松の内 たまには画像無しでお話してみよう

松の内という言葉をご存じでしょうか? 昔から大正月(1/1)から小正月(1/15)までの二週間を松の内と呼びました。 この間はしめ飾りや根松などをはずさずに、新年の始まりを祝う期間であると決めていました。 しかし、現代では14日の夜中までしめ縄や根松を飾っているご家庭は少ないのではないでしょうか? しかしながら、この名残は「15日すんだら年賀状の返事は寒中見舞いにするんやで」との家族からの教えに残っています。  人々の生活様式が時間と共に変化(成長?)しているのですね。
最近の傾向としては6日の夜中まで。7日からは松明けとしているところが多そうです。 7日の朝には七草粥という野草を入れたお粥を食べます。年末年始に保存食であるおせち料理ばかりを食べていた生野菜不足を補ったり、最近では飽食が過ぎた身体をリセットする目的でこの粥を食べて身体の調子を整えます。
七草がゆとは、春の七草を入れた粥の事で、昔はこれを野原で摘んで入れたそうですが、今はジャスコや西友、八百屋さんでパック入りが売られています。
春の七草は次の通りです。
せり(芹) なずな(薺) ごぎょう(御形)=母子草  はこべら(繁婁) ほとけのざ(仏座)=田平子 すずな(菘)=蕪(かぶ) すずしろ(蘿蔔)=大根
おなじみの野菜の早苗であったり、雑草であったりですが、とにかくあっさりした青臭いお粥を食べて正月気分をリセットしては如何でしょうか。 
調理方法としては、七草を良く洗い、塩ゆでして流水にとり固く絞って刻んだ物を白粥に入れて食べるとアクも少なく青臭さも少なく食べられます。 最近流行の台湾や中国の粥に似せるには、冷やご飯とミネラル水をミキサーやロボクープに短時間かけて鍋で焚くと食感が同じになります。かけすぎると舌切り雀のおばあさんが障子を貼るときに使う糊になってしまうのでご注意。 
京都ではこの七草粥を食べたら十日戎がやってきます。 お商売人さんには大事なお祭りです。「とんどのとりが七草なずな」から「商売繁盛、笹持って来い」へ。

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コメント

  1. mangobanapako より:

    では、今度の週末、おかゆを戴きに京都まではせ参じまする。
    でも七草がゆだけぢゃ物たりんけん、沢山ほかにもおばんさい
    作ってください。にやり。
    鴨でしょ、ひじきでしょ、うどんでしょ、お豆さんでしょ・・・。尽きることなし。

  2. zenemon より:

    (笑)そんなにたくさん食べたら おぶぶになってしまいますよー。 ちゃんと区役所行って転出届けもらってきてくださいね。 うはは。

  3. まろ より:

    新年のご挨拶が遅くなりました~

    あけましておめでとうございます。
    本年もよろしくお願い致します。

    七草粥、去年つくってみました。
    朝から作る時間ないかなぁ、と思って
    前の晩から用意しておいたら・・・
    朝にはご想像の通り水分を吸いまくった
    これお粥?
    みたいなシロモノに・・・
    今年は七草の下ごしらえだけし朝に作ろうっと。

    それはそうと、年末年始とBLOGをほとんどお休みしてしまってて
    zenemonさんとこのもまだ全部遡ってないのですけど
    みなさんのコメントの端々に気になる文字が・・・
    お店ほんとにはじめはるんですか?
    気になるわ~★

  4. zenemon より:

    まろさん 明けましておめでとうございます。 今年も宜しくお願い致します。 仲良くしてくださいね。
    ブログは自分史ですから、のんびり長く気楽に続けましょう。 

    え?お店ですか? いろんな条件が整えばすぐにでも開店したいですね。 自分の底の方では備長炭のように静かに燃えています。
    まだまだ無理ですけどね。(笑)

  5. わん吉 より:

    本当は伏見のお稲荷さんに行って、
    商売繁盛をお願いしなければ行けないのかも知れませんが、
    最近は「えべっさん」が初詣になっております。
    笹は買いませんが、お土産に酒粕買ってるわん吉です。

  6. zenemon より:

    わん吉さんは 社長様なのですね? すごいなー。
    私も会社員になってからは笹は買わなくなりました。 寒空にきんつば食べながらお参りするのも良いですね。 帰りに四条通渡って一銭洋食ってのも良いかもです。

  7. わん吉 より:

    とんでもないです?(>_<)

    一銭洋食、、、しばらく食べてないなぁ、、、
    きんつばも、、、酒蒸しまんじゅうもあるなぁ、、、
    今年は連休だし、ゆっくり昼間に行ってみようかなぁ?
    何しに行くんでしょうか?(笑)

  8. Hina より:

    善右衛門さん、大変遅くなりましたが
    あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

    私も年末年始となかなかブログに来られなくて
    善右衛門さんの記事もちゃんと読めていないのですが・・
    お店、そうなんですか~~?
    楽しみにしていますね!ワクワク♪

    日付が変わったので、明日はもう七草粥を食べる日ですね。
    うちの息子は、善右衛門さんが書かれているように作っているのに、
    やっぱり青臭さが気になるのか、毎年あまり食べてくれません(涙)
    中華粥風にしたら食べるかな?味付けはどうすればいいのでしょう?

  9. zenemon より:

    Hinaさん 明けましておめでとうございます 今年も宜しくお願い致します。
    子供さんはほぼ間違いなく「美味しくなーい」と言うでしょうね(笑)
    それはそれで良いのです。 美味しくないと感じると言うことは子供さんの身体が欲していないということです。 大事な事は同じ食卓で家族がお粥を食べている所を自然と見せておくと言うことです。 小さいときに人参が嫌いなお子さんも大人になるとあの甘さとほっこり感に目覚めて好きになったりしますよね。あれは自然なのです。 子供は発育の真っ最中で体温も成長エネルギーも高いので人参や生姜などの体温を上げる根菜は必要ないのです。 体温が高いから、アイスクリームやフルーツを大人より好みますし、ジュース飲みながら平気で食事したりします。 しつけしつけと子供さんに大人と同じ物を無理矢理食べさせるのは実は大人の勘違いや不勉強で、人間の自然な欲求を抑え込んで変なトラウマを産んでしまうおそれがありますから気を付けてください。 大人が子供の横でうまいうまいと旬の物を食べていると何も言わずとも子供はまともに育ちます。

  10. Hina より:

    善右衛門さん、おはようございます。

    >子供は発育の真っ最中で体温も成長エネルギーも高いので人参や生姜などの体温を上げる根菜は必要ないのです。

    目からウロコです!陰陽のことを考えて、なるべく子供にもと思っていましたから。(無理やりではないですよ。笑)
    お正月のおせち料理の中の苦手な蓮根も、おばあちゃんが「美味しいよー」と言ってくれるので、ひとつだけは食べています(笑)そういう息子は、人参が苦手なおばあちゃんに「美味しいよー」とあてつけのように食べるところを見せています。(笑)

    お粥、間違っていました。一緒に塩を入れていました(汗)
    (うまみ調味料は一切使っていません)
    善右衛門さんに質問してよかったです!
    明日の朝は美味しいお粥が出来るかな?楽しみですー♪

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