「第2回 むそう塾 愛クラス」は満席になりました

2009年6月22日開催予定の「第2回 むそう塾 愛クラス」は満席になりました。
お申し込みくださった皆様、ありがとうございます。
開催予定日の6月22日は、梅雨の真っただ中。
日本特有のこの季節は、お米にとっても身体にとっても、大切な時期です。
日本人が日本人であるためにも、この梅雨の時期を上手に乗り切りましょう。
また、いよいよ本格的な夏が始まって、ガクンと玄米ご飯が嫌になる人が続出する時期でもあります。
新しいお鍋による「新中川式」と呼べる炊き方で、今年の夏は玄米と仲良くなりましょう。
お会い出来るのを、今から楽しみにしております。


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「むそう塾 愛クラス」と中川式玄米ご飯

昨年の7月30日に「夏向け玄米ご飯の美味しい炊き方教室」として始まったイベントが、現在では名前を変えて「むそう塾 愛クラス」として続いています。
6月22日に開催予定のこのクラスは、通算で21回目になります。
「愛クラス」「幸せコース」と違って、一日だけ開催するいわゆる単発の講座です。
「愛クラス」でしっかり玄米ご飯の炊き方をマスターされると、「むそう塾 パスポート」を発行します。
このパスポートを取得されると、「むそう塾 幸せコース」はもちろんのこと、パスポート取得者対象の特別講座を受講できます。
たとえば、これから開催される「中川式糠漬け講習会」のように。
「むそう塾」のすべての基本は、この「愛クラス」に集約されていて、今までも、これからも大切にしたいクラスです。
*    *    *    *
「むそう塾」では、玄米ご飯に始まって玄米ご飯に終わるほど、玄米ご飯を大切にしています。
中川善博さんは、マクロビオティックの考え方を基本に据えながらも、絶対美味しいことを貪欲に追及してきました。
その結果、そのお料理や玄米ご飯を食べ続けた人に、巷のマクロビオティックでは改善できなかったことが改善されつつある成果が出て来ました。
一部分ですが、次のような成果です。
「中川式玄米ご飯の威力(1)」?消化吸収?
 ・「中川式玄米ご飯の威力(2)」?噛む?
「中川式玄米ご飯の威力(3)」?薬のような玄米ご飯? 
安心して食べられて、心から美味しい!って思える玄米ご飯。
その上、健康にも幸せにもつながる玄米ご飯。
そんな玄米ご飯を炊く技術と心のあり方を知って、あなたの人生を幸せに導いてください。
あなた自身の力で幸せになってください。
「むそう塾」はあなたを応援しています。
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満席になりましたので、リンクをはずしました(5/14 13:01追記)


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お料理における「何のために?」

まだ5月だというのに、夏のように暑い日が続いています。
確実に季節は移り変わっているのに、頭の中が移り変わっていない人が多く見受けられるようになって来ました。
「むそう塾のパスポート取得者」でも、最近玄米ご飯が美味しく感じなくなっている人はいませんか?
「中川式玄米ご飯の炊き方」では、その人に、その季節に合ったピッタリの玄米ご飯を炊くことが出来ます。
しかし、炊く人の心が季節の変化や体調の変化に鈍感であれば、絶対にその人が美味しいと感じる玄米ご飯は炊けません。
先日も30度近い気温の日が続いているのに、真冬に教わったとおり毛布や半纏をお鍋にかぶせて保温をしている人がいました。
それなのに本人はさっぱりした玄米ご飯が食べたいとおっしゃる。
これは無理です。
お鍋の身にもなってください。
汗ばむ季節なのに、そんなにくるまれては息苦しいと思いませんか?
お鍋だって薄着をしたり、裸になりたいはず。
炊いているあなたは、Tシャツだったり、タンクトップだったりしませんか?
馬鹿の一つ覚えのように、一年中同じ炊き方をするのは「中川式」ではありません。
もし、あなたが真冬に習ったのなら、その炊き方を見直してくださいね。
今は体中の細胞が開いて活躍している時です。
自然界の木々や草花がそうであるように、私達の心も細胞も開いてくるときなのです。
ですから、それに合わせた玄米ご飯を炊いてくださいね。
水に浸ける時間、保温のあり方、お鍋の種類などをもう一度見直してください。
そして、一番大事なことがあります。
今自分のしている行為は、何のためなのか。
このことをいつも理解してお料理をしてほしいのです。
これが「むそう塾」の最大の願いです。
玄米ご飯なら、何のために玄米を洗うのか?
何のために水に浸すのか?
何のために攻撃的加圧をするのか?
何のために火を弱めるのか?
何のために蒸気を出さないのか?
何のために保温カバーをするのか?
何のためにお塩を入れるのか?

