離乳食の開始で悩んでいる塾生さんからのご相談 

昨年のむそう塾は出産ラッシュでした。
40代半ばで初産の人やら、4人目の人やら、3人目の人やらで大賑わいでした。
それぞれのお子さんがそろそろ離乳食の段階になって、何人かの塾生さんから相談をされましたので、記事にしておきます。

離乳食のことは、な〜んにも難しく考える必要はありません。
「食べる」というのは人間の本能ですから、その本能に従ってあげればよいのです。
もしうまくいかないとすれば、親の知識が邪魔をしていると思われます。

赤ちゃんが成長して行くのは、人類の進化そのものを歩んでいるわけですから、その進化にともなって赤ちゃんの「できること」が増えていくわけです。
まずは五感をフルに使ってアタックしてきますから、それを念頭に置いて親は歩調を合わせることになります。

といっても赤ちゃんが成長するスピードは驚くほど早いので、昨日できなかったことが今日はできたり、朝できなかったことが夜にはできるようになったりするので、漫然と子育てしていると大事なサインを見逃すことになります。

離乳食の主人公は子どもですから、子どもの目線で進めてみましょう。
新米ママたちは何かと不安も多いと思いますので、参考になる本をご紹介しておきましょう。
とにかく今の人たちは本が頼りになるようなので。
でも、この本のとおりに実行しようと思うのではなく、子どもの発達とはこういうものか、ということを理解してほしいのです。

(子どもの「手づかみ食べ」はなぜ良いのか?)

*   *   *

むそう塾生の“舞”ちゃんは、お子さんの離乳食で「手づかみ食べ」を実行していました。
よく頑張って「ガマン」していたと思います。
だって、こんなにも汚れるんですよ。

ご飯粒はあちこちにくっつくし、汁はこぼれるし、後始末が大変だからです。
でも、この間に子どもの感性はグングン発達していくんですよね。
もしかしたら、手を使うことが楽しそうな子どもの表情に負けてしまうかもしれません(^^)

舞ちゃんのInstagramには、そんな子育て写真や動画がいっぱい載っているので、これから離乳食を開始する人には励みになるかもしれません。
親がササッと食べさせた方が周りを汚さなくて済むし、早いのですが、それでは子どもの能力を育てるチャンスを失うんですよね。
もし可能なら、一時期グチャグチャになっても、手や口の触感を楽しむ時間を与えてあげられたらいいですね。

私も息子を育てる時、椅子の下や周りに新聞紙を敷き詰めて、お食事が終わったらクルクルと丸めて捨てていました。
汚さないことを望むのではなく、汚されてもよいようにしておくのがポイントですね。
小さい時に汚いものに触れながら、免疫力を獲得していくことを思うと、どんどん汚して丈夫に育っておくれという気持ちでした。

離乳食に関して私からアドバイスをするとすれば、子どものことをもっと知ろう!
この1点に尽きます。
親が何歳になっても知らないことは知らないのです。
学校で教わらなかったことは知らないのです。
私もそうでした。
改めて子どもの力を知って、その力を伸ばす方向に応援する子育てをしましょう。

ただし、理想を求めて母親がグタグタに疲れてしまうのではなく、放っておいても子は育つくらいの気持ちで、現実の生活を優先しましょう。
育児って手をかければキリのないものばかりなので、特に働くママたちは要領よく切り抜けましょう。

*   *   *

むそう塾生の“ゆこ”ちゃんの赤ちゃんは、昨日(1月27日)離乳食デビューをしました。
2018年8月14日生まれですから、5か月半での開始になります。
二人目のお子さんなので、もう開始時期だなと判断されて、事前に相談がありました。
状況からいって、GOサインを出したのですが、正解だったようです。
初めてなのに、もうスプーンを握って自分で食べようと左手が動いています。
お子さんの方で、しっかり離乳食の準備ができていたということですね。

 
 

お子さんには個人差があるので、ゆっくり離乳食をスタートしてもよいし、旺盛な食欲に引っ張られて早めにスタートしてもよいし、その子の受け入れ体制が整っていれば、その時がベストなのです。
あくまでも子どもが主役。
それが離乳食の開始時期です。

 
 

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コメント

  1. 未佳 より:

    美風さん、メールでのお返事と記事をありがとうございます。

    「子どものことを知る」「子どもの力を知る」、これが足りていないなぁと耳が痛くなりました。

    経験もないのに勝手に頭の中で描いた理想像のようなものが頑固にあって、そうなるようにせねばという義務感のような重さがありました。。

    落ち着いて見れば、現実の娘の方が、それを打ち砕くくらいパワフルでした。

    毎日毎日笑顔が増えていく娘にパワーをもらいながら、反応を楽しんでやっていきたいと思います。

    今回の件で舞さんにもご相談させていただき、「(腸を)育てるのは守ることだけじゃなく、鍛えることでもある」と大事なことも教えていただきました。

    こうして先輩ママさんとも繋がれるむそう塾で学べるのがありがたいです。

    いつかもし直接集まってお喋りできるような機会もあれば、素敵だなぁと思います。

    • マクロ美風 より:

      未佳ちゃん、こんにちは。

      子どものことを知って、子どもの力を信じて、あとは待つだけ。
      これが子育てかなあって生意気にも言ってみます(笑)
      人それぞれだから、未佳ちゃんの思ったとおりの子育てでいいんだけど、ちょっと先輩のむそう塾生は、お食事の共通項があるから、参考になることが多いよね。

