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塾生の声

薬(西洋医学)との付き合い方 (恭子 29-4) ()

私は大学病院の薬剤師として働いています。
普段は入院中の患者さんに服薬指導をしたり副作用のモニタリングを行う仕事をしています。
月に数回夜勤をやっており、夜勤のときは救急外来を受診された患者さんの薬の調剤を行い服薬指導を行っています。

 

救急外来を受診する患者さんは薬(西洋医学)に頼っている方が多く、たいしたことのない症状でも受診して薬をもらって安心するようなケースが多々見られます。
時には主治医が 「投薬の必要はない」 と診断しても 「薬をもらうまでは帰らない」 というような患者さんもいて驚かされることもあります。
現代社会において薬(西洋医学)は救世主的存在であると認識されている証だとつくづく感じます。

 

しかし一方でマクロビオティックを実践している方や自然療法などを学んでいる方の中には薬(西洋医学)を毛嫌いしている方もたくさんいるのではないでしょうか?
確かに薬というのは化学物質でたくさんの添加物もたくさん含まれており、私たちの体にとって異物(毒)以外の何物でもありません。

 

我が家には3歳の息子がいますが、ワクチン接種は一切していませんし、風邪を引いたり、発熱したときも解熱鎮痛剤や抗生物質などの薬を服用させたことはありません。

 

私が息子にワクチンを接種させなかったり、薬を服用させなかったのは、ただ単に 「薬=異物(毒)」 だからという理由だけではありません。
ワクチンに関しては有効性と副作用を比較検討して必要ないと判断したため接種させませんでした。
風邪や発熱時の薬に関しては息子の症状や状態をよくよく観察した上で、息子の免疫力だけで克服できると確信したから服用させなかっただけです。
万が一、息子の症状や状態が薬を必要としていると感じたら、迷わず薬を服用させます。

 

先日,40℃以上の発熱をした小さな子供を連れた親御さんが救急外来を受診しました。
主治医が解熱剤の処方をしたのですが、そのご両親はとにかく 「薬は飲ませたくない」の一点張りでした。
40℃以上の発熱の場合,熱性痙攣などのリスクが高くなるので、解熱剤の服用させる必要性があることをお話しましたが,こちらの想いは届かなかったようです。
結局,お薬を受け取って帰宅した数時間後に熱性痙攣で搬送されてきてしまいました。

 

服薬による不利益もありますが、拒薬による不利益の方が大きくのしかかる場合もあるのです。

 

子供のことを守るのは親の役目です。
薬害から子供を守りたいという親の気持ちは私もよくわかります。
ただ、偏った知識で間違った判断をして不利益を被るのは子供なんです。

 

これを読んでるみなさんの中には「医学的知識があるから薬が必要か不必要か判断できるんでしょ?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに私は一般の方より医学的な知識はあるかもしれませんが、医学的知識よりももっと重点を置かなくてはならないことがあります。
それは子供の症状や状態をよく診る観察力です。
自分の子供の異変について良く観察した上で、家で様子を見れば良いのか?医師に診察してもらった方がいいのか?をまず判断してください。
私も判断に困ったときは医師に診察してもらうようにしています。
医師に医学的診断をしてもらい、普段の息子の様子を一番よく知っている母親の私が症状と状態を診て薬の必要性について最終的に判断しています。

 

もちろん、薬や西洋医学に頼らない生活をできることが一番です。
ただ、もしもの時に偏った知識による誤った判断で自分自身や大切な家族に不利益を与えないよう、薬や西洋医学と上手にお付き合いできるきっかけになってくれればと思い記事を書かせていただきました。

 

恭子さんの息子さん4

(近所のスーパーへ買い物に行く息子の姿です  いつもマイバック持参です)

 

【2016.6.19 恭子記】

 

 

 

<マクロ美風より>

何でも医療機関に丸投げしてしまうのではなく、まずは自分で子供を守る姿勢が子育ての基本になるのは当然ですね。
しかし、現実には自分で勉強をしないで丸投げするか、西洋医学を頑なに拒否するか、このどちらかが多いので、過去に他のむそう塾生さんも同じようなメールをくださったことがあります。
「西洋医学と東洋医学とマクロビオティックの間で最良の選択を」

マクロビオティックを知りながら医療現場で働いている人は、きっと同じようなお気持ちなのだと想像します。

恭子さんの記事を参考になさって、親が判断ミスをしないようにしてもらえたらいいですね。

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