子育ての極意

「幸せコース」が始まって、多くの仲間と再会した。
「愛クラス」がスタートして、初めてのかたとお話ができた。
「糠漬け講習会」があって、パスポート取得者の懇親会が兼ねられた。
そんな日々と、過去の「マクロビ井戸端会議」「美風ゼミ」での光景がダブる。
ずいぶん多くのマクロビアンと接して来たなぁ。
何年も飽きずにマクロビオティックをやってるなぁ。
*    *    *    *
ところで、先日の「幸せコース」では、親の期待に応えるべく頑張って生きてきて、今の自分を変えたくてもがいている人が何人もいた。
過去の集まりでもそんな人をいっぱい見て来た。
みんな「いい子」のまま大人になって、本当の自分を生きたいのに生きられなくてもがいている。
親の価値観が細胞にまで入り込んで、何十年と支配されている。
苦しくてしようがない。
だから、話していると思わず涙がこみあげてくる。
一方、今まさに子供を支配している人もいた。
親は薄々このままではいけないと思っているけど、つい支配してしまう。
そして翌日の「糠漬け講習会」。
これまた子供を支配中の親が、支配しているとは知らずに、幸せだと思って近況を話していた。
支配されて育ったらどうなるかは、おそらく知っているのだと思う。
しかし、自分がしていることはそれに該当しないと思っているらしい。
*    *    *    *
よく子育ての極意として、「目をかけて手をかけない」と言われる。
幼時期ならこれでいい。
しかし、怪我の心配がなくなったら、「心をかけて手をかけない」がいい。
とまあ、分かったようなことを言っている私だけれど、自分のこととなると怪しい^^;
つい手をかけてしまいそうになるからだ。
特にお料理に関しては、その感が否めない。
子育ての目的って、たった一つ。
ひとりで生きて行けるようにすること。
そのために長い年月をかけて色んなことを伝えるんだよね。
伝えるべきものがいっぱいあるけれど、私はこれだけを守ってきた。
「小学生の時 : 世の中には楽しいこととそうでないことがある」
「中学生の時 : 大事なこととくだらないことがある」
「高校生の時 : 自分に出来ることと出来ないことがある」

これさえ伝えられたら、細かいことは抜きでもいいのではないだろうか?
たとえば学校の成績も、職種も、恋人も。
生きててくれればそれだけでいいじゃないか。
子供の人生に自分の影を落とすのはよそうよ。
妊娠した時から子供は別の人格なんだよね。
オギャーと産まれた時からではないんだよ。
それを意識するのとしないのでは、天と地の差があると思うよ。
以前にも記事に書いたけれど、スクロールの波に呑まれているので、もう一度引っ張りあげておこう。
「子育てにおける3本の柱」

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コメント

  1. ちゃこ より:

    こんにちは、ご無沙汰しております。
    福島の井戸端会議でお会いして以来ですから、かれこれ2年半ぶりです。

    息子もこの春から小学校5年生になりましたが、手をかけてしまっています。

    >ひとりで生きていけるようにすること。

    私も本当にそう思います。
    親は、子供をいつまでも面倒見ることが出来ません。
    順番ですから、そのときが来たら先に逝くことになります。
    その時に子供が困らないようにしてあげることが親の仕事なのだと思います。

    わかっているのですが、あれこれ手をかけている自分がここにいます。

    >心をかけて手をかけない

    そうですね。
    自分の育てた息子を信じて、目は薄めに開けて、心をかけていけたら良いですね。

    私は息子に何を伝えて来ただろう。

    日々成長している息子を見ながら、私も親として成長していかなければといけないのだと思いました。

  2. みっこ より:

    美風さん、こんにちは

    今年、娘が中学に進学しまして、どんどん、わたしの手から離れていくのを、頼もしく思う反面、ちょっぴりおセンチになって見つめる母になっています。

    先日は、自分のお弁当を自分で作って学校に行ってくれました。
    しばらくは、自力で食べていく知恵、伝えていきたいと考えています。

    大事な事とくだらない事があることを伝える。

    これはきっと親の背中から、感じ取ってもらわないと口で言っても、うちの娘には、伝わらんやろうなあと思いました。
    まずは、半人前の母が成長しなくてはいけません。

  3. Fiona より:

    こんばんは。自立って大事ですよね。
    自立にも、経済的自立と精神的自立があると
    いわれますが、後者の自立の会得は結構大変。
    自分で考えているようでも、親の考えの影響を
    そのまま受けていたりとか。
    私は相当時間がかかったし、今もまだまだだと
    思います。

    しかし・・・、

    「小学生の時 : 世の中には楽しいこととそうでないことがある」
    「中学生の時 : 大事なこととくだらないことがある」
    「高校生の時 : 自分に出来ることと出来ないことがある」

    というこの文章には唸りました。すごいなあ。
    確かにこのことがわからないがために、悩むひとも
    多いですもの。ここを伝えられる大人になりたいと
    私も思いました。教えてくださってありがとうございます。

