マクロビオティックは淘汰されるのか? 生き残れるのか?
面白いもので、マクロビオティックは今新たな波に向かっていますね。
これは以前から想像出来たことですが、これが陰陽そのものなので、その点が面白いのです。
A)桜沢如一先生がマクロビオティックを提唱して、門下生を中心に広げられた。
B)海外で広める人と日本国内で広める人がいて、海外から逆輸入の形で日本に里帰りした。(里帰りマクロビオティックが新たな人気になる。)
C)AのマクロビオティックとBのマクロビオティックには多少の違いがあり、さらにAのマクロビオティックも現代には合わない体質の人がおり、Bのマクロビオティックも日本人には合わない体質の人がいて、次第にマクロビオティックが混乱してきた。
D)Cの結果として、マクロビオティックを間違って実践して体調不良になる人が増えてきた。→ マクロビオティックは良くないと思う人が増えてきた。
今はまさにDの状態で、マクロビオティックが叩かれたり不人気になりつつある時です。
しかしこれはマクロビオティックを正しく解釈せずに、上っ面でマクロビオティックの理論をなぞったために起きた現象です。
本来のマクロビオティックは、一人ひとりの体調や体質に合わせて陰陽を調節するべきものなのですが、それをしないまま「型にはめた食べ方」が広がってしまった結果なのです。
つまり全国に同じコンビニが並んだり、同じチェーン店が出店したりするのと同じように、食べ方まで画一的に広がってしまった結果、体調が思わしくない人が増えて来たのです。
それは至極当然の結果ですね。
人間はみんな一人ひとり違うのですから、それに合わせて食べ物も選択するのが当たり前なのですが、それを陰陽という慣れない考え方で画一的に食べ方を当てはめた結果が今の現状なのです。
理論優先、知識偏重の食べ方でマクロビオティックの被害者になってしまった人の何と多いことか。
私はそれを当初から危惧していたので、手取り足取りのフォローを欠かさずし続けて来ました。
伝えるだけでなく責任をもってフォローすること。
これはどの業界でも同じだと思うのです。
今はそんな不人気なマクロビオティックには見切りをつけて、新しいキーワードで活路を見出す同業者が増えてきました。
しかし私は本物のマクロビオティックを知ってもらうために、あえてマクロビオティックの言葉を使って活動しています。
マクロビオティックは淘汰されるのか? 生き残れるのか? なんてお考えの人がいらっしゃるかもしれませんね。
理論に溺れることなく、現実を直視出来る限りは生き残れるでしょう。
しかし単にお金儲けの手段だったり、フォローする実力のないところは信用をなくして退場することでしょう。
マクロビオティックはじっと考えるというより、常に実践あってのものなので、最低限お料理をしながら、あるいは食べてみながら、そこから陰陽を感じ取ってほしいです。
そしてその結果をあなたの生き方や人間関係、あるいは仕事に反映して行くのが陰陽を活かしたマクロビオティック人生になるのです。
マクロビオティックは単なる食事法ではなく、生き方であることを忘れないでくださいね。
(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 教室の掛花)
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