等々たくさんのポイントがあります。
これらのポイントをピシっと押さえてほしいのです。
この「何のために」が理解できていれば、自然に季節の移り変わりに沿った炊き方ができるようになって、一年中美味しい玄米ご飯が炊けます。
その結果、体調も絶好調になります。
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先日中川さんが炊かれた水浸時間ゼロで、保温カバーなしの玄米ご飯をいただきました。
このお写真のご飯です。
炊いた時間帯は朝。
見事に美味しかったです。
お味噌汁と糠漬けと玄米ご飯のみで、幸せな朝食をご馳走になりました。
中川さんの炊かれる玄米ご飯は、日々進歩している感じです。
一度「むそう塾」にご参加された方でも、パスポート取得者でも、最近玄米ご飯が美味しく感じない方は、もう一度「愛クラス」に参加してみてください。
必ず新しい発見があります。
私自身もそうでした。
何回も発見があって、感動したのを覚えています。
デモに使うお鍋はフィスラーとニューシラルガンです。
このニューシラルガンは優れものです。
どうぞ、あなたの目でお確めください。
玄米ご飯の炊き方がとってもラクチンになりましたよ。
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日本文化の断絶~「幸せコース」の中間報告~

「幸せコース」は全部で7クラスありますが、そのうちの4クラスの第1回目が昨日までに終了しました。
受講された皆様、お疲れ様でした。
きのうまでに感じたこと。
それはひと言でいうと、「日本文化の断絶」です。
ちょっと大袈裟に聞こえるかも知れませんが、それが正直な気持ちです。
日本人は本来器用な国民です。
ですから、包丁を使うことも、指先を使うことも、いとも簡単にやってのけたはずです。
それがものの見事に、今、崩れ去ろうとしています。
原因は様々あるでしょうが、一つは幼児期に手にする玩具に完成品が多過ぎるのではないかと思います。
それから二つ目は、学校教育があまりにも知識偏重になって、知恵や技術の価値観を疎かにして来たのではないかと思うのです。
さらに三つ目として、お母さんが台所でお料理をする姿を、子供が目にする光景が少な過ぎるということです。
この三つ目の原因が一番大きい問題です。
本来お料理に関する様々なことは、祖母から母へ、母から娘へと伝えられたものであって、ことさら習いに行かなくても、それなりに必要なことは身につけたものです。
しかし、女性の高学歴化・社会進出に伴って、幼い時からお料理について自然に学ぶチャンスを失ってしまったんですね。
幸い私の母は、古い世代の女性なので、私たち姉妹は母の背中やお尻を見ながら、お料理のことを空気のように身につけて育ちました。
お絵描きをしていても、積み木をしていても、お料理の音を聞きながら「今何を作っているな」と察したものです。
何かをこねている時のお尻の動き具合などは、懐かしい母の後ろ姿に繋がります。
また、小豆を煮ている時のフツフツとした音で、明日はおはぎが出来るんだな?と思ったり、あるいはプッツン、プクンと煮詰めていると、「あ?、羊羹が出来るんだな?」と楽しみになったりしたものです。
そんな何気ない日常の一コマが、間接的なお料理教室になっていました。
          *   *   *   *
ところで、「幸せコース」にいらして下さった方々の包丁さばきを拝見していると、「包丁を怖がる人」が多いです。
これは単純に包丁を手にされる回数が少ないだけですね。
ですから、当然のことながら包丁を研いだ経験がある人も少なく、8割の方が未経験でした。
それでも最後に、中川さんから包丁の研ぎ方を教えてもらって、綺麗に洗った後の皆さんのお顔には、爽やかな安堵の笑みがこぼれていました。
たった4回の経験ですが、どのクラスにも共通しているのは、「切る」ことを意識して、きちんと包丁と向き合った経験がない人ばかりだったことです。
年齢に関係なく、そのチャンスがなかっただけなんですね。
だからこそ、お料理教室にいらしてくださったわけですが。。。
それはそれでいいのですが、そのようにしてしまった親世代の家庭料理のあり方、学校教育のあり方、こちらの方が問題だと思います。
いわゆる「日本料理(日本文化)の断絶」が起きているからです。
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一昨年、おせち料理をみんなで作るイベントがありました。
参加者は40名くらいいたのですが、昆布巻きを始めたところ問題が発生しました。
かんぴょうで昆布を結べない人が続出したのです。
本来の日本人ならなんてことのない行為「結ぶ」。
着物を着なくなったせい?
風呂敷を持たなくなったせい?
大急ぎで結び方特訓をしました。
なぜなら、昆布巻きの結び目は「縦結び」になっていると、煮ている途中でほどけてしまうので、必ず正しく結ぶ必要があるからです。
次から次へと結び直しをして数えたところ、正しく結べていたのは全体の3分の1でした。
参加者の多くはお料理教室に通った経験があるというのに・・・。
「結ぶ」というのは、生活のあらゆる場面で登場する基本になる行為です。
マクロビオティックでいうところの陰陽からみても、とても意味のあることなのです。
しかし、この「むすぶ」行為がきちんと出来ないということは、そこから派生するあらゆる行為が上手くいかないことが予想されます。
身近なところでは、エプロンのひもを結ぶ。
女性ならヘアースタイルの一部にリボンを結ぶ。
街の中でも「あれっ?」という人を見かけます。
「むそう塾」にご縁のあった方々は、ぜひ「むすぶ」ということを意識なさってみてください。
そして、「幸せコース」にいらした方は、絶対に「美しい切り口」と「美しい結び目」を作れる人になりましょうね。
なぜなら、その結び目は、あなたと誰かを結ぶ絆になるからです。
ほどけやすい結び方をし続けて、誰かとの絆が切れてしまわないように。
優しい、丁寧な想いを込めて、ふんわりと、しかし要所はキリッと結んだ固い絆は、一生のあなたの財産になるはずです。
一方、自然と切れて行く人間関係は、整理にもなり、新しい始まりのスタートでもあります。
ことさら意識しなくても、何だか風通しのいい人間関係もまた、かけがえのない財産です。
お料理における「切る」・「結ぶ」は、人生の「切る」・「結ぶ」に繋がります。
だからこそ、お料理における一つひとつの行為を、きちんと自分のものにして、次の世代に渡してあげたいですね。
断絶されかかった日本文化を、今のうちに正しくお伝えすることはとても大切なことです。
その一つの場所として、「むそう塾」が何かしらお手伝いが出来たら嬉しいです。


