一周忌


親子3人で足洗い中。   祇園でちょいブレイクな伊飯店。
母が他界したのは去年のちょうど今日であった。
入院して余談を許さぬ中、生きようとする力と安楽への誘いが
拮抗する毎日であったのだろう。
数日前からの自発呼吸の不安全に、医師からは「いつ何時(なんどき)」
と伝えられていたのだが、その時は急にやって来た。
昼前にいつもの様に病室に見舞いに行き、洗濯物の交換をして
翌日にせまったむそう塾の講座のミーティングをしにベッドを
離れて数時間後に携帯がポケットの中で震え上がった。
「あ、来たな」
と電話に出る前になぜか解ったのだ。
一瞬で事を理解した私は美風さんに挨拶もそこそこにタクシーで
駆けつけた。
ギリギリでの臨終立ち会いとなったが、死に顔を見て一番に
浮かんだ言葉が「お疲れさまでした」だった。
本来ならば通夜でむそう塾は逆キャンセルとしなければならぬ
タイミングであったのだが、翌日は友引。
1日ずれての通夜から告別式となった。
そのお陰でむそう塾も全ての予定を実施できたのである。
もともと商売が好きで接客が好きで芸能が好きだった母親が
最後に私に教えをくれたと悟った。
「来て下さるお客様の足を止めてはならぬ。」
そこが私の第2のスタートとなったのである。
世の中の全ては必然なのだ。

カテゴリー: KMS なかがわ パーマリンク

コメント

  1. ジャポネーズ より:

    Bonjour zenemon-san,

    あれから一年、時が経つのはあっという間ですね。
    しこしこと論文を書いていた頃のことも思い起こされます。
    クリスマスに一時帰国するやも???
    その折は、おばあちゃんにもご挨拶できるといいな。

    あっ、ティヴェリオベーネだ(笑)

  2. zenemon より:

    あやちゃん こんばんは。(こんにちは。)
    なにやら文字が模様になった古い英語?の詩を読んだり書いたりしてましたねぇ。 懐かしいな。
    フランスの古着のベッッピンさんのおばちゃんも懐かしいし。
    そちらで会われましたか?

    あ! さすがに知ってますね (笑)

  3. ふみよ丸 より:

    中川さん、こんばんは。
    一周忌のご法要にあたり、
    遠いところからですが合掌させていただきます。

    t.v.bの文字に「お母様は、イタリアンがお好きだったのかしらん?」と、
    (お会いしたことはありませんが)ご生前の面影に想いを馳せておりま
    した。

    >もともと商売が好きで接客が好きで芸能が好きだった母親が
    最後に私に教えをくれたと悟った。
    「来て下さるお客様の足を止めてはならぬ。」

    きっと、べっぴんさんの愛くるしい、お母様だったのでしょうね。
    私の祖父も生前、「人に損させたらあかん!」と、いつも言っていました。
    私の世話好きな性格は、この祖父の教えから派生していると、
    今日確信しました(笑)。

    心からご冥福をお祈りいたします。

  4. zenemon より:

    ふみよ丸さん こんばんは

    母はフレンチもイタリアンも好きでしたね。
    私の前職の関係もあって海産物にはうるさかったです。
    黒アワビのライトスモーク、カッペリーニ、カリフラワーソース
    とかね。
    美味い物が好きなばーさんでした。

  5. しろうさ より:

    こんばんは。
    1年前に初めてむそう塾にお伺いしてから1年経ちました。あの時、お母様が亡くなられたことを後からきいて、そんな中でも力のこもった講座をしてくださったことに、頭が下がりました。

    おいしいものが好きなお母様・・・以前、「これはおばあちゃんために」とおいしそうなお料理の写真を載せていらっしゃったことを思い出しました。

    「来て下さるお客様の足を止めてはならぬ。」
    ちょうど先ほど、仕事で気づきを得るできごとがあり、それと前後してこちらの言葉を読みました。氣を引き締め、整えていきたいと思います。
    東京から、ご冥福を祈らせていただきます。

