過去

片付けごとをしていると、嫌でも過去と向き合うことになる。
物から精神的な過去を呼び起こすことになる。
そこには良い過去も、楽しい過去も、嫌な過去も、悲しい過去も、悔しい過去も全部入っている。
それらを自分の気持ちの中でどのように秩序づけていくか。
これが片付けの主目的である。
決して目に見える物だけを整理することではない。
過去は今の自分の中にすべてある。
つまり、今の自分は過去のかたまりなのだ。
だから、今を見ればそれですべてが済むと私は思っている。
結婚してから相手の過去が暴露されて、離婚に至るケースもあるが、過去も含めての結婚だったはず。
だから、過去のことが原因で離婚なんておかしいね。
単純に自分の目に狂いがあっただけなのに。
*   *   *

グンと話は変わって、過去の「物」を捨てる時は、それを買ったお金も捨てることになる。
もちろん、使用すればそれだけ償却されるけれど、買っただけで使わなかった場合は、購入価格そのもののお金が捨てられることになる。
私は冷蔵庫に残っていた食材を捨てる時には、その分を金額に換算して家計簿につけていたことがある。
実験的に。
これをビジュアルに記録して行くと、見えないものが見えて来る。
これは面白い副産物を生み出す。
家の片付けをするとき、物を捨てる場合にもこの方法を採用すると、驚く金額を捨てることに気づいて愕然とするはず。
ああ、そのお金があったら、旅行はおろかマンションの頭金ぐらいはゆうに出来ていたかも知れない。
いえ、人によっては高級車1台を現金買い出来たかも知れない。
そのくらいの数字になること間違いなし。
それを知ると、今後の買い方が慎重になる。
本当に必要なものかどうか、吟味することが出来るようになる。
少なくてもストレス発散のための買い物はしなくなる。
それでも買い物をするなら、よほど懲りない人だ。

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コメント

  1. 夏目 より:

    美風さん、こんにちは。
    記事を沢山ありがとうございます。
    どの記事も、深く頷きながら読ませていただいています。
    そして励みになっています。
    今回のこの記事、本当に、捨てているもの、リサイクルしているものの
    購入した金額を考える度に、あ~~~~と思いながら作業しております。
    高級車1台、2台?なんて思ってしまいました。
    確か昨年も、そんな思いをしたのです。でも更に収納されていた
    物があったという現実に・・・過去としっかり向き合い、未来へ
    羽ばたきたいです。

  2. おはる より:

    美風さん、ありがとうございます。
    今やっと、このメッセージが、腑に落ちてきます。
    理路整然と、いろんなことが、解き明かされてます。

  3. firuzeh1004 より:

    美風さん、こんちは。

    >冷蔵庫に残っていた食材を捨てる時には、
    その分を金額に換算して家計簿につけていたことがある。
    実験的に。

    おぉ、同じこと、むかししたことあります。
    そのときは洋服や雑誌なども含めて全て。
    「愕然」ってこういう時に使う言葉なんだと
    確認したのをおぼえてますよ(笑)

    そのとき悟ったのはモノを買ってもストレス発散はしない。
    それこそ「かもしれない」購入はむしろ後悔のほうが多くなる。
    それがまた新たなストレスを生むというダメダメスパイラル。
    モノに支配されるか、モノを支配するか(管理するか)
    生活の主従関係を明確にすることは
    面倒じゃなく、楽になるはず。
    「楽(らく)」は「たのしい」ってことでもあるはずですから。

    過去を含めてのお話は最近良くします。
    他人には他人の過去があって
    それがあったからこその出会いだから。
    1/69億の巡りあわせは大切です、やっぱり。
    偶然はなくすべて必然と思えば貴重で尊い。

  4. 麗可 より:

    美風さん、こんばんわ
    片付けに関する記事を沢山有難うございます

    片付けをしていると楽しいのですが、辛くなる時もありました

    主人の転勤で東京に来てから、購入した物が沢山ありました
    寂しかったんだな~と当時を振り返りました

    主人は物を捨てるのが辛くて苦手だから、物を買う時は考えて考えてから買うと言うのに、私は安易に物を買っていました

    お金を無駄にしてごめんなさいと主人に謝った所、『何でもすぐ買うなと思ってた。でも、氣がついて良かったね』と言ってくれました

    引き続き作業しながら、逃げずに過去と向き合って行きます。
    そして、これからは本当に必要で気に入った物だけを購入し
    良い氣の中で暮らして行きたいです。

    有難うございます。

  5. マクロ美風 より:

    夏目さん、こんばんは。

    高級車2台は多すぎます。
    キッパリ!
    それはご主人の働いたお金ですよね。
    そのことを考えると複雑な思いが去来します。
    この際しっかり考え直しましょう。
    頑張って!

