【「格」と「品」とその条件】
(中川式お好み焼き)
「格」というものは本質的なもので
それ自体に善し悪しがあるわけではなくて、格が高いものにもカジュアルなものにもそれぞれの良さがあるし
つり合いが取れていることが大切なのだと思うけれど、
「品」は、どんな格の物でも出すことができるし、
それがあるかないかでは全く別の物になるのだな、と
そんなことを感じたすじこんとお好み焼き、焼きそばでした。
どんな「格」のものにも「品」を、
というのは、お料理だけではなくて、仕事とか、生活とかあらゆる場面に通じることなのだろうな。
・・・ということを以前facebookで書いたのですが、
「品」がある、というのの条件にあるのが「キレ」とか「質感」とか「バランス」とかなのだろうなぁ、と
またしても大好きなお好み焼きを食べながら思いました。
【2016.5.18 むそう塾生 舞記】(舞 @mai3k)
<マクロ美風より>
品といえば、かつて「国家の品格」(藤原正彦著)という本がありました。
その後次々と「品格」シリーズの本が登場しましたが、今まさに日本人に失われつつあるのがこの「品格」かと思います。
それはやはり、論理優先の世の中になってきて、無常観や情緒感、武士道精神が消えゆく時代になったためですね。
そんな時代にありながらも、中川さんの教えてくれるお料理はいつも「品格」が重要なポイントになっています。
それは中川さんの修業時代からの必須事項だったのでしょう。
その世界を私たちがどこまで実現できるかは、ひとえに腕と感性にかかっているのだと思い知ることになりましたね。
そんなことを知ってしまった舞さんのさらなる成長を楽しみにしていますよ。