料理上手な人は最後に勝つ 料理力=人生力

料理上手な人は最後に勝つ。
これが私の信条です。

どんな災害に遭おうと、どんな社会情勢になろうと、人は生きている限り食べ続けます。
だから、そのときに喜びとともに食べるものを用意できる人が生き延びられるのは当然のことでしょう。

私はもともと会社で経理を担当していたのですが、他人のお金を数えてばかりの生活より、実際にお料理を作る道へ転職しました。
その世界は底なしに広く、終わりのない世界でしたが、マクロビオティックの考え方を知って、一つの方向性を見出しました。

美味しいだけではなく、健康に貢献できるお料理。
それがハッキリとした目標になりました。

しかし、まだまだ世の中は“危ない美味しさ”がゴロゴロ転がっています。
その中から、“なにか違う”と感じた人たちが目指すお料理。
それがむそう塾の提案する「マクロビオティックと郷土料理の融合した料理」であり、陰陽を踏まえた料理だと思っています。

古くから都があって料理技術も発達していた京料理は、やがて日本全国の料理に影響して行き、日本料理となって来たのですから、京料理を学ぶことは日本料理の原点を知ることにもつながるでしょう。

事実むそう塾では、一つのお料理の時代背景を含めてお伝えしていますので、激しく移り変わる食の世界にあっても、正統派の学びが出来ると思います。
特にそれは盛り付けに歴然と反映されています。
その素晴らしさは、毎朝展開される「お弁当投稿」に如実に表れています。

*   *   *

最近むそう塾には、お母さん世代の方が増えて来ました。
それは、子育てを終えて自由になった世代が、新しい美味しさを知る喜びだけでなく、自分の作ったお料理で体調をよくしたいからだと思います。
さらには、むそう塾での学びが夢中になれる対象となり得ているのかもしれません。

マクロビオティックの陰陽をしっかり駆使し、召し上がる人の体調に合わせて食べ方をご指導すると、とても変化して御本人が驚かれます。

お料理を習う過程で、尻込みしていたSNSに挑戦したり、写真や動画を撮ったりしながら、ご自身が成長する楽しさも感じておられる様子で、彼女たちに活気が出てくるのが伝わってきます。

人は成長する時嬉しいものです。
その体験は人を若々しくさせますし、気持ちもイキイキとしてきます。
それがお母様世代の輝きになっているのだなあと実感する日々です。

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品のお弁当)

これは昨日の朝、麗可さんが作った差し入れ用お弁当です。
麗可さんも50歳になって、立派なお母さん世代です。
こうして大喜びしてもらえるお弁当を作れることは、彼女自身も嬉しいにちがいありません。
もう彼女は、人生のどんな場面でも強く生き切れる自信をつけたことでしょう。

お料理ができるということは、皆さんが想像される以上に精神面を強くします。
そのことが、冒頭の「最後は勝つ」につながるのです。

 
 

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コメント

  1. 勝ち負け? より:

    お料理ができるということは自分を支えてくれますし自分やまわりの人を幸せにもしてくれると思います。
    ・・・が「勝つ」に「最後に勝つ」にとても違和感。
    何に勝つのですか?勝つことは重要ですか?お料理ができることに「勝つ」とか「負ける」とかを持ちこまなくてはいけませんか?

    • マクロ美風 より:

      勝ち負け?さん、初めまして。

      >何に勝つのですか?

      答えは「生きることに勝つ」という意味です。
      ああ、こんな時お料理ができたらなぁと思う場面をよく見ることがありますし、高齢になってもお料理ができる人は、自己管理の面でも健康的に過ごせている人が多いですね。
      食という大事なことをしっかり管理できることは、精神的にも安定した土台となってくれますから、そういう意味でも強く生きられると思うのです。
      そんなことを思って書いた記事でした。
      私の言葉が足りないために、充分真意が伝わらなくてごめんなさい。

  2. 勝ち負け? より:

    お返事ありがとうございました。
    お返事を何回か読み直しても
    >「生きることに勝つ」という意味
    がわかりません。

    >ああ、こんな時お料理ができたらなぁと思う場面をよく見ることがありますし、高齢になってもお料理ができる人は、自己管理の面でも健康的に過ごせている人が多いですね。
    食という大事なことをしっかり管理できることは、精神的にも安定した土台となってくれますから、そういう意味でも強く生きられると思うのです。

    は、とても共感できました。
    ただ、そういう思いと「勝つ」「生きることに勝つ」がつながりません。
    そういう考えだと「生きることに負ける」というのもあるのでしょうね。
    生きることに勝つとか負けるとか、とてもしんどい考え方だと思いました。

    • マクロ美風 より:

      勝ち負け?さん、おはようございます。

      勝ち負けの認識は人それぞれですから、ここで結論は出せないと思いますが、私は生きることについてこのように考えております。

  3. 麗可 より:

    美風さん、こんばんは

    私は独身時代仕事やテニスに明け暮れてお料理をしてこなかったので、結婚した時はほとんどできませんでした。
    フルタイムで働きながら、帰ったら本を見て作るも大して美味しくなくて苦労したのを思い出します。

    たこ足マクロからむそう塾に出会って10年。
    お料理の美味しさに驚き、気がつけば苦手だったお料理が楽しい趣味になってました。
    昔は買ったものでお礼をしてましたが、今は自分が作ったもので色んな方に感謝の気持ちを伝えられ、美味しかった、元気になったと喜んでもらえるのが嬉しいです。

    これからも楽しく元気に、食べてくれる人のことを思ってお料理します。

    • マクロ美風 より:

      麗可ちゃん、おはようございます。

      今では麗可ちゃんがお料理が苦手な人だったなんて、誰も信じないことでしょう。
      そのくらいこの10年間は濃い日々でしたね。
      苦手なことを趣味にまで高められた経験は、紛れもない事実として、これからの麗可ちゃんにとって大きな自信となることでしょう。
      人間の可能性はどこに潜んでいるかわかりませんね。

      これからも、お料理苦手の人に希望を与える存在でいてください。

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