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赤杉 卵中(らんちゅう)箸のお話

「なかがわ」さんでは、昨日から「赤杉の卵中箸」を使い始めました。
でも、お客様は誰も気づかれないのだとか。
う?ん、お茶をされる方ならお分かりですよね?
今回のリニューアルに際しては、食器だけでなく、お箸も新しいタイプにしました。
エコのことを考えて採用したお箸は、この「赤杉 卵中箸」です。
しかし、このお箸は高いです。
白杉の卵中箸の何倍もします。
一般の割り箸に比べると、う?んと高いです。
それでも「なかがわ」さんの「福ZEN」のお味には、このくらいのお箸が似合うと私が判断しました。
中川さんはかつて京料理のお店を経営されていた時に、このお箸を使われていたのだとか。
それもそのはず。
このお箸を出すようなお店は、ン万円の料亭料理を出すようなところです。
「福ZEN」を召し上がった方は、そのままそのお箸をお持ち帰りになれます。
ご自宅にも「なかがわ」さんの「福」をお持ち帰りください。
何回も洗って使えます。
昨日私もそのお箸で夕食をいただきました。
赤杉の香りがほのかに漂って、心を落ち着かせてくれます。
幸せ感を感じます。
お料理をいただく前に、まずは香りをいただく。
何と日本人らしい感性でしょう。
先人の精神性の高さと美意識に酔いしれます。
きょうの「幸せコース」でも、このお箸でお食事をしていただきます。
お料理を作ることにばかり目を向けるのではなく、どうぞ、こんなゆとりも味わってください。
「幸せコース」では、こんな蘊蓄(うんちく)も中川さんから教えてもらえます。
下記の文章をお読みくださいませ。
<卵中箸>
安土桃山時代、わび茶を完成した千利休(1522?1591)は茶懐石に使う箸として、中央をやや太くし、両端を細く削って面をとった「卵中箸」をつくりました。
利休は、茶会のある日は、大和吉野から取り寄せた赤杉で、朝早くからお客の人数分の箸を自ら小刀で削り出し、お客に供したと伝えられています。
プーンと香る削りたての赤杉の箸は、主人の真心の表現であり、料理はもちろんのこと、お客が真っ先に使う箸は、大切なごちそうでありました。


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