マクロビオティックの陰陽で頻尿を考えると
私がマクロビオティックの陰陽に惚れて、これがライフワークのようになった理由には、陰陽の奥深さがあります。
最初は「陰陽」という考え方に興味を持ったのですが、それをどんどん勉強していくうちに、そんなに簡単でないことを知ります。
私がマクロビオティックを知った頃は、古い本で勉強していました。
教わった先生も高齢の人でした。
でも、今となってはそれがありがたいことでした。
アメリカから逆輸入された形で「久司マクロビオティック」が広がり始めると、雑誌が取り上げるようになって一種のブームが起きました。
しかし、そこで危険を感じたのです。
陰陽が逆だったり、上っ面しか説明していない本が大量に出回り始めたからです。
このままだと体調不良になる人が増えてしまう。
という私の予測は案の定的中してしまい、私のところにも体調不良の相談者がドッと増えました。
その原因は、マクロビオティックを広めてくれた雑誌によるところがほとんどでした。
中にはマクロビオティックの新しい講師によることもありました。
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一つの例をあげましょう。
年齢が上がると割と多くなる「頻尿」です。
しかし、お若くても頻尿になることがあります。
尿の回数が多いと普通は陰性ととらえますが、それは水分を多く摂取しているような場合が当てはまります。
しかし、水分の摂り方が少ないのに頻尿の場合は、細菌の感染を除けば陽性であることが考えられます。
つまり、膀胱が陽性で弾力を失っているため、尿をたくさん溜めておくことができずに頻尿になるわけです。
ですから、「頻尿=陰性」とするのではなく、この場合は「瀕尿=陽性」と考えるのです。
膀胱では柔軟性を保つために、一酸化窒素というガスが作られています。
しかし、高血圧や生活習慣病があると、一酸化窒素が作られにくくなって膀胱が硬くなってしまうのです。
その他にあまり陽性な食生活を続けると、やはり体全体が締まってくるので、こういう場合は陰性を取り込むようにするのがよいのです。
現象は陰性、状態は陽性ということは、陰陽の解釈で時々あります。
ですから、これを現象だけで判断してしまうと、体調不良が解決されないことになります。
ここをよ〜く考えて陰陽を当てはめないと、とんでもない間違いを犯すことになりますので要注意です。
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