むそう塾のマクロビオティック料理とは?
マクロビオティックは物事を陰と陽の視点で考えることによって、身体や精神面の不都合を改善してくれる力を持っています。
食べ物が本来持っている力を知らない人も多い時代になりましたが、少しでも食べ物の力を知って、あなた自身が本来持っている体の力を信じられる食習慣を構築しましょう。
そのためにむそう塾は、玄米ご飯・お味噌汁・糠漬け・お弁当に力を入れて、健康の土台を築くお手伝いをしています。
詳しくは、マクロ美風のブログからどうぞ。
むそう塾のマクロビオティック料理とは?
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「マクロビオティックの食の10段階」についての注意点
マクロビオティックでは食べ方を10段階に分けているのですが、この適用がなかなか難しいうえに、現代人は体質の変化もあるので、少しアレンジする必要性を感じています。
詳しい内容はマクロ美風のブログをご覧ください。
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マクロビオティックは宗教食ではありません
マクロビオティック料理というと、精進料理のような宗教くさいイメージを持っている人がいます。
でも、実際は決してそんなことはなく、健康になるためのノウハウがびっしり詰まった考え方なのです。
マクロ美風のブログには次のような記事があります。
ぜひお読み下さいませ。
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マクロビオティックにおける動物性と鱧の生命力
マクロビオティックでは動物性を禁止していると思っている人がとても多いです。
こんなことを書くと、「え? 動物性を摂らないのがマクロビオティックなんでしょ?」という声が聞こえてきそうです。
いえいえ、そんなことはありませんよ。
なんでも食べられる体になるのがマクロビオティックなんです。
マクロ美風のブログに動物性について書いた記事があります。
ぜひお読み下さいませ。
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著しい偏食をするのがマクロビオティックではありません
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マクロビオティックでなくても牛乳は不要だね そして豆乳も
マクロビオティックを始めると真っ先に登場するのが動物性食品や白砂糖のことです。
それから牛乳や乳製品へと進み、排除食一辺倒になって行く傾向が強いです。
しかし、すべてを絶対悪い絶対良いと思い込むのではなく、自分の体質や体調と相談しながら取捨選択しましょう。
ブログで牛乳と豆乳のことを書いていますので、ご参考になさってください。
・マクロビオティックに関係なく牛乳は不要なんだなって思えたこと
・牛乳のかわりに豆乳を使っていませんか? マクロビオティックの人は要注意!
(マクロビオティックの陰陽がわかる本 日本CI協会発行)
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マクロビオティックは「肉や魚や砂糖を食べない食事法」ではありません
マクロビオティックを知らない人、あるいはマクロビオティックが嫌いな人に是非お読みいただきたい本があります。
もしかしたら、マクロビオティックってまずいお料理のことだと思っていませんか?
あるいは、すごく塩辛かったり、茶色一色だったり、反対にものすごく味が薄くて物足りなかったり、必ず最後によく分からないデザートがついたり、とにかく好きになれないという人が多いですね。
でも、それらはどれも本当のマクロビオティックではありません。
本当のマクロビオティックはもっと楽しくて、もっと健康的で、とにかく夢が膨らむ前向きな生き方を可能にする考え方なのです。
このたび、その考え方をとても解りやすく説明した本が出版されました。
中学生や高校生にもお読みいただきたいほど具体的な例が盛り込まれています。
多感な年齢でこの考え方を知ったなら、どんなに人生が輝いて面白くなることでしょう。
訳の分からない道徳の授業より、この本を副読本にして義務教育で教えてほしいくらいです。
そうしたら、夢や希望を持てる少年少女がたくさん増えて、いっぱい抱えている悩みや疑問が解消するのになあと思います。
私はマクロビオティックを知らない大人はもちろんのこと、未来の子どもたちのためにも素晴らしい本が出版されたと思っています。
本屋さんで平積みされている本だけが良書なのではありません。
案外目立たないところに真実はそっと存在しているのです。
テレビコマーシャルに毒された今だからこそ、多くの人が知らない存在から学ぶことは沢山あります。
<マクロビオティックは「肉や魚や砂糖を食べない食事法」ではありません。>
Facebookより転載開始
多くの人は勘違いしていると思うけど、マクロビオティックは「肉や魚や砂糖を食べない食事法」ではありません。
この世界を支える陰陽という二つのエネルギーを感得して、自分の人生の目的に応じた食を含めたライフスタイルをクリエイトする「生き方」の提案なのです。
だから、この本はマクロビオティックをやっていない人にも読んでもらいたい。
実際、この本にはあんまり「食」のことは出てきません(笑)
世界を「善悪」ではなく「陰陽」で見る。
この転換をするだけで、本当に人生が面白くなるんです。
ただ下記リンクでしか、今のところ手に入りません・・・。
せめてAmazonで買えるようになればいいのにな。
日本CI協会から、マクロビオティックの実践者なら一冊は持っていたい陰陽入門書が発売されました!
