凄味

赤塚不二夫先生の葬儀でタモリが読んだ弔辞をお聞きになりましたか?
私が今までに聴いた事のある弔辞の中で間違いなく天であった。
普段のテレビで見るタモリの声の張りよりも
低く抑え、
音量も抑え、
速度も抑え、
しかし今までのタモリのどの演目よりも心に届く声であった。
しかもあの長い、聞く者の瞼に鮮やかな映像を描かせる文章、内容は
その場でタモリの心から滲み出た言葉だったのではないか?と言われている。
手に持った、本来弔辞の原稿を書き記すべき紙は白紙だったらしい。
人間の「本当の感謝」というものを見せてもらった気がする。
私がする感謝など、「マネゴト」に過ぎなかった。
私は初めてタモリの「本気」を見た。

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コメント

  1. shintaromaeda より:

    あの弔辞が白紙であり、弔辞の文章がすでに頭の中で出来上がっていたことを知った時にはタモリさんの偉大さを改めて認識しました。

    本題からは少々ズレますが、この数日間の『笑っていいとも』を見ている限り、タモリさんはいつもの軽快なトークとリアクションを見せていましたが、内心では大恩人である赤塚さんの訃報を悲しんでいたと思います。その悲しみを隠して我々視聴者のために笑いを提供する姿には感服するばかりです。

  2. デメキン より:

    いつも善右衛門さんのサイトを楽しく拝見させて頂いている者です。

    初めてコメントさせていただいたのは、私もまさに同じことを感じたからです。

    あの弔辞を聞いて、涙が止まりませんでした。

    タモリさんのおっしゃった最後の一文に、彼の感謝の気持ちが集約されてい

    たと思います。

  3. あや より:

    ネットニュースで見て、胸が熱くなりました。
    私もあなたの作品です。というコトバもステキだなと思いました。

  4. 夕稀 より:

    テレビを見ていなかったので気がつかず、今慌ててネットで聞きました。
    「これでいいのだ」という言葉の深みに、私は全く気づいていませんでした。
    これから先、心の支えとなる一言になりそうです。
    悲しみよりも、温かみが残る、素晴らしい弔辞だと思いました。

  5. fanta より:

    以前
    テレビで
    闘病中の赤塚さんの枕際に にこにこ笑いながら見まいに来ているタモリさんと黒柳徹子さんの姿を見て印象に残っています。

    たまに、ではなくて きっとしょっちゅう 来ているんだろうなという感じでした。

    タモリさんて なんか 一線ひいてますよね。 なんか かっこいいですね。

  6. zenemon より:

    shintaromaedaさん こんにちは。 コメントありがとうございます。
    本当ですね。 いいともも ミュージックステーションも、つとめて普段と変わりなく振る舞うタモリが居ましたね。
    かえって周りに居るタレントさんや歌手が気を使って普段通りにできていなかったような気もします。

    芸人は感動させたり泣かせたりしてはいけないのです。
    芸人はどんなときも笑わせてなんぼなのですね。
    その点では当日のタモリは芸人としては初めてダメを出したのです。
    でも人間としては「今夜は最高」だったと思います。

  7. zenemon より:

    デメキン さん こんにちは。 コメントありがとうございます。
    世話になって何十年も一流で活躍し、人を笑わせて、やっとおそ松君達と並べたのです。
    作品の仲間入りができたのでしょうね。
    赤塚先生も認められたと思います。

  8. zenemon より:

    あやさん こんにちは。 コメントありがとうございます。
    あの日のタモリはかっこよかったですよね。
    ここ一番に凄味が出る男は 本物だと思いました。

  9. zenemon より:

    夕稀さん こんにちは。 コメントありがとうございます。
    本当ですね。
    悲しみより 学ぶことが多くあった葬儀でした。
    赤塚作品は発表当時は良く「教育に悪い」扱いをされていました。
    とんでもない話だということがやっと皆に解ってもらえたのではないでしょうか?
    これでいいのだ

  10. zenemon より:

    fanta さん こんにちは。 コメントありがとうございます。
    一線を引いている  そうですね。 これがプロの芸人なのですね。
    親の葬式の日でも人を笑わせるバカをやらなければならないのがプロの芸人だそうです。
    楽しそうでも大変な職業だと思います。
    漢を見ましたね。

  11. あや より:

    そういえば、林家三平師匠は、死に際に「お名前は何ですか?」というお医者様の問いに対して、「加山雄三」と答えたそうです^^
    それを聞いた時は、かなりウケてしまいましたが、そこで人を笑わせるなんてすごい!と思いました。プロですよね。

  12. zenemon より:

    あやさん こんばんは コメントありがとうございます。

    ・・それもまた凄いお話ですね ありがとうございます。
    どうあがいても息子2人はおとうさまの足下にもおよべませんね。
    私も目標にします。

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