万願寺とうがらし

万願寺というのは舞鶴市の地名である。西舞鶴の市街地に入る手前、東方の谷間にある。大正末期に当地で、伏見とうがらしと外国系大型とうがらしの交雑種として万願寺とうがらしは生まれた。地元の自家用野菜として細々と受け継がれてきたが、二十年ほど前から、地元JAの力で特産物として作付け量を増やし、京都市場にも出荷するようになった。生産も現在では舞鶴市一円に広がっており、流出した種によって、山城地域でも大量に作られている。小袋に金地にKのマークが付いたものが舞鶴産のブランド品で、肩にくびれがあるのが特徴である。平成元年から始まった京都府のブランド事業でも第一弾の認証ブランドとして登場し、東京へも繰り返しPRに行き、その人気はほぼ定着した。  

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コメント

  1. WINWINNORINORI より:

    おとうさん、ていねいに説明してくれてありがとう。近所の田舎の
    スーパーでは見かけないだけで、都会のスーパーやデパ地下には
    あるんだと思うなぁ。今までししとうと思って食べてた可能性もある(爆)

  2. tetutell より:

    認証ブランドなど、在来種の保護・育成は大事ですね。流通の都合で、どれだけの多彩な品種が減ってしまった事か。
     真っ直ぐなキュウリや、企画どうりの野菜?変な話ですね。

     最近は、こちら(横浜)のスーパーでも、万願寺とうがらしよく見かけます。

  3. zenemon より:

    WINちゃん 伏見とうがらしって言う細い魔法使いの靴の先みたいな唐辛子と、カリフォルニア・ワンダーというでっかい長いピーマンの掛け合わせなんだそうです。 何代も何代も掛け合わせて辛くない唐辛子にしたんだけど、やっぱりたまーに「当たり」があります。 もっと詳しいことを知りたければ野菜博士M嬢の登場を待て!(笑)

  4. zenemon より:

    tetutellさん ほんとうにそうですね。 先日新聞に載っておりました。万願寺唐辛子のDNAチェックをするそうです。 
    京都府北部だけだと思っていたのですが、いろんな近県からのものが出回っているんです。驚きました。

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