Macrobiotique Guide BookⅡ
「マクロビオティックの陰陽がわかる本」
■発行:日本CI協会
■監修:陰陽研究会
■定価:本体600円+税
【内容紹介】
桜沢如一がまとめあげた無双原理の判断を、イラストを使ってわかりやすく楽しく現代版として解説しました。
形や味の陰陽や、山と海、玄米と白米の違いなど、それぞれの陰陽の見方のポイントを例にあげて説明しています。さらに日常の生活で体験できる陰陽体感マニュアル、日本人はなぜ集団行動が得意なの?などのQ&Aも盛り込み、相対的で多面的な視点から解説しています。
巻末には全国日本CI協会友の店を紹介。
このガイドブックで陰陽の面白さを感じてみませんか?
「マクロビオティックガイドブック」の姉妹本としてもご利用下さい。
【目次】
はじめに
プロローグ 陰陽のポーズからはじめてみよう!
第一章「陰陽の考え方」
マクロビオティックの陰陽ってなに?
宇宙の秩序ってなに?
無双原理ってなに?
陰陽の12の定理
第二章「陰陽のキホン」
陰陽のイロハ
陰陽の見方の5つのポイント
世界を陰陽で見てみよう
第三章「陰陽を感じてみよう」
陰陽体感マニュアル
陰陽おもしろQ&A
日本CI協会友の店
リマ・クッキングスクール 姉妹校のご案内
【購入方法】
■リマネットショップの通販で
http://lima-netshop.jp/SHOP/004779.html
■リマ池尻大橋店/リマ新宿店の店頭で
http://www.lima.co.jp/
転載終了
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マクロビオティックの人も要注意!「菜食はなぜ老けるか」
Facebookで吉冨信長氏がとても参考になる記事を書かれています。
理系畑の人らしく、説得力のある内容になっています。
「菜食はなぜ老けるか」というタイトルなのですが、かねがね私もそのことを感じていて、むそう塾でマクロビオティックをお伝えする時には、決して偏らない食べ方をするように指導しています。
吉冨氏の文章の中で、マクロビオティックの視点からみてとても大事なポイントがあります。それが下記の部分です。
>奇跡の回復を遂げた患者は、心からこの治療食に感謝し、それを盲信するようになる。本来ならここで、今までの生活習慣を見直し、通常の食生活に戻ればよいのだが、菜食のおかげで健康になれたのだから、今後も菜食することで健康を保てるという錯覚を起こしてしまう。
病気からマクロビオティックに入った人は、圧倒的多数がこの流れになっています。
そして、いつしか偏りの弊害に悩まされることになります。
大事なことは、病気が快復した時点から少しの間にその偏った食事から理想的な食事に切り替えていける柔軟性を持つことです。
決して病気になる前の食事に戻るのではなく、陰陽バランスの取れた食事内容に移行することを指します。
なぜなら、体はいつも変化しているので、その変化にお食事もついていかなければ片手落ちだからです。
これが出来ていない人がほとんどですね。
今はファッション的にマクロビオティックを始める人も多いので、そういう人も似たような状態になりますが、この人達の多くは甘いものの摂り過ぎと塩分不足がネックになって体調不良を引き起こしています。
場合によっては油分不足のケースもあります。
そんな人の腸はもうメタメタで、軟便や下痢、あるいはお肌のトラブルも抱えています。反対に便秘の人もいます。
とにかく体力がありません。情けないほどです。
玄米ご飯の炊き方が悪いためにそれらの症状が出ている人もかなりいるのが現状です。
私がここで「マクロビオティックの盲点」として発信するようになった理由も、吉冨氏と同じような視点で現状をとらえていたからです。
偏ったマクロビオティックにならないために、ぜひバランスの取れた食生活をしてほしいと強く思います。
