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マクロビオティックの盲点

マクロビオティックの考え方は、東洋思想の陰陽を解りやすく整理して、世の中のすべての現象を哲学的視点で見直すものです。食という身近なテーマから入って、まずは健康を確立することが第一歩です。しかし、まだ健康段階で悩んでおられる方は、体質や体調に合っていない食べ方をしている場合が多いので、そこを明らかにするヒントがこのサイトには沢山盛り込まれています。ご自分の陰陽がよく判断できない場合は、どうぞむそう塾までお問い合わせください。一緒に考えてみましょう。

マクロビオティックの伝え方 むそう塾の場合

マクロビオティックの指導者であった久司道夫先生亡き後、すでに色々な動きが出ていますね。これからもさらにマクロビオティックを伝える教室が出来たり閉められたりすることでしょう。そして内容はさらにバラバラになるのだと思います。

かつて望診法の山村慎一郎先生がこんな話をされていたことがあります。「マクロビオティックは伝えている内容がバラバラだから、医学会のように定期的に学会を開いて、統一見解をまとめるようにした方がいいよね」と。もう10年前の話ですが、今はその時よりもっとバラバラになってきています。

 

ですから、初めてマクロビオティックに出会った人は、誰から教えてもらうかで大きく異なるマクロビオティックを始めることになります。現にその異なる指導によって体調を崩した人がむそう塾には次から次とあらわれます。マクロビオティックを始めたのに減塩をして、ご主人に味が薄いと嘆かれているご家庭も多いことでしょう。せめてお塩の正しい知識だけは確実に伝えてほしいものだと心底思います。なぜなら、それは体調に大きく影響するからです。

 

ところで、マクロビオティックは特別なものではなく、すでにこの社会(宇宙)に昔から存在していることを陰陽で説明しただけのことです。言い換えると、すでにあることを陰陽の視点から追認するということになりますね。ですからマクロビオティックを意識していなくても、大いにマクロビオティック的な生き方ができている人が沢山いるわけです。むしろ変に受け売りの陰陽知識をこねくり回している人の方が不自然に見えたりします。

 

マクロビオティックに限らず最近の傾向として、「すぐ答えを求める」というのがあります。自分で考えて答えを出そうとせず、正解だけを欲しがるんですね。ですから、それを与えてくれそうなメソッドやセミナーに群がる人が多いわけです。そこで得られないからといって次から次へとジプシーのようにカタカナ資格を渡り歩いている人も多いです。しかし、外から得るものはあってもそのままでは一過性のものになってしまいます。教えられたらすぐ実践しなければ自分のものになりません。そしてそれを継続するのです。

継続はこちらの記事でも書いたように、とても陽性な力となってみずから変化できるだけのエネルギーを生み出します。これが本当の力であり、お金で得た一過性の知識とは異なるところです。

 

ですから、むそう塾では塾生さんと離れていても、日夜メールや写真や動画やTwitterを使って双方向でタイムリーに実践のサポートをしています。お伝えしたマクロビオティックの考え方と料理技術が確実にその人のものとなって、幸せを自分の手で紡ぎだしていける力にまで育ててあげることが、マクロビオティックを伝える者のあり方だと思うからです。マクロビオティックの理念だけがひとり歩きしている昨今、むそう塾のような教室が一つくらいはあってもいいかなと思っています。

 

包丁砥ぎ マクロビオティック料理教室 むそう塾

(徹底的に包丁砥ぎを教えるのもむそう塾の特長です。)

 

包丁砥ぎ むそう塾

(包丁砥ぎは姿勢から指導が始まります。とても重要なことだから。)

カテゴリー: | コメント(2)

コメント

  1. M より:

    はじめまして。
    いくつかの記事を読ませていただきました。とても共感できるものが多く、時間をみつけて読み切れていないものを読んでいこうと思っています。

    『すぐに答を求める』の言葉、私も日々、感じています。
    医療系の仕事をしているので、「健康のためになにを食べたらいいの?」とか「○○ってからだにいいの?」など訊かれることがよくあります。
    なにを食べたらいいのかの質問には、「食べたいときに食べたいものを食べたいように食べたらええねん(^^)」
    ○○って……には、「時と人と場合による。単品でみんなのからだにいいもんなんて存在せーへんで」とやんわりと答えてます。
    飲食はとても大事で、知識も必要だとは思うのですが、それ以前の食べる姿勢、
    楽しく・美味しく・ありがたくいただく が軽視されてるのを残念に思っています。

    『からだにいいもの』は、自分のからだが感じとっているはずなので、その感覚に従うのが(食に限らず)正解だと思うのですが、知識偏重になると、感覚が鈍ったり、無視されてしまうんですよね。
    すぐに答を求める傾向の弊害のひとつと思います。

    まとまりのないことをつらつらと書いてしまいましたが、
    こちらのマクロビオティックの捉え方が、とても共感できるものでしたので、
    これからも楽しく読ませていただきますね。
    ありがとうございました。

    • マクロ美風 より:

      Mさん、初めまして。
      コメントをありがとうございます。

      医療系のお仕事をされていると、色々な葛藤とともに、うまく切り抜けるテクニックも必要になりますね。
      その中で日々知識偏重の弊害を実感されていて、いずこも同じだなぁという感じです。
      でも、上手にお答えになっていらっしゃると思います。
      お食事は何を食べるかということに多くの人の気が向きがちですが、どのような気持ちでいただくかということがとても大事なので、そこに気づいてほしいなぁと思っています。
      ・どのような物でも感謝の気持ちでよく噛んでいただく。
      ・そしてできれば質の良い物を少量いただく。
      これができれば充分ではないでしょうか。
      先に理念ありきでマクロビオティックを論じるからややこしくなるのだと思います。

      私の記事は文章が長くて読みにくいかもしれませんのに、またお読みくださるとのこと。
      ありがたいことです。
      またコメントをお待ちしていますね♪

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