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中骨をすくときは一瞬も躊躇してはいけません。あ!と思って躊躇すると刃は下の身に食い込み、リッチな中骨になります。 ありえないくらい刃を立てて前後に動かさずにすくのです。 T字カミソリでひげ(生えてる?)を剃るように。
活けで手に入る近場の鱧はもう季節が進んで大型となり、小型を大阪から送ってもらうと昨日の鱧となって活け〆になり、落としにしても花がチリチリっと咲きません。
もどかしいですね。 でも今は細い鱧でおろしから骨切りを練習すべきです。
技術が上がらない内に大きな鱧で練習を積むと手が粗くなるのです。 何人もそういう人を見てきました。 粗い手を精緻に磨くのは難しいのです。
骨切りは上手にリスミカルに切れています。 刃が骨を切る瞬間だけ高速に。あとはリズムに乗るだけで力を入れないように。ゆるゆるで。
一瞬だけ鋼を鍛える氣を刃先に送るのです。 力んでいると出来ません。
美味しそうに焼けています つけダレも上手に育てられていますね。 これは美味いはず。