病の元」。
この言葉を肝に銘じてほしい。

 
 

マクロビオティックでは食べ物からアプローチして指導するが、リウマチに関してのアプローチはこじつけのような感じがするので、ここでは書かない。

 
 

(お雑炊 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

寒い季節は鍋料理がおすすめ。
最後にはお雑炊にして、体の中から温まろう。

 
 

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とあるマンションの生け垣が
こんなに綺麗な赤に包まれていた

赤って
やっぱりエネルギーを感じる

 
 

(京都市左京区にて)

 
 

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パンとコーヒーより、パンとスープがおすすめ

先の記事で便秘のことを書きました。

お肉好き、パン好き、パスタ好き、コーヒー好き。
でも、生野菜や根菜類はあまり食べない。
便秘傾向にある人には、こういう食事も影響している場合があります。

パンとコーヒーというのは、私に言わせればおやつです。
ですから、食事にするなら、コーヒーよりスープを選んでほしいです。
それだけで便秘解消に一役買ってくれます。

余談ですが、京都に「進々堂」というパン屋さんがあります。
お店の中で食べられる店舗が多いのですが、メニューの中で私は「ミネストローネ」がいいなと思っています。
小麦の毒消しも出来るからです。
冬には「きのこを味わうあったかスープ」なんていうのもいいですね。

パンは小麦粉からできているので、どうしても便に粘りが出てしまうのです。
それで、スープを摂って、便をやわらかくするようにしてあげないと、便秘になりやすいのです。
これがコーヒーだと、先の記事でも触れたように、利尿を促してしまうので、体内に残る水分が不足するわけです。

体は正直です。
あなたが食べたもので、体は作られているのですから、食べ方に気をつけるだけでどんなふうにも変化するのです。

 
 

(ミネストローネ 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

ミネストローネは「サンドイッチ講座 第1弾」でお教えしています。

 
 

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お肌の乾燥と便秘には共通するものがある

「快食・快眠・快便」が健康の要であることは、どんな人でも知っていると思います。
では、あなたはそのとおりですか?と聞かれたら、「ムムム…」となってしまう人がいるかもしれません。
老いも若きも。

ちなみに、私の夫は快便派です。
でも、息子と私は環境が変わると便秘になります。
旅行がよい例ですね。
息子が小さい時、2泊3日の旅行中はまったく出ないで、最寄り駅について家が見えた途端、家に入る前におもらししてしまったことがありました(笑)
これはまさに精神面の緊張がそのまま便意に影響していることの表れです。

私の母はとても便秘する人でしたが、それでも95歳までボケずに生きていました。
お料理はとてもまめにする人でしたが、水分の摂取が少ないように感じました。
そして、便秘には個人差が多いので、毎日出ないからといって、温水洗浄の力を借りて強制的に出す癖をつけないようにしましょう。
こちらの記事も参考に)
大事な腸内細菌や、常在菌が失われてしまいますから。

 
 

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一般的に便秘予防には繊維質を摂るとよいと言われますが、胃腸が弱い人は繊維質が負担になって、かえって便秘をする場合があります。
ですから、胃腸が弱いか強いかによって対処方法は異なります。
マクロビオティックなら、ここで陰陽の出番ですね。

どなたにも安心して勧められるのは、やはりスープ類です。
日本人ならお味噌汁がありますが、その他に数多くのスープがあります。
こういうミネラルを含んだスープを摂るのが理想的で、お茶やコーヒーは一時的な水分にしかなりません。

つまり、カフェインを含んだものは利尿作用があるため、かえって体内の水分を減らしてしまうのです。
利尿効果を求めるとき以外は、摂りすぎ注意です。
夏より冬の方が便秘になる人が多いものですが、これは冬の方が空気が乾燥していることに加え、夏より水分の摂取量が落ちるためと思われます。

冬にはお肌が乾燥するように、体内でも水分不足がおきやすいのです。
これからの季節は鍋物がおいしいですよね。
鍋からたちのぼる湯気は、見ているだけでも癒やされますし、栄養がたっぷり溶け出したスープは最高の便秘対策料理です。

お肌は体の中の状態を教えてくれるので、乾燥を感じたらすぐ水分を摂りましょう。
特に今の時期に水分をしっかり摂っておくと、花粉症予防にもなります。
呼吸器系のトラブルは、多くは水分不足も原因の一つになっているからです。

なお、牛乳やアイスクリームやジュースなどは水分に入りません。
これらはむしろ花粉症を悪化させます。
あ、そうそう。
油もの料理を避けていても便秘になりやすいですよ。

真水・お白湯・ミネラルを含んだ水分は、体のために良い水分なので、それらをせっせと摂るようにしましょう。

 
 

(一番出汁 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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