<吉冨信長氏の記事より>
<引用はじめ>
この写真はFBのタイムラインで流れてきたものであるが、左の人は健康志向の厳格な菜食主義者、右の人は肉やバターそしてデザートを普通に食べる人のようで、どちらも同年齢ということである。もちろん、このようなネタは菜食への冷やかしや肉食至上主義的なアピールが根幹にあり、一例を大げさにとりあげて、注目をあびようとしているものであることは誰の目から見てもわかるだろう。
だからといって、この主張を完全否定できない。確かに菜食主義者で不健康な人が多いのも事実として見てきたからである。菜食主義者で多いのが、老化、しわ、色黒、やせ型または肥満型などの特徴である。しかし、彼らはほとんど自覚がない。むしろ健康的だと思っている。
菜食がなぜ老けるかを考える前に、なぜ彼らは菜食をはじめたのかを考える必要がある。
私は、巷でよく流行している〇〇〇食と〇〇〇ダイエットというものについて、その内容を参考にしても、基本的には信用していない。なぜなら、それらの提唱者の多くが「元病人」であるか、現在も疾患中の人だったりするからである。糖質制限などよい例である。
私は今まで病気をしたこともなく、アレルギーもアトピーもない。(虫歯の経験はある。)なぜそんな私がわざわざ大病を患った元病人が推奨する食事方法の話を聞いて実践する必要があるだろうか。むしろ逆である。現代社会において普通の食生活をしてきたにもかかわらず病気をほとんどしてこなかった健康な私にこそ、彼らは話を聞いてくるべきであり、参考にするべきである。
ジャンル・カルマンという122歳まで生きたフランス人女性はタバコ好きのヘビースモーカーであり、さらに甘いもの好きであった。しかし、そんなジャンルはほとんど病気もなく、フェンシングを85歳から始め、100歳まで自転車に乗っていたという。最後は老衰のために死去したが、大往生であったようだ。決してストイックにあらず、この近代社会を楽しんで生きていたジャンルの極意こそ、私は知りたいと思ったりもする。(長生きが目的や答えではないが。)
話しを戻すが、菜食者のほとんどがもちろん、もともと菜食をしていたのではなく、あることをきっかけにして菜食に入ったのである。それは宗教であったり、動物愛護であったり、さまざまである。特に多いきっかけは、比較的若い時に病気を患ったことに関係している。病気を患い、医者にも見放されてしまうと、当然人は絶望に陥る。それでも、生きる希望を持って、あきらめずに回復の探求に走った場合、ある食事療法に最終的にいきつくのであろう。
人は古来より植物を利用して病気に対抗してきた。薬草という言葉があるように、草、樹皮や果皮などを煎じて処方してきた。現代の病気は食生活や生活習慣が大きく起因しているとされ、ファーストフードや甘いお菓子などが原因にかかわっているとされる。特に欧米食への移行が病気をもたらしたとする風潮が根強い。そこで、食事指導者は不摂生な食事をやめさせ、ここで菜食をすすめるのだ。なぜなら、菜食であらゆる病気(がんなど)から回復したという実績をもっているからである。
植物は自分の成長や自分の防御のためにあらゆる植物栄養素や自然毒を保有している。これらの植物栄養素は人間にとって毒なものもあれば、偶然にして人間に良い薬理作用を施すものもある。薬理作用とはクスリの働きのことである。現代ではこの栄養素をフィトケミカルといっている。フィトケミカルは人間にとって必須栄養素でもなく、人間が生きていく上で必要な生理作用を施すものでもない。しかし、人間が不健康な時に薬理的に作用することがあるのだ。
人間の体から金属を排出させるキレート作用、酸化した部分を還元して細胞を蘇らせる抗酸化作用、腸における毒素を排泄させる水溶性食物繊維、イソチオシアネートのような有機硫黄化合物を利用した解毒作用など、フィトケミカルは人間が不調の時に体を正常に戻す働きがある。
