やけどのお手当の続き 柿渋 紫雲膏

先日、「火傷(やけど)は冷やすより温めた方が治りが早いそうです」という記事を書いたところ、Facebookでマクロビオティックの大先輩からコメントをいただいた。
桜沢如一先生の書かれたお手当の本の写真とともに。

 
 

<花井良平氏のコメントより>

桜沢先生の「自然医学」の「火傷」の「手當」の(一)が「柿澁を塗る」ですよ(笑)。

大火傷を柿渋で治した体験談を何人かから聞いたことがありますよ。
臭そうですが、塗ってみると、すぐにパリパリになって臭わなくなります。

7、8年前、代々木公園のイベントに出店している時、これから同窓会に行くという80代の爺さんが、柿渋を見るなり「懐かしいなぁ。子供の頃は、頭が痛い、お腹が痛い、熱がある、何でも柿渋だったよ。皆んなに飲ませてやろう。」と言って嬉しそうに1本買われたのが印象的でした。
戦前までは柿渋は民間薬の代表だったようですね。

 
 

 
 

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柿渋については、私のブログでも以前記事にしてあります。
ノロウイルス、インフルエンザに柿渋が効果的? 2016.12.13
「よろず“医者いらず”」柿渋の効能と歯医者さん 2014.7.4

購入時の注意。
・本物であること
・賞味期限のないこと

 
 

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また、Facebookで川北行雄氏からもコメントをいただきました。
漢方の外用薬ですね。

 
 

<川北行雄氏のコメントより>

経験談ですが、紫雲膏という薬があり患部に塗って油紙を貼り包帯で巻く事を毎日行うと全く跡も残らず治療ができました。

 
 

コメントをいただいた皆様に感謝いたします。

 
 


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むそう塾ならではの「鱧の骨切り特訓講座」が驚きの連続だった

【4名だけで鱧の特訓講座】

このブログには「うれしかったこと」というカテゴリーがありますが、「驚いたこと」というカテゴリーがほしいようなことがありました。

8月27日に「鱧の骨切り特訓再受講講座」を開催したのですが、その時に驚くべき光景が次々と展開されたのです。
受講者は4名で、中川さんから1度は骨切りの授業を受けている人たちです。

でも、骨切りに進む前の「鱧をおろす」段階で苦戦されている人たちが3名いましたので、中川さんが一人ずつ、まさにマンツーマンで特訓をしました。
一人が特訓されている間は、3名がガン見しています。
それもまた、とても勉強になるのです。

まず、鱧のぬめり取りから、中川さんが実際にやってみせます。
どの程度までぬめりが取れたらOKなのか、一人ひとり手で触って確認します。

次は鱧をおろすのですが、このときの鱧の状態やぬめりも全員が触って確認します。
さあ、ここからいよいよ包丁が登場するのですが、出刃包丁が完全に砥げていないと話になりませんから、それは最初に中川さんが全員分をチェックして砥ぎ上げています。

中川さんは2分半を切るタイムで鱧をおろすのですが、塾生さんは5分以内が目標です。
この日は、そのためのポイントを完全に身につけてもらうことに時間を割きました。

 
 

【動かないことに驚き!】

鱧の骨切りは、鱧をおろしてからの作業なのですが、全員がおろす段階でつまづいています。
ですから、鱧をおろすのに時間がかかってしまって、くたびれてしまうのが現実です。
でも、5分以内でおろせるようになったら、その先が楽しくなりますよね。

何しろ、最終目的は「美味しい鱧料理」なのですから、鱧をおろす段階でへこたれていてはダメなのです。
ということで、徹底的におろし方の極意を伝えて、骨切りがスタートしたのは、もう18時近くになってからです。

すでに鱧の講座を受けている人でも、骨切りのときに鱧が動く人がいるのですが、それを防ぐための極意を、中川さんが熱く指導していました。

まずは、まな板のどこに鱧を置くのか?
その時に何をするべきか?
それを見て、納得することばかりだったのですが、いざ、骨切りが始まると、誰も鱧が動きません。

身震いしましたね。
この光景に。

 
 

【鱧の骨切り】

さあ、いよいよ骨切りです。
まずはその人がそれまで切っていたとおりに、中川さんの目の前で切ります。
その癖を踏まえて中川さんが修正を加えていきます。

問題点が一人ひとり異なるのも面白いところです。
身長や体型なども影響するので、まさに一人ひとりの骨切りスタイルを指導していくのですが、これが実にすごい内容でした。

たとえば、骨切りをする時に力が抜けなくて困っていた塾生さんには、驚く切り方を指示したのですが、それでちゃんと脱力できたのですからビックリ!

