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マクロビオティックの誤解

マクロビオティックというとマクロビオティック料理のことだと思っている人がいます。でもマクロビオティックは哲学であって、お料理はマクロビオティックの一部分に過ぎません。私はこれほど面白い実践哲学はないと思えるのですが、肝心の哲学部分は抜きにして、食べ物にばかり興味が集中している人が圧倒的多数なのが残念なところです。
 
しかし、最近のような混沌とした時代だからこそ、マクロビオティックの考え方は必要であり、この考え方を知ることによってどれほど精神的安定を得られることでしょう。ここではぜひ正しいマクロビオティックの解釈を知っていただきたいと思いますので、長い文章ですが最後までお読みいただけましたらありがたいです。
 
では、マクロビオティックで最も誤解されている点について取り上げます。それはマクロビオティックでは動物性は絶対摂ってはいけないと思っている人がとても多いのです。マクロビオティックの本には必ず動物性や乳製品や白砂糖の弊害が書かれていますので、それらを避けることがマクロビオティックだと思ってしまうからなのでしょう。
 
マクロビオティックを知ると玄米ご飯を食べながら、動物性や乳製品や白砂糖を排除した食事を実行しようとするのですが、これがなかなかうまく出来ないのです。
 
多くの人が動物性は排除できるけれど、甘いものがやめられないとか、逆に甘いものが多くなってしまう傾向にあります。その結果胃腸の弱いタイプの人はどんどん痩せて、場合によっては生理がとまってしまう人もいます。それでも動物性は抜いたまま甘いものは食べるので、体はどんどん陰性に傾いて行きます。
 
またマクロビオティックでは絶対動物性を摂らないのではなく、体調によってはあえて動物性を食養として取り入れることがあります。人間はそれぞれ顔が違うように、体の外も中もみんな少しずつ違います。その微妙な違いが体調となって現われるのですから、一人ひとりのお食事がそれぞれ違うのが当然です。
 
もし著しく体力が落ちているときには、マクロビオティックといえども動物性を一時期取り入れて、薬がわりにすることもあります。そんな時でも頑として動物性を拒否していると、体の陰陽バランスが崩れて来ますから、体調が上向くことは期待できません。
 
下記リンクにマクロビオティックの普及団体である日本CI協会のブログに掲載された貴重な文章があります。引用させていただきましたので、マクロビオティックと動物性の関係について正しく認識してほしいと思います。

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