マクロビオティックを知らないのにマクロビオティック的

これで今年最後だなぁと思いながら、素麺のつゆを作っていたら、息子がお水を飲みに台所に来た。
 子:へ?、素麺のつゆってそうやって作るんだ
 母:そうだよ、今では自分で作る人少ないけどね
以前、ひょんなことから市販のめんつゆの味を経験した息子は、その甘さが気に入らなかった。
生まれてからずっと私の作っためんつゆの味に慣れているためだ。
市販の味を思い出しながら彼は続けて言う。
 子:売ってるのって美味しくないよね
 母:うん、甘いのが多いよね
 子:だってさ、売ってるのってだらしないじゃん
 母:? だらしない?
 子:だって、丸っこい味でさ
 母:なるほど、丸っこい味ね?
息子の言葉を聞いてなるほどと思った。
・だらしない
・丸っこい
イメージとして陰性を思い浮かべた私は、「はは?ん、こんな子でも陰陽を感じているんだなぁ」と思った。
もちろん彼は無双原理もマクロビオティックの陰陽も知らない。
けれど、陰陽の違いと同じことを肌で感じている。
それでいいのだ。
あえて陰陽という言葉を使わなくても、その違いが分かっていれば。
あえて難しい定理を持ち出さなくても、私達は陰陽の世界に生きている。
それだけでいいのだけれど、それをちょっと分解して知ることが出来たら、これから先のことまで見えてくるものがある。
先を見ない楽しみもあるけれど、もっと変化に富んだ人生にすることも出来る。
どれを選ぶかはまったく自由。
ああ、それにしてもマクロビオティックって楽しいな♪

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コメント

  1. 中川善博 より:

    美風さん こんにちは

    ご子息の舌は確かですねぇ。
    だらしない、丸っこい、というイメージに追加して欲しいのは「作る量」ですね。 大きな鍋で大量に作ると陰性になりますね。
    御飯も大きな鍋でたくさん炊くとかんたんにふっくらします。

    もう一つ。
    市販のつゆは調理してあります。調理というのは不特定多数をターゲットにした味付けですね。ほら、陰性でしょう?

    美風さんのお手製はご子息とご主人と言うターゲーットが絞りに絞られた特注品で調理ではなく料理なのです。これは調理したものよりは遥かに陽性なのです。

    などと釈迦に説法を、失礼致しました。

  2. 秋乃 より:

    美風さん、こんにちは。

    肌で感じるマクロビオティック、そこに理論が触れる。考えただけでワクワクします。

    中川さんのコメントにあった『調理』と『料理』の違いを読んで、学校の調理実習が料理実習だったら、と思いました。
    ほんまもんの『食育』ってこういうことなのかもしれないな、と。
    なんて。生意気なことを書いてしまいました。

    学びの機会をありがとうございます。

  3. お花 より:

    美風さん

    こんにちわ。
    私が息子さんの年代の時は、めんつゆが甘いとか考えてなかったな~と思いながら読ませていただきました。
    そういう物だと思ってました。
    (何かを感じていたのかどうかも??)
    働き盛りの母親達に作られた、助っ人(味の素等)
    に大変お世話になっておりました。

    そういう助っ人がどんどん家に侵入して
    いろんな事考えなかったし、
    考える癖、ついてないなと思いました。

    最近”にんじんから宇宙へ”と言う本を読みました。
    むそう塾のおさらいの様な感じの本でした。
    にんじんを試行錯誤される場面に、ただただ関心でした。
    (塩の話も怖かったです)

    中川さんの分解して下さった麺つゆの説明も・・
    あ~そういうことなんや~と。

    日々勉強だな~と。
    何も感じず、出されたものを、流行った物を
    手に口にしていた自分からは大分成長させて
    もらったな~と しみじみ思いました。

    (すみません、全然陰陽と関係ないコメントに・・)

  4. まい2 より:

    美風さんこんにちは。

    何となく感じていたことの理由を考える。
    理由がわかって、結果を自由に選べたら…
    と思うと、ちょっと人生得した気分です。
    もっと知しれたらもっとずっと面白そうで、わくわくします。

    大きなお鍋で、不特定多数に向けた調理、
    食堂のカレーを思い出しました。
    陰性の追い打ちだったんですね~。

  5. 夏目 より:

    美風さん こんにちは。
    ご子息の舌は、素晴らしいですね♪
    あの市販の汁の甘さが嫌いです。
    でも、その甘さを、「だらしない」とか「丸っこい味」と表現できる
    感覚が凄いな~と思います。理屈じゃなくて、体で、細胞で理解されているという事ですよね。
    そして、中川さんのコメントで「調理」と「料理」のお話もお伺いできて、料理をするということの大切さを感じました。

  6. てんこ より:

    美風さん、こんにちは。

    >あえて陰陽という言葉を使わなくても、その違いが分かっていれば。

    そうか、そんな風に陰陽を押し付けず、体に浸みこませるように育ててあげればいいのですね。
    私だったら、くどくどあーだこーだ言って押し付けてしまいそう。
    やはりまだまだ頭でっかちでしょうか。。。

    ちょっと力が抜けた感じです。

  7. げんたろう より:

