マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座(16)

注文建築でありながら居場所がない家というのはよくあることです。
それは設計士さんに自分の希望を細かく伝えていないか、家具の選び方が間違っている場合です。
私は家の中に「核」を作ることをお奨めします。
どこからともなく、なんとなくそこに集まりたくなるような場所。
それが「核」です。
マクロビオティック的にいうなら「陽の場所」ですね。
家族がそこに集まれる場所は、今の建築でいうならリビングですね。
昔は茶の間と表現しましたが、まさにそんな空間がリビングに求められます。

しかし、リビングには大きなソファとテレビとダイニングテーブルがあって、椅子は何脚もあるのに落ち着かないことってあるのです。
それは日本人がまだ欧米式の生活様式を自分のものにしきれていないためだと思います。
どこかにまだ畳式生活への残像を引きずりながら、フローリングの上に和布団を敷いて寝るような滑稽な暮らし方をしている人もいます。

部屋には目的があるわけですから、その目的にふさわしい使い方をすることが一番落ち着きます。
ということで、リビングは家族が集える場所にするため、中心にテーブルと椅子を据えるのがとても効果的です。
その目的にふさわしいのが先の記事に書いた「リビングダイニングテーブル&チェア」です。
一戸建ての家なら庭にシンボルツリーを植えるように、リビングにもシンボルスペースを作りましょう。

<Sa(84-2)さん>
パソコンの置き場所に関してはご主人様が気に入っていらっしゃるようなので、それでOKにしましょう。
問題はダイニングテーブルと椅子なのですが、昨年購入されたばかりではご主人様も納得されないでしょうから、このままにしておきましょうか。
ただし、将来買い替える時には私の記事を参考にしてみてください。
居心地の良い空間が出来上がるはずです。
食器類の枚数は、人数分 +1枚あればよいのですが、お子さんがいらっしゃるので、もしかしたら割られることも考慮して、人数分+2枚残しましょうか。
陶芸教室の思い入れのある器は、あなたの所は収納が多すぎるくらいあるので、しばらくは残しておいてもいいかなと思います。
きっと将来捨てることになると思いますが、あなたの中でそれまでは時間を要するのでしょう。

お料理本については、これから幸せコースに通うとどんどん不要になることでしょう。
なぜなら、お料理は文字ですべて表せるものではないからです。
本というのは分量と作り方を書いてありますが、むそう塾に通っているうちにどんどんそこから離れて行くはずです。
今までお料理の世界に抱いていたイメージは払拭して、まっさらな状態にするのも良いですよ。
ということで、お料理本は処分してもよいのではないでしょうか?
昨日Twitterでのーちゃん宛につぶやきましたが、私はマクロビオティックに出会った時、一切のお料理本を処分しました。
過去よりこれからにスペースと時間を充てたいと思ったからです。
あなたが過去や想い出をどのように整理するのかがこのお片付けの目的でもあります。
私の指示を待つのではなく、自分の気持ちを整理して決めてください。

下駄箱の上にあった物は、それぞれを所有者の部屋に飾るのが良いです。
それからアイランドキッチンの背面下にオープンの棚(ラック)を設置すると良いですよ。
ローテーブルやダイニングテーブルの上に散らかりそうな物はここにまとめましょう。
ところで、あなたのお宅のリビングには核がありません。
中心になるものがないので、とても広いのにあなたの居場所がなくなるのです。
あなた用に思い切って椅子を1脚買うことですね。
暖炉のそばの壁(籐製のチェストがあった場所)に、あなたがリラックスできる椅子とサイドテーブルを1台置くのもありです。

まだまだあなたのお宅は物が多いでしょうから、これ以上もう処分出来ない!という段階になったらもう一度お写真を送ってください。
そして、家のどこに何があるかをすべて把握できるようになってください。
そこまで進まないとまだまだあなたの頭の中はモヤモヤしています。

 
 

ひじき豆 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(ひじき豆 料理:京料理人  中川善博)

 
 
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コメント

  1. asa より:

    美風さん、こんにちは。

    早速見ていただいてありがとうございます。リビングに核がないのですね。ダイニングテーブルが中心になっていると思い込んでいました。確かにずっと座って寛いでいたいとは思えません。(汗)
    本当はダイニングテーブルと椅子を新しくするのがベストだと思いますが、主人も気に入っておりますので少し時間もかかると思います。
    私用の椅子、全く思いつきませんでした。考えただけでワクワクします!キッチン背面のラック共にまたご相談させてください。

    ご指摘通り、確かにまだモヤモヤしています。今までのやり方ではまだまだだということも分かりましたので、さらに身を引き締めて処分していきます。

    • マクロ美風 より:

      asaちゃん、こんにちは。

      本当はね、家を建てるときに自分のコーナーを設けるべきだったのです。
      特に主婦は一日中家にいるのですから。
      これからでも遅くありません。自分専用のコーナーを作りましょう。

      それからね、まだまだモヤモヤしているとのことでしたから書いておきます。
      いずれ不要になるとは思うのですが、前倒しで陶芸教室に通われた時の作品を一部処分するのも一案です。
      思い入れがあるというだけで物を残しておくと、多くの物が残ってしまいます。
      過去ではなく、「これからも使うかどうか」に焦点をあてて判断してください。
      そうしないと持ち物で埋もれた一軒家はちっとも変わりないことになります。
      「必要な物だけを周りに置く暮らし」を実現しましょう。

  2. asa より:

    美風さん、こんばんは。

    お返事ありがとうございます。自分のコーナー憧れます。現在、二階の廊下に机が置いてあり、そこを自分の趣味スペースにと思っていました。(今だに一度も使えていませんが。)
    確かにリビングに自分のコーナーがあるのは魅力的ですね。子供も少しずつ手がかからなくなってきているので、もう一度見直してみたいと思います。

    それから器ですが、使用頻度の少ない物は全て処分します。「必要な物だけを周りに置く暮し」を実現すべく、その他の物も処分していきます。まずは、器から始めていきます。このところ処分の判断基準が曖昧になっていました。背中を押していただいてありがとうございます。今からやります!

    • マクロ美風 より:

      asaちゃん、こんばんは。

      一人で黙々と仕分け作業を続けていると、判断基準が曖昧になるのは誰しもあることです。
      でも、そのちょっとの曖昧さが果てしなく物を増やすことにつながるので、そこは「絶対にいるかいらないか」の視点も加えましょう。
      「もしかしたら」は不要です。
      衣類にもこの判断は顔を出してきますので要注意ね。
      こうしながら決断力を養うことにもつながるので頑張ってください!

  3. asa より:

    美風さん

    早速のお返事ありがとうございます。
    只今食器の仕分け終了しました。スッキリしてひとつひとつに目が行き届きます。とても贅沢な並びになりました。
    これからはお気に入りの物をどんどん使っていきます。(今までは大切に保管しがちでしたが。)なんだかそれだけでワクワクしてきました!
    この繰り返しが決断力を養うのですね。まだまだ頑張ります!

    • マクロ美風 より:

      おお、asaちゃん、頑張りましたね!

      >これからはお気に入りの物をどんどん使っていきます。(今までは大切に保管しがちでしたが。)なんだかそれだけでワクワクしてきました!

      それはよくあることですよね。
      どんなにお高くても、大切でも、食器は使って初めて食器の役目をまっとうするのです。
      ですから、どんどん使いましょう。
      そうすることによって、大切な感性が養われます。
      しまい込んでおいては感性は養われません。
      何かが動き出した感じがしますね。
      この調子で頑張ってください!

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