  6. マクロ美風 より:

    おはるさん、こんばんは。

    やっと腑に落ちましたか?
    家から離れることをおすすめしたのはこのような背景があるからですよ。
    良い方向に進んでね。

  7. マクロ美風 より:

    firuzeh1004さん、こんばんは。

    おお、firuzeh1004さんもですか!
    私は普通の家計簿の反対で「捨てる家計簿」というものをつけていたのです。
    これは面白いですね~。
    生活の盲点が見えて来ます。

    >他人には他人の過去があって
    >それがあったからこその出会いだから。
    >1/69億の巡りあわせは大切です、やっぱり。

    うんうん、そう思います。
    特に「それがあったからこその出会いだから」という文章に共感します。
    だから私はご縁があった人との出会いを大切にしたいと、いつも心から思っています。

  8. マクロ美風 より:

    麗可さん、こんばんは。

    >主人の転勤で東京に来てから、購入した物が沢山ありました
    >寂しかったんだな~と当時を振り返りました

    精神的な寂しさを物で埋めようとしても駄目なんです。
    氣を紛らわせるだけで解決にはならないんですね。
    精神的な問題を抱えたままお酒で紛らわせようとしても、それは解決ではなく問題を先送りにしているのと同じことですね。

    >引き続き作業しながら、逃げずに過去と向き合って行きます。
    >そして、これからは本当に必要で気に入った物だけを購入し
    >良い氣の中で暮らして行きたいです。

    麗可さんの本気を感じます。
    今度こそ強い精神を育てて、ぶれない麗可さんになってください。
    一緒に頑張りましょう。

  9. 夏目 より:

    美風さん、こんばんは。お返事ありがとうございます。
    高級車っていくらの車だろう?と考えてしまいました。
    よ~く考えると、外車の高級車一台は買えません。
    自宅で乗っている車一台も買えないかもしれません。
    いずれにしても、夫が働いたお金が入っていますね。深く反省。
    出産を期に、買い物する事も自由にならなくなり、
    ネットショッピングや通販などで、自由に動けない自分の
    ストレスを発散していたのだと感じました。自由に動けないから
    ストックをしっかりしておきたいという気持ちもありました。
    宅配生協等をしばらく続けていましたが、私にはこれがくせ者。
    何となく、いいかも~って写真だけ見て、番号と個数書いて
    申し込んでしまって、返品するのも面倒だし、いつか使うかも。
    なんてとっておいてある物が多かったです。
    もう、宅配の食材調達はやめました。
    物質的に満たされても心は満たされないという事もしっかり感じました。
    これからは、しっかり考えてお金を管理して行きたいと思います。
    子供のころから身につけなくてはいけない感覚ですね。
    頑張ります!

  10. おはる より:

    美風さん、こんばんは。
    この記事、先の記事「究極の物」、次の卒業証書の記事、
    どれもぴったりあてはまってます。
    お金のこと、
    高級車?マンションの頭金?も、程度によりますが、その通りです。
    過去の色のついたものは、気がつくと、
    お金も含めてすべて使い果たして、置いてきました。

    卒業証書も、アルバムも、卒論も、引っ越しを重ねるうちに、
    気がついたら全部どこかで亡くしてました。
    本もほとんど全部処分して、手元にあるのはごく最近のものだけ。
    衣類、調理用品、洗面具。少しの雑貨。
    冷静に見ると、それだけで、生きていけますね。

    この現実に心もついていきたいと思います。
    ありがとうございます。

  11. げんたろう より:

    色々と数えてみたら、どれだけのものを捨てていたか判りません・・・

    ワタシが個人的に困るのは、必要な物を捨てられ、ゴミばかり残されることです。

    そういう時は何もする気が無くなりますが、過去には未来のために必要な過去と、捨てたほうがよい過去、認めざるを得ない過去があると思います。

    多くの場合、認めざるを得ない過去でしょうが、これを無視していたら反省というものが無くなることは実感したので、
    如何に未来のための過去となるかが大事かと実感するようになりました。

  12. はいじ より:

    現在も、次の瞬間には過去になる。
    振り捨てたい、あるいは忘れたい過去を量産しないように、今を生きることが大切なんですね。
    人も、モノも、自分も大切に、そしてわだかまらずに、
    こだわらずに、颯爽と未来へ向かっていきたいです。

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