  4. げんたろう より:

    まあワタシの場合、自分の子供がいる訳ではないので、自身の子供時代を思い返したり、甥の成長の様子を見たりしながら考えさせられています。

    小中学校時代をまとめて顧みると、ポリシーに欠けていたなぁという印象があります。

    簡単に書くと大して勉強が出来たわけではないのに成績云々に振り回されて今イチ楽しめなかったなぁと思いますね
    そういうものに囚われず、日常を充実させることを大事にしていれば、もう少し心の底から色んなことを楽しむことも出来たのかなという思いもあります。

    簡潔に書けば基本となるものに欠けていたので、原点に戻る場所が無かったなあと思えますね。

    今はマクロ=玄米という原点(玄点?)が軸となっていますが。

    高校時代は普通の人のように過ごせなかったので、ただ疲れてしまいましたが、これは小中学校時代に基礎となるものを築けなかったことが響いたのかなという印象があります。

    で、甥は今5歳ですが、先日GW中に帰省した時、我が家にて身長を計ったら、私の小学校入学時の身長を超していまして、『ああ、こんな小ささで小学校に入ったのか?』と実感した次第です。

    まあ甥の場合、ワタシの幼少時の失敗を土台に子育てをしてきた部分もあるので順調に育っている証明なのでしょうが、
    何分陽性な子なので、親がついて来れないほどのエネルギーで外を駆けずり回っていますね

    ワタシが甥を見て一番勉強させられるのは『人付き合いの仕方』ですね

    とにかく初対面の人の懐に飛び込むのが天才的に巧いので、どうやって人と接すれば良いか誰よりも参考になりますね

    なので我が子の子育てではないのですが、子供から学ぶとはこういうことかなという実感はあります

    >妊娠した時から子供は別の人格なんだよね。

    この言葉、すごく実感できます
    甥の場合もう、お腹の中にいる時から動き回っているのがお腹の変形する様子で目視出来ましたし、
    それは今も変わっていないので

    そんな子なので甥の両親はもうついて行けないと半ば諦めている部分もあるようですが、
    それだけにこの子は自分で道を切り開いて行くだろうとも思っているようです。

    要は親が我が子のことを見守れるかどうかだと思いますが、いかがでしょうか

    皆さん人それぞれの道を見つけ出すことが出来れば良いですよね

  5. マクロ美風 より:

    ちゃこさん、お久しぶりです!
    福島の「マクロビ井戸端会議」では、大変お世話になりました。
    海を見ながら泊まりがけの井戸端会議は、本当に素敵でした。
    あの日は本当に楽しかったです。

    ちゃこさんのお子さまは、もう5年生なんですか。
    どんどんと自我が確立されて行く年齢で、楽しみですね。

    >自分の育てた息子を信じて、目は薄めに開けて、心をかけていけたら良いですね。

    あのね、片目をつぶるといいですよ。
    つまり、半分しか見なかったことにするの。
    両目で見たら見えすぎるからです。
    それくらいが丁度いいですね。

    >日々成長している息子を見ながら、私も親として成長していかなければといけないのだと思いました。

    「子育ては親育て」とも言いますよね。
    子育てから学ぶことは結構あります。
    お互いに子育てから学びましょう。

  6. マクロ美風 より:

    みっこさん、こんばんは。
    お嬢さんは今、とっても大事な時期ですね。

    >大事な事とくだらない事があることを伝える。

    利発なお嬢さんのことだから、みっこさんから自然に伝わって行くように思います。
    オーラのある素晴らしい背中を、ぜひ見せてあげましょう。

  7. マクロ美風 より:

    Fionaさん、こんばんは。
    あの3行は短い言葉だけれど、含蓄があるでしょ?
    20代にあの言葉に出会って良かったです。
    実際にその言葉を意識して子育てをしたのは、10数年後のことですが。。。

  8. マクロ美風 より:

    げんたろうさん、こんばんは。

    >要は親が我が子のことを見守れるかどうかだと思いますが、いかがでしょうか

    おっしゃるとおりです。
    子育てって、見守ることなんですよね。
    どんな時にも、親に出来ることは見守ることのみです。
    声高に偉そうなことを言わなくても、いつもいつも見守る。
    それが「安心」に繋がってくれたら、それで成功なんじゃないかな?