菜食をすることで動物性のエネルギー摂取を控え、解毒や抗酸化に集中させる。そして、これらのフィトケミカルが汚れた体にうまく作用するのだ。また、植物性食品にはビタミンCが多く含まれているため、抗ガン作用なども働くことだろう。こうした薬理作用により患者は奇跡の回復をとげるのである。
奇跡の回復を遂げた患者は、心からこの治療食に感謝し、それを盲信するようになる。本来ならここで、今までの生活習慣を見直し、通常の食生活に戻ればよいのだが、菜食のおかげで健康になれたのだから、今後も菜食することで健康を保てるという錯覚を起こしてしまう。
そうするとどうなるか。健康体にとってフィトケミカルはかえって毒素のように働いてしまう。抗酸化作用があるとしてほとんどの人が盲信しているポリフェノールは、実はミネラル分の吸収を阻害する。フィチン酸は体の余計な金属をキレートする一方、常食すれば体に必要な金属までキレートしていく。植物ステロールは人間の体内にあるコレステロールをとってしまい、細胞の形成に大きな影響を及ぼしてしまう。同時にホルモン代謝にも影響を与え、ホルモンバランスが崩れる。界面活性作用のある豆類によく含まれるサポニン、常在菌を殺してしまうアリシンなどあげればキリがない。その他、いまだ同定できない微量成分が人間の体に悪さをしていることもよくある。
エネルギー源は糖質主体になり、低たんぱく・低脂質で、エネルギー効率が悪くなり、疲れやすく、老け込んでいく。エネルギー不足に陥り、体は糖質を必要以上に求め、次第に甘いものを求めるようになる。
食事でのタンパク源は大豆中心になり、脂質は植物油を求める。大豆にはフィチン酸をはじめとしたフィトケミカル、植物油は酸化による過酸化脂質の問題や微量成分の問題、そしてリノール酸摂取過剰になる。これらにより身体は慢性炎症および栄養不足になり、体調を崩していく。
また、消化不良の問題も出始める。過剰な不溶性食物繊維によって栄養吸収や代謝が悪くなり、便秘に陥ることもあるだろう。
以上、極端な事を書いてあるように思えるかもしれないが、現実ありえると思うし、何人かそういう人も見てきた。それはやり方が悪いからだと指摘する人もいるかもしれない。しかし、人間は宗教的政治的な介入があるまで、肉食で進化を遂げ、雑食で生きてきた歴史がある。
極端な菜食は人間の食性を考えればやはり不自然である。しかし、健康的で肌に色ツヤあって楽しく生きている菜食者もいるのも事実だ(虫歯のことまではわからないが)。それでもやはり不健康そうな菜食者も多いことも私は実感している。
フィトケミカルという薬理作用を下手に使うと、かえってあなたの体を害してしまうことになる。
<引用終わり>
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動物性を完全排除することがそもそもマクロビオティックではないことに気づくべきです
私は早い段階からマクロビオティックに疑問を抱いていました。
それは食べ物がそんなに偏って果たして大丈夫なんだろうかということでした。
しかし、試してみないで本を読んだだけでは意見をいう資格がないと思い、リマ・クッキングスクールに通ったのでした。
そしてその後の家族を含めた体の変化は決して悪いものではなく、むしろ喜ぶべき内容でした。
一番大きかったのは、物事を陰陽で考えるようになったことです。
このことは食べ物だけでなく、生き方や人間関係における複雑さを解決する糸口としてとても優れた視点となりました。
それまでの学校教育で習ったことの他に、もう一つ東洋的なものの見方や考え方が出来たことは、心に大きな柱が出来て強い生き方ができる自信にもなりました。
しかし、私自身はそれで調子よく暮らしていたのですが、全国に井戸端会議のために出かけると、そこにはむしろマクロビオティックの弊害に苦しむ人達がたくさんいる事実を知ってしまったのです。
