鴨雑煮の復習   Fuさん(35-6)です

写真Fuさんは上級幸せコースの時に年末のお雑煮や飾り切りの授業を無念の休講をされました。
念願かなってじっくりコースで学ぶことが出来ました。
復習の投稿をみてみましょう。
松葉柚子、菠薐草、紅白結び と丁寧に作れています。
鴨も薄く切れて2枚で一人前の量に揃えられています。
まず気になるのは、お椀の木目が縦になっていることです。
幸せコースの時に盛り付けの基本の基本のお話でお教えしたことを思い出しましょう。

それとは別に、器の格のお話をします。
この器は本物の木地をろくろして拭き漆した上質な椀であるのですが、ハレの椀かケの椀かというとケの椀なのです。 たとえ1椀5万円でもです。
合わせる料理は、味噌汁やけんちん汁、豚汁などカジュアルな料理です。

雑煮は正月を祝う一年で一番格の高いお料理ですから椀も格の高いハレの器を用いるのが定めとなっています。
黒塗りや朱塗りの椀がそれにあたります。 その次が濃い臙脂色の溜塗という塗りのものに続きます。

ハレとケで言うと、5万円で木目の立った薄茶色の塗りよりも黒塗りのベークライトや樹脂製の1000円椀の方が格は上なのです。  こまったもんですねぇ。

呉服でもよく間違う人がいます。
100万円の大島紬だから、高かったからと子供の入学式に着ていくお母さんがおられます。これはNGなのです。何百万円しても紬はカジュアルな布でケの着物なのです。
逆にテトロンやナイロンの洗える着物でも訪問着であれば一式2万円でもハレの着物なのです。入学式でもおよばれでも来ていけるのです。
このように価格とは別に格というものも大事にしていってほしいと思います。

Fuさんはじっくりコースの復習だからとメッセージで復習アドバイスを求めて来られたのですが、この話しをすると他の方にも学びになるかもと、メールに送りなおして下さいました。 ありがとうございました。

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コメント

  1. あこ より:

    中川さん
    こんばんは。
    記事にしていただきありがとうございました。

    木目の事はすっかり忘れてました。
    申し訳ございません。
    もし今回たまたま合ってたとしても、それは偶然で、わたしが意識して盛り付けした訳でもなく、今回間違えてしまったことにより再度確認出来ました。間違えて良かったです。
    器の格のお話もありがとうございます。
    元々木のお椀が好きで、安い塗りのものを買うよりは木の方がマシと思ってました。
    でもそれはハレにはNGだったんですね。
    格と値段とは違うお話も納得しました。
    今回沢山のNGがありましたが、沢山のアドバイスをいただき感謝しています。
    ありがとうございました!

  2. おはる より:

    中川さん、あこさん、こんばんは。

    場にふさわしいものを選ぶこと。
    格の意味。大切なことをありがとうございます。私自身、抜け落ちがちな部分です。

    学びの共有をありがとうございます。
    大切にしていきます。

  3. より:

    中川さん、あこさん、こんにちは。

    ハレ用はお値段も高いだろうしなかなか買えないな、と思い込んでいたのですか格は値段ではないのですね。
    ハレとケ、格の違いが納得できました。
    記事での共有をありがとうございました。

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