  6. Mi より:

    こんばんは。
    1年前に初めてむそう塾に参加させていただいて早1年経つのですね。
    講座中、なんとなくどなたかが?と感じながら、中川さんのお姿を拝見してまさか・・・と思ってましたが、中川さんの凛としたお姿でほんまものの姿を拝見させていただいた事を思い出します。
    その時に闘病中だった従妹も旅立ち、私は幸せコースに通わせて頂いていろいろな学びを教えて頂いておりますが、むそう塾とのご縁を大切に、少しでも娘に何か伝えていけたらと思っております。

    従妹も友引の関係で出先から戻った私は臨終には間に合いませんでしたが、なんとかお葬式には参加でき、必然の意味を改めて感じました。
    彼女は意識がなくなる少し前に後悔はしたくないからと連絡をしてくれてました。
    従妹の四十九日も終わり、今週末は祖父母の七回忌。
    感謝の気持ちでお参りしてまいります。
    心からご冥福をお祈りいたします。

  7. わかやす より:

    世の中は必然。

    私もそう思います。
    幼い頃から共働きのため一緒に暮らしていた母方の祖母の忠告はいつも的確。

    いつ何時でも、これはだめよ。と言われたことを守らねば必ずと言っていいほど怪我をしたり悲しい思いをしていました。

    だから祖母の言いつけだけは必ず守っておりました。

    昔はどうしてこうも祖母の予想は当たるのか不思議でしたが、すべては必然だったのですね。

  8. zenemon より:

    しろうささん こんばんは
    もう参加してくださって1年になるのですねぇ。
    ありがとうございます。
    気持ちも新たにもっともっと氣を込めて参ります。
    断食終えてから、さらに氣が増幅しました。
    もうじき物理的に確認できるような予感がします。

  9. zenemon より:

    Miさん こんばんは
    ありがとうございました。
    Miさんのご親戚のご冥福をお祈り致します。

  10. zenemon より:

    わかやすさん こんばんは
    どんと構えた重心の低い方は氣が乱れていないので、危険察知、危険予知が異常に早くなるのです。
    ですから危なげなく生きておられる様に見えるのですね。
    いつもそうありたいものです。

  11. Ni(7-7) より:

    こんばんは。
    一年前のあの日、静かで透明な気を感じながら、
    玄米炊きを教えていただいたことを思い出します。
    そして、今も玄米御飯と向き合えていること、
    京都に通えることにただ感謝です。
    この一年は私にとって
    「生きている」と強く感じることのできた時間でした。
    ありがとうございます。
    心からご冥福をお祈りいたします。

  12. zenemon より:

    Ni(7-7)さん こんにちは
    本当に。
    あの日がご縁の始まりでしたね。
    ずっとこのご縁が続きますように。
    そしてあなたにでっかい透明な幸せが訪れますように。

  13. れっち より:

    偶然で必然
    この世の理
    さあ暖気運転終了!
    本格的に始動って感じですね。
    母上もきっと応援されてますよ~

  14. zenemon より:

    れっちさん こんばんは
    偶然はありませんね。 すべて必然です。

  15. だいだい It(7-3) より:

    中川さん皆さんこんばんは。

     むそう塾に初めてお邪魔したのが丁度1年前の、その講座でした。
     美風さんがお話の中で「どうして中川さんがこんなつらい目に…」とおっしゃって、涙されていたのが印象に残っています。その時は意味が分かりませんでしたが後で分かった時、本当に申し訳なくありがたく胸がいっぱいになったのを思い出します。静かで、熱い気の入った講座でした。物事に真剣に向き合うことを教えていただきました。
     中川式の美味しい玄米に出会えて良かった。この1年で我が家の食卓は一変しました。
     チャンスを下さった中川さん、美風さん、中川さんのお母様、本当にありがとうございます。

    遅くなりましたが、心よりご冥福をお祈りいたします。

  16. zenemon より:

    だいだいさん こんばんは
    ありがとうございました。
    だいだいさんの健康にむそう塾が少しでもお役にたてているのなら
    こんなに幸せなことはありません。
    中川式玄米炊飯は一生ものです。 長いおつきあいをこれからも宜しくお願い致します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です