それは徹底的に動物性を排除しようとするあまりに引き起こされた「心と体の不調」でした。
当時の私のブログタイトルは「マクロビオティックが楽しい♪」というものでしたが、地方でお会いする多くの人は「マクロビオティックが苦しい」のが現状だったのです。
その後「美風ゼミ」を経て、やはりマクロビオティックの駆け込み寺を作りたいと思って「むそう塾」が誕生したわけです。
ですから私は最初からマクロビオティックを受け売りで伝えるのではなく、必ず良い点と悪い点を伝えて来ました。
そして陰陽バランスこそがマクロビオティックの要であることも力説して、それに沿う講座を開催してきました。
コース授業の第1期生は原則としてベジ仕様でしたが、お魚の授業もあって、煮魚やお刺身の作り方もカリキュラムに入れました。
陰性に偏っている人がとても多いので、途中から一番出汁の取り方も教えたりして単発講座で対応しました。
それを踏まえて2期生からは動物性も積極的に教えるようになりました。
マクロビオティックの料理教室なのに、出汁巻き玉子が登場してビックリされたものです。
ちなみに、卵黄は陽性ですが、出汁巻き玉子は中庸の食べ物です。
食材の陰陽と料理方法の陰陽を知れば、鶏卵は動物性だからのひと言で排除するのはあまりにも現実的でないと思ったからです。
その理由は、世の中には鶏卵を食べてアレルギーになる人もいますが、圧倒的多数が鶏卵を食べても平気どころか元気になる人が多いのです。
そしてまた、卵焼きや茹で卵が大好きな人もとても多いのです。
それが証拠に卵料理のなんと多いことか。
その現実を無視してはならないと思ったのです。
それから、お肉やお魚が大好きで元気なお年寄りは多いのですが、完全玄米菜食で長寿番付に名を連ねた人はおりません。
(マクロビオティックが提唱されてからまだ70年余りなので、まだそこまで年齢が達していないこともあるでしょうが。)
ですから私は案外マクロビオティックをクールな目で見続けています。
それは陰陽バランスを説いたマクロビオティックだからこその視点にもなるわけです。
何事も偏りすぎれば揺り戻しが来ることは歴史が教えてくれています。
マクロビオティックはそれを陰陽で説明しただけですね。
そんなこんなを客観的に考えてみたら、決してマクロビオティックで著しく体調不良にならないと思うのです。
それは一部の盲信的(あるいは素直)な人が陥ったマクロビオティックの落とし穴であって、そこがマクロビオティックの一番の誤解の始まりだと思います。
桜沢如一氏の書物には動物性の問題点を書いた多くの文章はありますが、一方で動物性を使ったお料理もあったりして、弟子たちにすらその辺りが正しく伝わっていないことが分かります。
お魚の摂取についても末期には弟子たちの間で混乱が起きたまま解決することなく亡くなりました。
食べることは人間の体や精神に直結することでありながら、その伝え方は難しく、マクロビオティックの考え方をお料理を通じて伝えるのはフォローなしでは危険です。
それを痛感していますので、むそう塾は徹底したフォローをしながら少人数を対象として体温の感じる範囲でお伝えしています。
陰陽は塩加減・火加減・時間差などで刻々と変化するため、「その人にピッタリ」のお料理が一番美味しく感じることと、健康につながることを知っているからです。
でも、多くのマクロビオティック教室では充分なフォローなしで偏ったメニューを教えていますから、体調が今ひとつになってしまう人が増えるのです。
さらに、マクロビオティックの本だけを頼りに排除食を始めてしまうと、これまたとんでもなく体調不良になって入院騒ぎになってしまう場合もあります。
桜沢先生の時代にも桜沢先生の指導で体調不良になった人の後始末を任されてしまった医師の嘆きの文章も残されています。