      >いつかもし直接集まってお喋りできるような機会もあれば、素敵だなぁと思います。

      前にそんな話が出たのですが、こればかりは教室では狭いので、会場を考えなくてはいけません。
      東京からの塾生さんは遠すぎないか?
      そんなこんなでまだ実現できておりません。

      でもね、そんなことを言っているうちに、もうお子さんは別のステージに成長していて、悩みの種類が変わっていたりしますよ〜(^^)

  2. より:

    美風さん、こんにちは。
    懐かしいお写真の掲載ありがとうございます。
    (そして未佳さんへの「守ることだけじゃなく鍛える〜」のくだりは美風さんの受け売りでした。すいませんっ笑)

    まぁ汚しましたね・・・夏にはトマト煮を食べて顔も手も椅子も床も一面真っ赤になったこともありました。。
    でも、ご紹介されている本のおかげでこれはこういう時期なのだ、というのが頭にあったのと、
    「どこまで何をどうするのか見てみたい」という私自身の好奇心が大きかったです。
    だんだんこちらもテンション上がってきて、「いいぞいいぞもっとやっちゃえー!」みたいな気持ちになったり、時々は「おいコラ」と思ったりしているうちに、いつの間にか食べるのも上手になってきていました。

    それでも今でも汚したりこぼしたりしますが、自分で工夫している姿は見ていて面白くて、新鮮な驚きと感動をもらっています。
    先日は、器の中のものをフォークでうまくさすことができず、
    一つ一つテーブルに出してから刺していて、感心してしまいました。

    私は知識で考えすぎてしまうところがありますが
    子供の真剣さはいつも私をひっぱっていってくれています。
    離乳食期もお買い物に行くと突然あれ!と指差しして食べたいものを教えてくれたりしました。
    今まで食べたことがなくても、昨日まで食べなかったものでも、自分で選んだものはしっかり食べていてびっくりしました。
    私が考えることなんてちっぽけだな、といつも思わされます。

    ただ、そう思うあまりに子供に振り回されがちなので、、、
    子供とも現実とも私なりの、家族なりの折り合いをつけながら進んでいけたらと思います。

    • マクロ美風 より:

      舞ちゃん、こんにちは。

      >「(腸を)育てるのは守ることだけじゃなく、鍛えることでもある」

      これは元々整体の考え方でもあるわけです。
      どこか弱いからと、その弱いところをかばってばかりいると、その部分は萎えていくわけですね。
      だから、弱いところはかばったり守ったりするばかりではなく、ちょっとハードなことも体験させて、ジワジワと鍛える(育てる)ことが必要だよという教えです。

      この教えは子どもを育てるときや、自分が成長したいと思うときにも当てはまる考え方ですね。
      結局それは陰陽で考えると納得できると思います。
      子育て先輩の舞ちゃんから後輩の未佳ちゃんに、こうして大事なことを伝えてくれて嬉しく思っています。
      ありがとうね。

      これからも陰陽で考えてみてください。
      そうすると、子育てが分かりやすくなって、無駄な悩みが減りますよ。
      私は今でも活用しています(笑)

  3. ゆこ より:

    美風さん、記事にしてくださりありがとうございます。

    2人目といえど、まだまだ頭でかっちになっているところに的確なアドバイスをくださり親子共々よいスタートが出来ました。

    長男のときは、離乳食の進め方について管理栄養士として離乳食の指導をしていたこととむそう塾で教わることとのギャップに悩み、今回次男の離乳食については消化機能を心配しすぎて息子からのサインに気付きながら少し動けずにいました。

    子どもをよく見て、待つ、動く(サポートする)ということは簡単なようでとても難しく、また子育てや生き方全般に通ずるものであり、息子達に育ててもらっていると感謝の気持ちすら湧いてきます。

    困ったときは美風さんのブログや塾生さんのツイートから学ばせていただいていますが、それでも最終的には我が子を見て、時として個別にアドバイスをいただく必要性も体得しました。

    離乳食、幼児食については、特に舞さんの愛が溢れるツイートやお弁当投稿が心に残っております。
    長男のときは汚れることが億劫に感じ、思う存分手掴み食べを楽しませてあげれなかったなぁと反省しています。
    次男は待ちに待った離乳食を楽しむかのように、スプーンやおかゆを触ったり舐めたり五感で味わっています。
    手掴み食べについては、綺麗好きの夫ともその大切さを共有し、夫婦で見守る環境を築いていきます。

    ご紹介いただいた本についても、のめり込みやすい性格なので参考として拝読いたします。

    • マクロ美風 より:

      ゆこちゃん、こんにちは。

      ジャストタイミングで次男くんの離乳食をスタート出来てよかったですね。
      ご長男さんの時には、それまでのお仕事のこともあるし、マクロビオティックのこともあるし、複雑な思いだったと想像します。
      でも、ゆこちゃんは職業も含めて大転換をしたうえで、今の幸せがありますから、もう気持ち的にもスッキリされたと思います。
      素晴らしい決断力だなあと感心していますよ。

      妊娠中も満足コースで頑張って、5月からはいよいよ秘伝コースですね。
      お仕事にも復帰されて忙しく日々を送る中にも、ゆこちゃんらしい目標をもちながら子育てをされることでしょう。
      応援していますよ。

      あ、ご紹介した本は、しっかり実行しようと思わないでくださいね。
      手を使うということには、そんな意味があるのか〜と言う程度で、許される範囲内で見守ってあげられたら良いと思います。
      決してのめり込まないでくださいね。
      ご主人さまとの話の種ぐらいに考えていただければ結構です(^^)

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