【星を数えて <後編>】
6回糠床をご臨終させてしまったあとですが、
2014年度:8月末に1ℓの容器で、DIRECTについていた糠から起こす → 無事に起きる!
→順調に樽を大きくする→越冬! 24cmの樽になる
2015年度:たびたび塩が足りなくなったり、暴走と闘ったりしながらも、二度目の越冬! 27cmの樽になる
2016年度:もう一回り大きい樽を注文 ←NEW!
と、一度いちどうまくいき始めたら、そのまま紆余曲折ありつつも今年の夏で丸2年を迎えてくれそうです。
一番の原因であった、「糠床の現状を把握する」ことですが、
私の場合は、自分でおこしてみたときに「ただしい発酵」をしているときの「香り」がようやくわかったことが転機となりました。
なんどもなんども異臭騒ぎを起こしていても、
うまくいっている経験値がなかったため、どこからがNGなのかがわかっていなかったのですが、
「気持ちよく発酵しているときの香り」がわかったことで、
NGなにおいや、NGな気配との差がわかるようになったのだと思います。
もちろん本当は、最初の中川さんから渡された時の香りと味を覚えて、
中川さんのお手本と比べながらキープするのが、一番近道で正しい、要領がよいやり方なのですが、
自分の舌にも鼻にも全く自信のなかった私は、たくさんの★を出してしまいました。
それでも、やっぱり今まで★にしてきた時の悲しい経験のおかげで
あ、まずいな、というサインが察知できるようになりました。
予測して、先回りして対処するのはまだまだうまくできないし、旨味もまだまだですが
何度も失敗して絶望した分野でうまくいったことで、
失敗すること自体も、怖いと思うことがなくなりました。
失敗してもまた一からやれる、という、小さな自信がついたのだと思います。
ダメにするのが怖くて、糠床に触れなかった私にこんな日が来るなんて・・・(遠い目)
せっかく育ててくださった糠床を何度もダメにしてしまったのに、それでも根気よく教えてくださった中川さん、
中川さんからOKをもらって糠床を分けてくれたむそう塾のみなさん、美風さん、
そして★6の記録を更新して悲嘆にくれる私に、試しにイチから起こしてみたら?と声をかけてくれた当時のクラスメイトには、今でも頭があがりません。
【2016.5.15 むそう塾生 舞記】(舞 @mai3k)
(2016.5.10の瑠璃茄子)