四毒抜きとマクロビオティックに感じる共通点と理想
【本とデジタルデバイス】
私がマクロビオティックを知った頃は、ネット全盛の頃ではないので、ひたすら本と講師のもとに足を運んで、手探りで知識を増やして行きました。
ということは、一つひとつの情報を我が身で確認するには時間がかかるのです。
しかし、今はネットでいくらでも情報が得られるので、目や耳で「理解したつもり」になる危険性があります。
しかも、大量の情報を理解したつもりになります。
子どもたちの学習でもそうですが、本よりデジタルデバイスを活用する指導法が増えてきています。
しかし、外国ではあえて紙の本から学ぶことの重要性を大事にしている国もあります。
私は学びには広さより深さが大事だと思っているので、そういうときにはネットだけでなく、自ずと本のお世話になることが多いです。
しかし、本で得られた情報とて、真実の一部に過ぎませんから、それらもまた時間の経過とともに再考が必要な場合もあります。
こうして、時間をかけながら「あること」が真実に近くなっていくことが、年齢を重ねるとともに増えて来ています。
そういう意味では、年齢を重ねるのもいいものだなぁと思える日々です。
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【四毒抜き】
昨日、「四毒抜き」を実践するときに押さえておきたい点 という記事を書きました。
ファジーな内容になっていますが、そもそも食生活って他人に強制できるものでもないし、その必要もありません。
ただ、今の食生活で体調が思わしくない時は、それを変えて良くなる方法がありますよという情報は提供してもよいと思っています。
その「良くなる方法」を採用するか否かは、本人の自由ですが、人間は「良くなりたい!」と思っていても、大変なことはなかなか実行しない生き物でもあります(笑)
そんな人をいっぱい見てきました。
でも、中には真面目に頑張る人もいて、そういう人は結果を出しています。
「四毒抜き」って、ふとマクロビオティックに似ているなと思います。
しかし、一番異なる点は「植物油」を否定しているところですね。
理由は精製しているからです。
それから、小麦粉も否定しています。
理由はグルテンが問題だからです。
しかし、これらを摂っても体調に問題がない人もいます。
ここですよね、大事なのは。
体調に問題があれば改善すればよいし、問題がなければお食事を楽しめる範囲が広がるだけです。
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【実践する場合に大事なこと】
もし、体調をよくするために四毒抜きをしたいと思ったら、一定期間きっちりと実践するのがよいです。
その方が反応が分かりやすいからです。
しかし、体調が悪くなったらすぐ止めること。
また、長期間四毒抜きをすると、体がそれに慣れるため、久しぶりに止めていたものを摂ったら、ひどいアレルギー症状を呈することがあります。
そして、四毒抜きを始める前よりひどい状態になることもあるので、注意が必要です。
マクロビオティックでもそうですが、極端に実践すると人付き合いに支障をきたすことがあります。
夫婦・職場・友人関係にもヒビが入ることがあります。
そうやって孤立化していった人をたくさん見てきました。
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【理想として】
マクロビオティックを長い間続けてきた私が思うのは、極端な方法は極端な結果を生むということです。
ですから、改善目的が達成されたら、どこかで「ちょうどよい」ところに着地されると理想的ですね。
人は常に陰陽バランスで生きていますから、著しく偏らずに「中庸ゾーン」を楽しめる生活にできたら安定期間が続きます。
私はね、究極の理想は、「何を食べても平気な体になること」だと思っています。
「少々の毒も、毒と認識して排除できる体になること」です。
それが毒の多い今の時代を生き抜くために必要だと思っています。
(とあるお店の前 京都市東山区にて)
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「四毒抜き」を実践するときに押さえておきたい点
【四毒抜き】と【五悪】
最近は「四毒抜き」の情報がSNSでも流れてくるようになりました。
体調に問題のあった人が実践してみて、調子がよくなったと報告されている内容のものが多いです。
その改善例は多岐にわたっていて、いかに食べ物が体調に影響していたかを知ることができるでしょう。
「四毒抜き」というのは、歯科医師の吉野敏明先生が積極的に発信されているもので、「小麦粉・植物性油・乳製品・砂糖」を摂取しないという食事法です。
小麦粉については、すでにグルテンフリーも知られていますから、健康を意識される人にはもうお馴染みのことでしょう。
あとは植物性油について認識を改めなくちゃいけない人が多いかなと言う感じです。
また、吉野先生は「五悪」というのも発信されていて、次のものを摂らないことを推奨しておられます。
・食品添加物
・農薬
・化学肥料
・除草剤
・遺伝子組換え食品
こちらの方がスッと頭に入って来やすいでしょうが、悲しいことに、日本は世界一(桁違いで)添加物が多い国です
でも、この五悪より四悪を優先するように指導されています。
私はマクロビオティックの観点から考えても、乳製品と砂糖を避けるのは当然だと思います。
そして、小麦粉と植物性油はあまりにも摂りすぎの人が多いので、これをセーブするのは人によってはよいと思っています。
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【四悪抜き実践の目安】
さて、ここからが私のお伝えしたいことです。
健康法には流行があって、一定周期で新しい健康法が出現しては消えて行きます。
多くの場合はマイナス面が強調されすぎたり、正しく実行していないために問題が起き、その情報に尾ひれがついて拡散され、最後は下火になっていきます。
これは十人十色、いや百人百色といえるほど、人はみんな違うことを忘れた結果です。
顔だけでも同じ人がいないのと同じように、体の外側や内側の機能面も健康面もまったく同じ人なんていないのです。
男女や年齢、そして職業の違いや生活習慣の違い、さらに考え方の違いが大きく影響してきます。
ですから、健康法はあくまで一人ひとり違うのだと肝に銘じましょう。
私はマクロビオティックを通じて、間違って実行してしまう人の多さを痛感しました。
それがむそう塾を始めるきっかけにもなったので、これから四毒抜きをしたいと思われる方には、次のアドバイスをさせていただきます。
「四毒抜き」と言われると面食らうでしょうし、少なからず混乱してしまう人がいると思います。
しかし、先に述べたように身体は人それぞれなので、実践してみて体調がよければまずは正解としましょう。
その時の目安は、まずお通じが理想的な状態になっていることです。
続いて排尿も、睡眠も、朝の目覚めも含めてスッキリ感があることを確認しましょう。
女性ならお肌の状態も判断材料になります。
身体は正直なので、必ず結果を反映してくれますから、私たちはその信号を読み取りながら進めれば問題ありません。
特に強調しておきたいのは快便です。
快便は快調の要です。
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【内海聡医師と吉野敏明医師】
内海先生も吉野先生も東洋医学をベースにされているお医者さんですから、基本的な考え方は一緒ですが、微妙に温度差があります。
内海先生は薬膳的な切り口で語っておられますし、吉野先生は歯切れのよい説明で多くの人を実践に導いておられます。
今年は両先生とも選挙に出馬されていましたので、急に認知度がアップしてきました。
ですから、健康に関心のある人は、自然に内海先生と吉野先生の主張されている内容に共感して、実行される人が増えて行くものと思われます。
それで、この四毒抜き実践者が疑問に思ったとき、具体的なアドバイスができるようにしたいと考えております。
「四毒」と「五悪」を減らそうと思えば、「自分で料理する」ことが一番です。
そのためには、「むそう塾」を大いに頼ってください。
「むそう塾」はこんな目的でスタートした料理教室なのですから。
自分でお料理すれば、どんどん健康街道を歩めますよ!
(水菜と黒豚のハリハリ煮 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
寒い季節にピッタリ!
美味しい汁も飲んで体がポカポカ。
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