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中川善博のちょっと待ってや!

京都に生まれて半世紀を越え、いよいよ残りの人生のほうが少なくなってきた中川善博が、大胆に繊細に生きる毎日の中で「これだけは言うといた方がええんちゃう?」ということを下手くそな文で綴ります。 暇が余ってる時に読んでくだされば幸いです。

地鶏の西京焼を漬けて焼いてみた

IMG_0818先日、講座で鰆の西京焼をお教えした。
その時に塾生さんから質問があった。「鰆の西京焼を漬けたあとの漬け味噌は捨てちゃうんですか?」
私は教えた。「いえいえ、2〜3回くらいは再利用できますよ。漬けるたびに漬け時間は少しずつ長くなります。わかりますね?」と。

デモをした時の漬け味噌がバットに残った。
さて鰆を買ってきて漬けるほど私は鰆が好きでは無い。 
好きでは無いというのは語弊があるか。 
もう一生分の鰆を触って食べたのだ。
冷蔵庫をみると翌日に違うコースで教えた筑前煮に使用した地鶏のもも肉が1枚。
ふむ、これを漬けてみようか。
常識では魚と鶏肉は一緒に漬けてはいけないと指導する。
では、順番にならどうだろう?  魚の後に鶏? 鶏の後に魚?
そこで考えるのは陰陽。 
(みんな知らないかもしれないが、私は京都で陰陽料理の料理教室の親玉なのである)
鰆と鶏の陰陽を考えれば鰆の後の味噌で鶏を漬けても鶏は魚臭くならないはず。
これが頭で考えた陰陽である。 そこで終わらずにやってみるのが実学マクロビオティック。 
2日半漬けた。。

焼いてみたのがこちら。
鶏西京焼き
どうです?この焼目。 味はどうだかというと全く魚の匂いや味はしなかった。
思ったとおりに理どおりの結果に腹も気持ちも満腹。
なぜ逆ならダメなのか? わかるよね? 

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道具にも氣は宿る 想いは通じます

ピン

 

最近玄米投稿をされている新人さんがどうしてもパスまで到達しないのでいろいろと相談にのっていました。頭の良い人で、よく試行錯誤を重ねておられるのですが投稿メールにはもうひとつ私に「ピン」と来るものが無いのです。

そういう時は必ず愛クラスの記憶が薄れているか、はなから覚え間違いをして自動変換をされていることが多いのです。

懇親会ですぐにTwitterデビューをしてくださっていたらタイムラインやDMでいろんな情報や応援が飛び交ってやる気をもらい、勘違いを防げたのですが、消極的なこの方はパスポートを取ってからお仲間に入れさせてもらいますとのことでした。
でも結局迷いの森に入り込み一人で???を重ねる毎日で進歩の無い投稿を重ねてしまうというもったいない日々でした。

スマフォに変えてくださったらTwitterでもアイメッセージでも個別指導を二四時間営業でお届けできるのに!となかば無理やりiPhoneに機種交換してきてもらいました。
ご本人もなにかで現状を打破しなければ!と切羽詰まってこられたのでしょう。
さっそくアイメッセージの使い方をお教えし、炊飯の各ポイントを送ってもらったらどんどん勘違いが出てきます。
塩の量も「まじか!?」というくらい多めに入っていました。こげ色がキツイのも合点がいきました。

前に通っていたマクロビオティック料理スクールで陰陽五行の学びもかなりの時間を重ねておられたと聞いていたのに、ふうわり炊きたい炊飯に黒い物を利用するとか、驚きの連続でした。

鍋の様子も動画で見せていただくと、案の定コーションラベルやSGマークのシールを貼ったままです。何度も加熱を繰り返してもう糊は煮えているでしょう。
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設計者、開発者はステンレスのバフがけのミラー仕上げを商品の魅力の一つとしてアピールしています。 法律のせいで無粋なデカールが貼られるのです。
開封して一度読めばそのシールは不要になります。 過熱する前に綺麗に剥がしてしまいます。 もしコーションラベルやSGマークを残しておきたいのであればこういう風に紙に貼って保証書と一緒に保管しておけば良いのです。
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愛クラスでデモ炊飯に使用する私の「エース鍋」と交換して上げますから送ってくださいとメールをして交換しました。
見ると案の定糊が煮えていましたが丁寧に綺麗に剥がしてグリップのメンテと調整をしてピカピカに仕上げました。
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そして一緒に送って下さった投稿中の玄米を私が炊いてみました。
圧も充分保ってピンも下がらずに炊けました。

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お届けしたエース鍋も塾生さんの台所で良い仕事をしてくれると信じています。

心を込めて氣を込めて使えば無機質な道具や機械も意気に感じて良い仕事をしてくれるのです。

そんなことを常々思っているのでこの記事を書きました。
みなさんも今一度自分の鍋を隅々まで見つめてやってください。
かわいそうなことになっていませんか?