また、ある塾生さんには、切る方向を変えることによって、結果的にはまっすぐになることを教えていたのも驚きでした。

また、眼鏡をしている塾生さんに、眼鏡を外して勘を頼りにすることを教えたり、本当に驚きの連続でした。

こうして2時間。
骨切り特訓をして、熱い一日は終了しました。
終了時刻は20時。

 
 

【栄養たっぷりの鱧で元気に!】

そばで見ていて思ったことは、指導者の力量によって、素人でもこんなに難しいことが出来るようになる現実です。
その現実が目の前で展開されていくのですから、私としても大いに刺激を受けた一日なのでした。

鱧は骨がいっぱいあって、その骨の処理が難しいから一般の人は手を出しませんが、プロであっても下手な人はゴロゴロいます。
でも、上手に骨切りされた鱧は、とても美味しいし、元気をもらえます。

何しろ、骨を一緒に切って、骨ごと食べてしまうのですから、骨の成分をそっくりいただけるわけです。
カルシウムはもちろんですが、ウナギ科なので鰻と同様にビタミンB12や、ビタミンDが豊富に含まれています。
そして、身にはタンパク質がたっぷりですし、皮にはコラーゲンがいっぱい含まれています。

ですから毎年、骨切り練習をしている塾生さんが、だんだん元気になっていくのが面白い変化です。
今年もすでにそのような変化がみられます。

今、満足コースの人でも、来年は秘伝に進んで鱧料理を作ることを楽しみにしているとの話が聞こえて来ました。
いいですねぇ。
鱧料理でぜひ夏バテ知らずの元気人になりましょう!

鱧には2回旬がありますので、産卵を終えた鱧が脂がのってくると、鍋が最高に美味しいです。
鱧でアクアパッツァなんて、手軽で喜ばれること間違いなしですよ。
むそう塾ならではの鱧料理の世界が、今から楽しみですね。

 
 

【むそう塾ならでは】

世はまさにテレワーク時代です。
でも、むそう塾では手で触って感じてもらうことが多いし、香りや味を実際に確認してもらう大事な場面が多いので、どうしてもZoomで伝えきれない内容があります。

まわりの人のご理解が得られにくいかもしれませんが、京都まで来ていただいたからこそ学べる内容が、あなたの今後に大いに役立ちます。

薄っぺらな内容は教えない。
他にはないことをやる。
これはむそう塾を始めるときから一貫していることです。

ますます混迷を極めるこの時代にあっても、信じられる確かな手応えを持っている人は強いです。
一緒にそんな手応えを増やして行きましょう。

 
 


(骨切りの結果を確認中 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 


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「自然治癒力を高めるマクロビオティック(実践編)」磯貝昌寛著

群馬県で「マクロビオティック和道」を主宰されております、磯貝昌寛先生の新しい本が発売されます。
発行は9月中旬になります。

昨年の8月に出版された「自然治癒力を高めるマクロビオティック 基礎編 正食医学の理論と実際」の実践編になります。
昨年の記事はこちらから。)

 
 

世界のあちこちが新型コロナウイルスに未だに翻弄されているため、感染症についてもページを割かれていますので、今にピッタリの内容になっています。

あなたの不安を少しでも解消するヒントが、この本にはいっぱい詰まっていますよ。
そして、マクロビオティックに不信感のあった方でも、健康になるための考え方を知って、むしろ好奇心を持たれるかもしれません。

 
 

「自然治癒力を高めるマクロビオティック(実践編)」 磯貝昌寛著

 

 
 


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埼玉の開業30周年のお店で新型コロナの自粛要請を思う

昨夜は、埼玉の自宅近くにある鉄板焼のお店に行きました。
このお店は今年が開業してから30年になるので、そのお祝いにというわけです。
夫や息子はランチでお世話になっているのですが、たまには夜でお返ししなくちゃ申し訳ないですから。

開業30周年ということは、1991年にオープンですから、バブル崩壊の頃です。
でも、このお店が入っているビルは、バブル当時に建築されたので豪華な造りなのです。
お店をオープンしたら景気が後退して行くなんて、大変だったと思います。

それでも、バブル崩壊を乗り越え、狂牛病騒動も乗り越えて頑張って来ました。
そうしたら昨年からコロナです。
飲食店は政府の意向で翻弄されて、存続の危機です。
ですから、私たち家族だけでも、気持ちをお届けしたいと思いました。