桜沢先生は理想を打ち上げ、現場は医師に任された結果、死に至る人も出てしまったことがあるようで、それはアメリカでも同じことだったようです。(特に七号食が問題だったのです。)
それらの教訓をもとに、むそう塾ではあくまでも現場重視(その人重視)のマクロビオティックを伝えるために、孤軍奮闘しているのが日常なのですが、それにはとても時間が取られるので真似をする人は出てこないでしょう(笑)
しかし、マクロビオティック関連のサイトや出版物だけを見ていると、「動物性ダメ」みたいに受け取る人が多くて、次々と体調不良の人が今も生まれているのだと思います。
ここは総本山にしっかりと方向性を示していただきたいです。
現場は混乱しているのですから。
特に久司道夫先生亡き後は新しい動きがすでに出始めています。
ということで、東洋医学の原点である陰陽の視点で食べ物に関わり、それを料理方法で日常的に具現化出来るようお手伝いをしているのがむそう塾です。
そしてその先には体調の良い自分、健康で前向きに生きられる自分、そんな自己実現のお手伝いをしたいと思っています。
ですから、どこかのマクロビオティックが伝える世界平和より、もっともっと小さな最小単位の幸せと健康とに軸足を置いて、偏った思考や偏った食事でない現実的なマクロビオティックを愉しめたらいいなと思います。
(中川式出汁巻き玉子 料理:陰陽京料理人 中川善博)
食べ物は「質」を最重要視しましょう。これに尽きます。
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動物性を摂らないことがマクロビオティックなのではない
実はマクロビオティックは禁じているものは何もないのです。
ただただ陰陽バランスを考えるだけなのですが、どうも「動物性禁止」というのが知られて、それが実践しやすいため色々な体調不良を招く要因になっているのです。
私はむしろ現代のマクロビオティックでは、①糖分を著しく減らし、②油脂の質と量を意識し、③ミネラルを積極的に摂取することで充分だと思っています。
糖分も油脂も現代では摂り過ぎの傾向にありますが、ミネラルは不足の傾向にあるからです。
①②③の偏りをなくして中庸ゾーンの食べ方をすることがマクロビオティックにほかなりません。
決して動物性を禁止しているのではなく、白砂糖だけを排除しているのでもなく、あくまでも自分の体と相談しながら「その時に食べたい(=体が必要とする)ものを食べる」のがマクロビオティックの食べ方なのです。
ですから、体が動物性を必要としている時にお野菜ばかり食べていたのでは体の声に応えていませんし、体が甘いものを求めていないのに癖で甘いものを食べることも体の声に応えていないことになります。
私がなんでこんなことを言うかというと、人は実に色々なタイプがいるからです。
そして体もまた100人100様で、食べ方に「これ!」という一元的な押し付けはできない現実を知っているからです。
朝からお肉を食べてもお魚を食べても元気な人はいっぱいいます。
反対にお肉を食べると消化に負担がかかって体調がイマイチという人もいます。
ですから、それらの個人差を踏まえることなく食べ方を画一的に拡めることは危険だといわざるを得ません。
マクロビオティックは食べた物が肉体に影響するだけでなく、精神にも影響することを教えてくれています。
食べ物というとすぐ栄養素だけで考えがちですが、陰陽という東洋的な考え方もあるんだよと言っているのがマクロビオティックです。
物の見方は何通りもありますが、陰陽で考えるととても解りやすいので、動物性を摂らないことがマクロビオティックだなんて誤った考え方をしないで、ぜひ人生を愉快に夢を実現する方向でマクロビオティックを愉しみましょう。
(胡麻豆腐 生雲丹載せ 本わさび 加減醤油 料理:陰陽京料理人 中川善博)
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