 

ピカピカなものはピカピカに。
ツルツルなものはツルツルに。

 

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ものの道理をわきまえる 


松茸そば 松葉

 

これはにしんそばでお馴染みの松葉という蕎麦屋の季節限定のメニューで「松茸そば」である。
先日京都駅で注文したらこれが出てきた。 普段は麺類の盛り付けはそう気にはしないしならないのだけれどこれは違った。 「お、これはみんなの勉強になるぞ」と残しておいた。
何度も同じメニューを注文していたがこの日の調理担当者は老齢なのか、ベテランなのか盛り付けを解っている人物であることは間違いないであろう。

古伊万里染付松絵皿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは古伊万里の染付皿である。 枝ぶりの良い松の木が描かれている。
空には雲、地には草花。

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これは古染付の皿である。 ここにも松が描かれている。
空には雲、天を貫くような高い山。海には船。

柿右衛門鶉赤絵皿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは柿右衛門の赤絵皿である。 鶉は地を歩み、草木は地から天に向かって生えている。
先の松の木もそう。必ず天に向かって木々は生えているように描かれる。

盛り付けも同じなのだ。
そばに盛りつけた松茸は浜の松林のように根を下に傘を上に盛りつけ、裾には芝草のようにほうれん草が添えられている。
鶏は飛ぶか飛ばずかの位置に。袴に切った吸口の柚子は広い辺を下に。

すべてものの道理のように、あるがままの姿を模してもりつけるのである。
毎日のOBENTERSの盛り付けを見ていても時々「これはダメ」という間違いを知らずにおかしている者がいる。
習わなかったし、だれも教えてくれなかったのだから知らなくてもひとつも恥ずかしいことでは無い。 義務教育に盛りつけは無いのだから。

縁あってむそう塾に集い、毎朝早起きしてOBENTERSに参加し続ける仲間にはせめて正しい盛り付けを伝えておきたいと思う。
盛り付けに難しい知識は不要なのだ。 

ものの道理をわきまえているだけで良い。

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日本人の箸使いとカトラリー


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箸は2本で1組ですね。(そんなことは言わなくてもわかってるって?)

じゃ、なぜ2本あるのか考えたことありますか?
それは左手に関係があるのです。

フランス料理を代表とする西洋料理にはカトラリーと言っていく種類ものナイフとフォークとスプーンが食卓に並べられます。
そしてそれらはほとんどが金属(銀からステンレスまで)でできている硬質のものです。
ボーンチャイナという白磁の皿に硬い金属の道具を使ってカチャカチャ食べるのが西洋料理です。
硬い皿の上に硬い皿を載せ、そこにある料理を硬い道具で食べる。嫌ですねぇ。
なぜカチャカチャ音がすると思いますか? 考えてみましょう。

フォークにしろナイフにしろ料理を貫通して硬い皿に当たるからですね。

それに比べて日本食はどうでしょう?
箸の先一寸(三センチ)以上汚さないようにしながら料理を挟む、つまむ動作を右手だけで行います。
道具が器を突いたりこすったりしないのです。 ですからジャパンと呼ばれる漆器が生まれたのです。 ナイフやフォークで漆器の器に入った料理を食べることを想像して下さい。 鳥肌がたってしまいますね。
西洋料理で切った料理をぶっ刺すフォークを持つ左手は日本料理ではどのような仕事をするのでしょう?

そうですね「器を持つ」のです。
西洋料理ではカップやグラスしか手に持たないですね。 それは道具を両手で持って食事をするからです。
西洋料理でも器を少し持ちあげることがあります。 スープを飲んでいて残りの量が少なくなった時にスープ皿の手前をリフトアップして奥に深く溜め、向こうにむけてスプーンを滑らせてすくいます。(なんで?口はこっちにあるんだよー!離れていってるやん)

小学生の時に習いましたね。お茶碗を持つ方の手が左手ですよ。お箸を持つ方の手が右手ですよ。って。
お茶碗を持つときに左手親指はどこにありますか? 左手中指はどこにありますか?
(Σ((゚Д゚)))ハッとした方はよく桂剥きの練習をしている方です。)

日本の茶碗・お椀は口をつける縁とともに御膳に触れる高台(糸底)にまで肌触りを整えます。 一番敏感な指のセンサーが常に触れるところだからですね。
こうして左右の指のセンサーを敏感に使って食事をするのが和食なのです。
金属ではなく、木・竹・漆などの柔らかい素材で繊細につかむことで静寂の中で食事をすることが可能となるのです。

箸の持ち方は大丈夫ですか? お茶碗の中に親指や人差し指が入っていませんか?
そこのあなた。

 

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ベジカレーはだめ ベジキノコカレーはもっとだめ

丹波黒豆枝豆のせ和牛すじカレー

 

マクロビオティックをどこかで習いはじめると、動物性は駄目とか乳製品はだめとか言われて間違った食生活に引きずり込まれていき、健康になるつもりで始めたのにどんどん精気が無くなって風にそよぐフキナガシのようになっている女性をよく見ます。

お客様もたいして来ないのに「おもてなし料理」ばかり習い、ミルクと玉子さえ使って無ければ食べ放題のように思ってまずいスイーツを作ってはホール食いしています。
とんでもない話です。

 

カレーと言えばスパイスの塊、集合体です。 
元々は赤道直下の高温多湿なインドで暑気から身体を護るために考えだされた料理です。
スパイスの陰性を利用した身体を冷やす料理なのです。 

それを温帯な冷房完備の日本人が食べるのですから冷えすぎが起こるのも当たり前です。
インドでさえ基本のベースはチキン(陽性が強い)で取ります。

 

それなのに日本でマクロビオティックを習った人はヘタクソ玄米にベジカレーをかけて食べます。「お野菜の甘みが出ていて太陽のパワーをいただけますわね」とか言いながら。
ひどいのになるとベジカレーにキノコをたっぷり入れて食べています。 
野菜よりさらに陰性なキノコを入れて食べたらどうなるのか? 
想像に難くないですね。

 

日本人がカレーを食べるのならばしっかりとチキン・ビーフ・ポークなどでベースのスープを取って作りましょう。 
消化吸収の良い玄米ご飯が炊けないのでしたら、白米で食べることをおすすめします。

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