  9. ペロリ より:

    こんばんは。

    子供を見守るって本当に難しいですよね。
    この春、高校生になった娘がいますが、高校受験大変でした。
    今、考えても情けないのですが、自分が受験する訳ではないのに、おろおろしてしまって、娘は、うっとおしかったみたいです。

    そんな、ダメ親のプレッシャーを跳ね返して無事高校生になった娘を見て。

    親なんて、余計な口出しなんかしないで黙って見守っていたら困った時は、ちゃんと頼って来てくれる。
    その時に話を聞いてやったらいいんだって。

    それでも、時々先走って口出ししていやな顔されますけどね。

    でも、困った時は私たちが全力で守ってあげるよ。って思っているし、娘もそれは解ってくれているとおもっています。

    まあ、家族で仲良く楽しくが一番ですね。

    幾つになっても子供に教えられる事ばっかりですね。

  10. マクロ美風 より:

    ペロリさん、おはようございます。
    思い出しますよ~、お子さんが受験する前のペロリさんの言葉を。
    その言葉を聞いて、「あ、お子さんから離さなくちゃ」と思いました。
    思い切ってあの時、玄米教室に参加なさって正解でしたね。
    まったく別人のように変わったペロリさんにお会いして、ビックリしましたもの。

    >それでも、時々先走って口出ししていやな顔されますけどね。

    うふふ、そうでしょう、そうでしょう。
    ペロリさんの陽性さがそうさせるのですよ。
    もう少しペロリさんの方が変化すると、待てるようになりますよ。
    ペロリさんの古い陽性を抜いていきましょう。

  11. yurara より:

    親の支配・・・私も、極陽性の(私など比ではない陽性度合いです)母に、早くから自立を促され、放任されつつも強烈に支配され続けてほんとうに苦しい思いをしてきました。

    だから自分は、あんな親にはならない、と思春期に決めていましたが、同時に同じことを繰り返してしまいそうで、ずっと出産を先延ばしにしてきました。産まなければ、同じことを繰り返しようがなく、被害者が出ないからです。

    その選択は間違ってはいなかったと今でも思っていますが、同時にさびしくもあります。
    そして、母自身はぜんぜんそのことに気づいていないのですね。言っても伝わらないし、いまさら伝えてももう遅いのでどうしようもありません。

    親になる前に、母親学級ででも知らせてほしい内容ですね。あ、妊娠してからじゃ遅いのでしたね。
    こういうことをいつどこで学べば、私のように長く苦しみ、人生の大半をかけてそこから立ち上がっていかなくてはいけない人が減るのでしょうね。
    少子化対策になると思うのですが・・・。

  12. eri より:

    娘は三歳になったばかり、私はマクロビオティック一年生です。体にいい食事をと思いますが、牛乳や卵をほしがったり、お米を食べる量が少ないなど、折り合わないところがあります。けっきょく、牛乳は週一回、少しという約束にしたのですが、どの程度希望をきいてやるべきなのか、迷います。食事に関しても、親の支配というのは、よくないですよね。

  13. マクロ美風 より:

    そうでしたか・・・。
    yuraraさんはつらい思いをされたんですね。
    確かにyuraraさんの選択もありますね。
    でも、敢えて産んで、支配の連鎖を自分が止めるという選択もありますね。
    しかし、当事者でなければ理解できない苦しさがあるはずなので、机上の空論は申しませんが。

    yuraraさんと似たような境遇の人が、たくさんいますね。
    一番メスを入れたいのは、価値観についてです。
    ですから、母親学級の段階ではなく、妊娠前の価値観を変えることに尽きます。

    ということは、お母様の価値観が変わってくだされば良かったのですよね。
    yuraraさんはお母様と同じ価値観ではないのだと思います。
    お母様を反面教師にされる可能性もあります。
    あらゆる可能性に賭けてみませんか?
    そのことがyuraraさんの体調不良の改善に繋がることもあるように思えます。

  14. マクロ美風 より:

    eriさん、こんばんは。
    食事は習慣が大いに影響します。
    お子様の好みはお母様の好みであることが多いです。
    しかし、お子様とお母様とは別の体なので、当然食事内容も違います。
    お子様の持っている本能を信じて、お子様の要求に従うのが一番ですね。

    コメントではお子様がどのような体質なのか分かりませんので、特定の食品について摂取云々のお答えは出来ません。
    場合によっては一時期卵が必要なお子様もいらっしゃいますのでね。

    また、牛乳については、マクロビオティックを始める前にはお子様に飲ませていたわけでしょう?
    それを急に飲ませないようにしたくても、お子様には通じません。

    3歳というと社会性が芽生えて来ますので、仮にお家で牛乳を禁止しても、外では禁止しきれません。
    その辺をどのように対応するのか。
    親の勝手でお子様を苦しめることのないようにしてくださいね。

    しょせん子供なんて支配出来ないものです。
    それを親の思いどおりにするのは、親のエゴというものですね。
    マクロビオティックってどういうものなのか。
    私のブログには何回も書いていますので、どうぞお読みくださいませ。

  15. eri より:

    お返事をくださってありがとうございます。確かに、一年生の私がどうこう言うよりは、娘の本能を信じたほうがいいのでしょうね。その本能を邪魔しないように、もっと勉強したいです。

  16. マクロ美風 より:

    よく、お母様の知識でお子様を振り回してしまう人がいるのです。
    そうならないためにも、ぜひ、主人公はお子様自身であることを忘れないでほしいと思います。
    生意気申してすみませんが、よろしくお願いしますね。

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