玄米を炊く時の加熱方法

なかなかさんのブログ、「マクロビという考え方」に質問がよせられました。
マクロビオティックを実践するうえで、とても大事なことだと思うので、私も一考察。
質問の要旨は下記のとおり。
 1 圧力釜で玄米を炊くと、アルファ化しないと聞いたが本当か?
   (炊けているようにみえて、実は生に近い状態)
 2 圧力釜で炊いた玄米ごはんは、酸化しているので、食べ続けると
   顔が黒っぽくなるらしい。
               ☆      ☆      ☆                          
<アルファ化について>
まず、マクロビオティックを実践しようと思うなら、圧力鍋を買ったときについて来た
レシピ集を捨てることです。
もし、捨てられないのだったら、その存在を忘れることです。
そして、陰陽で考えましょう。
圧力鍋は、短時間で調理できることをウリにしている商品です。
ということは、陰から陽へ劇的な速さで変化することを意味します。
しかし、眠っていた玄米は急にその変化についていけません。
そこで、陰陽の理論にそって調理しようと思えば、必然的にアルファ化する温度の
時間を、長くとることになります。
私は圧力鍋の場合、73分?80分かけて炊き上げていますが、季節や体調に
よって調節するのはもちろんです。
玄米を推薦されている方の本を見ても、手早さにポイントをおく炊き方、滋養にポイ
ントをおく炊き方など、時間は様々です。
もっというなら、リマ・クッキングスクールの先生たちでも、少しずつ違いがあります。
ですから、玄米の炊き方は人それぞれで、100人いたら100とおりあると思います。
なぜなら、人の体はそれぞれタイプが違うし、体調にも左右されるので、おいしく感じ
るセンサーが微妙に異なるからです。
絶対という炊き方はないので、自分に合った炊き方を見つけるのです。
そのおいしさは、アルファ化と関係してきますが、市販の料理本や圧力鍋購入時の
レシピ集の方法では、時間が少なすぎます。
その意味で捨てると表現させていただきました。
          ☆      ☆      ☆
<酸化と色黒について>
まず、結論から。
玄米を長い間たべても、色の白い人はいっぱいいます。
反対に、玄米を食べなくても、色の黒い人もいます。
私が、リマ・クッキングスクールに通っていた時、ウサギより白い先生がいました。
反対にとっても黒い先生も。
これは、単に玄米の酸化だけの問題ではないと思います。
酸化の問題を厳密に考えると、息もできなくなってしまいます。
あえて、玄米の酸化をとりあげるなら、保存方法の方が問題でしょう。
それから、漢方には「相似の理論」というのがあって、分かりやすく言えば、
「食べた物のようになる」と考えられています。
その理論を適用して、食養法が成り立っているので、広く考えれば、陽性化した物
ばかり食べていれば、色が黒っぽくなるのは当然といえば当然です。
ですから、あまり単眼にならないで、複眼的な見方をすることが大事だと思います。
要はバランス。
思考も偏らないことが中庸なので、体の声に耳を傾けて、心地よい判断をしたいものですね。

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コメント

  1. なかなか より:

    素晴らしい考察です。

    私の記事を補足して余りあります。

    ありがとうございます。

  2. macrobi papa より:

    マクロビは次から次へと知らないことが

    出てくるようです。

    宿題も多い授業のようですね(笑)。

    でも、楽しんでいます。

  3. マクロ美風 より:

    次から次へと疑問が湧いてきて、内容が奥深

    いのがマクロビの面白いところですね~。

    だから、井戸端会議も話題が尽きなくて、そ

    れでも参加者は、「時間がたりな~い」って

    思うんでしょうね。

    マクロビの先輩たちも、こんな気持ちで勉強

    したのかしら?

    でも、私達には、ブログと“井戸端会議”が

    あるから、きっと私達の方が楽しいと思うわ。

    大いに楽しもう♪♪

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