 
 

 
 

本当はフォアグラを使うメニューなのですが、家族がフォアグラは嫌というので変更してもらいました。
真ん中にあるのは玉ねぎのスライスです。

ところで、このお店は遠慮しながらアルコールを出してくれました。
表立ってはご案内しないそうなのですが、この企画からは決心したそうです。
わかります。
もう限界なんですよね。どこだって。

でも、「なんだこの店は」と感じるお客様もいるだろうからと、ネットにもアピールしていません。
そうすると、お客さんが増えないそうです。
「お酒出します!」と張り紙したり、SNSで知らせたお店は賑わっているというのに。

こういう場合は、肚をくくって堂々と宣伝した方が良いのかもしれません。

 
 

 
 

同じビルに入っていたスポーツクラブは、6月一杯で閉鎖しました。
これで、このビルがオープンしたときから入っていたテナントは、このお店だけになりました。

コロナの影響が、どんどん飲食店の首を締めています。
緊急事態宣言を出しても出しても繰り返し発出するということは、その政策が間違っていることを暗に示していると思うのです。
早く政策を変えないと、お正月までに潰れるお店がどんどん増えることでしょう。

もしかしたら東京はピークアウトに向かったかなと思うのですが、どうなりますことやら。

 
 


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京料理人中川善博の器用な手 手の想い出

【掃除機の部品】

あれは確か10年ほど前だったように思う。
中川さんが掃除機が壊れたというので、てっきり買い換えるものだと思っていた。

ある日、中川さんの家に到着すると、嬉しそうに中川さんが「これ見て」と言う。
??
古い掃除機だけど、これがなにか?

私の不思議そうな顔を見て、中川さんがおもむろにスイッチを入れた。
ウィーン!と掃除機がゴミを吸い始めた。

私「あれ? 掃除機、壊れたんじゃなかったっけ?」
中川「うん、壊れたけど直した。」
私「でも、部品がもうないって言ってたのに?」
中川「うん。だから作った。」

ビックリ!
それからしばらくの期間、掃除機は何事もなかったかのように働いていた。

 
 

【器用さ】

中川さんは本当に器用だ。
お料理をしているとき、いつも感心することがあって、それは手先の器用さが瞬時に活かされることがしょっちゅうあるからだ。

ぷっくりした赤ちゃんの手をイメージしてしまうほど丸みのある手なのだが、これが実によく働く。
塾生さんからは「クリームパンの手」と呼ばれて、手まで美味しそうなのである(笑)

 
 

 
 

 
 

【荷造り】

ある日、塾生さんが教室で買った道具を持って帰ることになった。
重いので宅急便で送ろうかと思ったが、一刻も早く復習したいということなので、中川さんが荷造りをしてくれた。

チャチャチャっと麻ひもでダンボールを結わえて、「はい、出来上がり!」と言った時に、「わー!」と歓声が。
ちゃんと持ち手がついているのである。
「さすが!」

よくあるプラスチックの持ち手は、角が痛いことがある。
でも、この持ち手は手にしっくりして柔らかいから全然痛くない。
塾生さんは自宅に帰るまで、まったく痛くなかったそうだ。

 
 

 
 

【手の想い出】

私の父も母も手が大きくて指が太かった。
二人共とても器用で、その手からたくさんの物が生み出されていった。
母はお料理や和裁・編み物を好み、95歳で亡くなる直前まで手を動かしていた。

父は仕事で使う道具の手入れを丁寧にし、研いだり磨いたりする姿が目に焼き付いている。
鋸(のこ)の目立てができない近所の人がよくやって来ていた。
そんな父の手を見ていて感心したので、小学生の私が詩を書いたら、NHKのコンクールで入選して記念品をもらった。

両親を亡くして思うのは、案外手の動きや、何かをしているときの動作や格好をよく憶えていることである。
こうして人は大事なことを子孫に残して行くのかもしれない。

私はどうやら手に氣が行くタイプのようだ。
だから、教室でも中川さんの手の動きを感心しながら眺めている。

もしかしたら塾生さんも、目を閉じれば中川さんの手元をいっぱい思い出すかもしれない。
その光景は、仮に中川さんが亡くなったとしても、みんなの目に焼き付いて残っているだろう。
なんと幸せなことだろうか。

人は顔だけでなく、手も想い出になりうるのだと思う。

 
 


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