    まず美風さんの記述を見ながらフムフムと思い読んでいたら、
    なかがわさんのコメントに大いに納得させられ、自分自身、まだまだ気付いていないことがあることを認識するに至りました。(^笑^)

    ワタシ何ぞ、油断したら陰陽を分解し過ぎる部分があるので、出来るだけシンプルにと考えて過ごしているつもりです。

    ちなみに我が家は母を始めとして、市販品も自分流にアレンジする癖があるので、特定のターゲットを絞った陽性さを常日頃、求めているのだと再認識しました。

  8. マクロ美風 より:

    中川さん、おはようございます。
    そうですね~。
    調理と料理の違いを、中川さんはいつも仰っていますものね。
    現代人の陰性さをこんな角度から分析してみるのも面白いですね。
    中川さんならではの解釈をありがとうございました。

  9. マクロ美風 より:

    秋乃さん、おはようございます。

    >ほんまもんの『食育』ってこういうことなのかもしれないな、と。

    同感です。
    さらに、学校教育にマクロビオティック的なものの見方考え方を取り入れてくれたら、どんなに健康で幸せになれる人が増えることでしょう。
    何が大切か、今は何をなすべきか。
    それらを的を外さずに考えられることこそが、マクロビオティックの素晴らしいところなので、それを子供達にも伝えたいです。

  10. マクロ美風 より:

    お花さん、おはようございます。

    お花さんのような育ち方をされた人って多いと思いますよ。
    そして、それを当たり前として今も暮らしているのです。
    病気でもしない限り、なかなかそれを変えるチャンスはないでしょうね。
    なぜなら人間は楽な方に流れるからです。
    でも、ある時グッと決心して楽でない方を選ぶと、人生が変わり始めるんですよね~。
    面白いものです。

  11. マクロ美風 より:

    まい2さん、おはようございます。

    流される生き方ではなく、流れるように生きると気持ちいいですよ。
    流れるためには自分の意志が必要です。
    私は若い時期は流された部分が多いにありましたが、そのうちにこれではいかんと思って、ちょっと自分の意志を出すようにしてみました。
    すると面白いくらいに流れが変わったのです。
    人生なんてどこでどんなふうに変わるか検討がつきません。
    大いに今を楽しみながら生きましょう。

  12. マクロ美風 より:

    夏目さん、おはようございます。

    いやはや何とも訳の分からない息子なんですが、この時には息子の言葉の面白さに興味があったのです。
    子育てをしていると、よく子供のひと言が宝物のように思える時がありますよね。
    あれなんですよ~^^

  13. マクロ美風 より:

    てんこさん、おはようございます。

    あらあら、てんこさんはお子さんに陰陽を押し付けていたの?
    それは無理ですよ~。
    マクロビオティックは勉強するものではなくて、感じるものだから、くどくどと説明するべきではありません。
    今のお子さんの年齢なら、頭で考えることより肌で感じることを大切にしてあげて欲しいです。
    大人の生き方を子供に求めない。
    これはとても大事なことだと私は思っています。
    なぜなら、子供は日々成長するので、大人の感覚を押し付けることは望ましくないと考えるからです。
    「今」子供に必要なことは何なのか?
    それは子供によって、毎年違うでしょう。
    そこをきめ細かく対応して行くのが子育てだと私は思います。

    子供には旬を生きてもらいたいと思いませんか?

  14. マクロ美風 より:

    げんたろうさん、おはようございます。

    分解し過ぎるって、納得です(笑)
    でも、それが楽しいんですよね^^
    げんたろうさんにはげんたろうさんの、中川さんには中川さんの世界からみた陰陽が勉強になりますので、大いに語り合いものです。
    また京都でお会いしましょう♪

  15. Ai(4-14) より:

    こんにちは。

    面白いですね。

    もうオッサンですけど、
    子供のように、うまく陰陽を感じれないのでまだまだですね(笑)

    何で不特定多数を相手に作ったものが陰性なのかわかりません・・

    考えながら、感じれるように生きてみます。

  16. マクロ美風 より:

    Aiさん、お久しぶりです。

    あら、うまく陰陽を感じられないですか?
    それはそういう視点で物事を観察していないからです。

    >何で不特定多数を相手に作ったものが陰性なのかわかりません・・

    対象の陰陽ですね。
    これでハハーンと思ったでしょ?

  17. てんこ より:

    美風さん、おはようございます。

    子供には今はこんな体調だから、こうした方がいいよ~、などと具体的に伝えてみていました。
    陰陽を押し付けてはいないと思いますが。。。もし私に美風さん程の経験や知識がもしあったら、いろいろ言ってしまいしまいそうだなと思ったのでした。
    でも逆にたくさんのご経験があるから、感じる事の大切さを分かっていらっしゃるのですね。

    今の子供を大切にしたいと思います。

  18. マクロ美風 より:

    てんこさん、こんにちは。

    >陰陽を押し付けてはいないと思いますが。。。

    あら、そうでしたか。
    それは失礼しました。

    てんこさんならすでにお感じのことと思いますが、人間ってどんなに外から言われても、自分で求める気持ちがないと駄目なんですよね~。
    自分でその気になった時に初めて力を発揮するものだから、私は無理に押し付けないように心がけています。
    でも、つい口出ししたくなってしまうものですよね。
    キケンキケン^^;

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