桂むきでなぜ右手の甲が横を向いてはいけないのか?

桂剥き投稿を見ていると、手の甲が右に向いてしまう人が多いので、昨年の息子の場合を例にして応援記事を書きます。
包丁を怖がると、どうしてもギュッと包丁を握りしめてしまうので、深く持ってしまいます。
そのことが手の甲が右に向いてしまう一つの要因でもあります。
間違った使い方をしなければ、包丁は安全なので、必要以上に怖がらないようにしましょう。
包丁の正しい使い方は、教室の授業で丁寧にご説明しましたので、必ずそれを守ってください。
まず、桂むきにおける力の方向を知りましょう。

【1】
手の甲が右側を向いていると、矢印の方向に力が加わりますから、右手で大根をむき進む動作になってしまいます。
なんとしてもこれは避けねばなりません。
桂剥きのときの包丁は上下させるだけだからです。
(桂剥き投稿2回目の動画 2016.6.10)” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen>

 
 

【2】
しかし、包丁とぎのときには、包丁を砥石に向けて当てるために、次のような持ち方をします。

 
 

(誤解を避けるために書き添えますが、包丁とぎの場合は、力を加えて包丁を砥石に押し付けるのではなく浮かすのですが、砥石に当てる包丁を砥ぐ部分と、桂むきで大根に当てる包丁の部分がまったく同じなので、このような説明をしています。)
このことを中川さんは「面圧」という言葉で説明しています。
面圧をかけるために、手の甲が右を向いてはいけないのです。

【3】
昨年、私の息子も力んで包丁を持つので、手の甲が右側を向いていました。(【1】を参照のこと。)
その解決方法として、次のような動作を入れてみました。
桂むきをしている途中で、包丁とぎの手の位置を確認するのです。
(桂剥き投稿12回目の動画 2016.6.20)” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen>

すると、手の甲が右を向いてしまうのを防げるようになりました。
だんだん、合谷も使えるようになって来ました。

 
 

【4】
まだまだ桂剥きのスピードは遅いですし、横の筋も入っているのですが、いちいち包丁とぎのポジション確認をしなくても剥けるようになりました。
(桂剥き投稿28回目の動画 2016.6.30)” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen>

その時の中川さんの記事をリンクしておきます。
桂剥き投稿2016  Naさん(91-4)

なお、その後息子は遊び呆けて桂剥きの練習をしていませんので、未だに横筋は消せていません(汗)
(男じゃないかも・・・)
でも、桂剥きをすると、息子は大根にやられて、手がこんなふうになってしまうのです。
大根の毒消し効果が実感できる写真でしょう?

 
 

 
 

今は台所用洗剤に負けていますが、じわじわと丈夫な皮膚になってほしいと思っています。
自分を試される桂剥き投稿(息子の場合)

この記事が少しでも幸せコースの皆さんの参考になりましたら嬉しいです。

 
 

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コメント

  1. えみ より:

    こんにちは。

    私も桂剥きの時は、終盤は掌の皮膚の中にフツフツと細か〜い水疱が出来てました(おそらくTAMOさんの手の一歩手前の状態)。このままいくとアカンというところでゴールを迎えたので事なきを得ましたが、こうなってしまうと痒いは痛いは滲みるわで本当にストレスなんですよね。
    今も洗い物を沢山してくださって頭が下がります。私は昨日だけでちょい怪しいです。(以前なら一発KOでしたが)
    幸せコースの皆さん、アトピーの方もそうでない方も陰ながら応援しています。
    私も頑張ります。

    • マクロ美風 より:

      えみちゃん、おはようございます。

      私は昨年の息子の手を見て、可哀想だなとは思ったのですが、と同時に大根の毒消し力に改めて感心したものです。
      私がマクロビオティックを知って排毒が始まった時、手からの排毒は写真の息子の手以上に赤くて皮がむけてズルズル状態だったので、息子のつらさはとてもよく理解できました。
      お湯でもしみて、本当に涙が出るんですよね。
      でも、排毒の場合と毒消し力に負けている状態は少し違うので、じっくり息子を観察していました。

      教室の洗剤は弱いタイプと強いタイプと2種類用意しているのですが、弱い方だと油でギトギトしたものは2度洗いを余儀なくされるので、そうすると時間がかかって処理しきれなくなるので、強い方の洗剤を使うことが多くなります。
      強い方だと1回でツルツルになるのですが、それだけ手の方も荒れますね。
      でも、皮膚は本当に個人差があるので、麗可ちゃんは息子のようにはなりません。

      幸せコースの人たちが、息子のようにならないで、全員無事に最後まで頑張ってほしいと思います。

      • えみ より:

        お返事有難うございます。私の場合も毒消し力に負けていたので、身体が陰性だったのかなと思っています。
        今はもう少しマシになりました。

        • マクロ美風 より:

          えみちゃん、こんにちは。

          皮膚に関しては凄くデリケートな部分があるので、単に陰性だから陽性だからって言い切れないところがあるなぁっていつも思っています。
          今は少し良くなられたようで良かったですね〜。

  2. おはる より:

    美風さん、こんばんは。

    合谷を使うことが今なお掴めきれておらず、包丁とぎとの説明に!となりました。
    そして、アトピーについてはもう、語りきれない思いです。  

    今では、(家庭レベルではありますが)洗い物をしていると、指先から身体の中のアクが流れ出ていってくれてるような感覚があり、変わるものだと驚いています。

    たまにちょこっと炎症が出ると、血液の質、気持ちがガタッと変わったのを感じます。

    桂剥きの道は気が遠くなってしまいますが、キッチンに立つ時、大根に触る時だけでなく、
    日々の時間の使い方、時間と環境の捻出、自己撮り動画をじっくり確認すること、お手本動画やブログ記事を読み込むこと、体調も含め、心構え、食べたものや気持ちのモードも映し出されて、全部まるごとなんだと日々実感です。

    日々真剣に取り組んでおられる幸せコースのみなさんに、学んでます。
    満足コースでも克服できておらず課題の桂剥き、、向き合います。
    記事をありがとうございました。

    • マクロ美風 より:

      おはるちゃん、おはようございます。

      おはるちゃんはアトピーで長い間苦しんだので、この写真の手を見ても「まだいい方だわ」と思われることでしょう。
      白い手袋をして桂剥きをしようとされていた過去の写真を思い出します。
      今は素手で桂剥きが出来て、こんなに嬉しいことはありませんね。

      桂剥きは中川さんでも「まだ進化できる」と感じるほど奥が深いので、幸せコースでの1か月間は導入部分ですね。
      私は長いこと中川さんのそばで桂剥きを見続けたので、少し門前の小僧状態になっていて、塾生さんはここが分からないのではないかと想像するのです。

      そして昨年、息子がつっかかるところを見ていると、やはり塾生さんと同じところだったので、何とかそこを克服出来ないものかと考えました。
      中川さんにも確認すると、「それでよい」とのことだったので、こうして記事にしたところです。

      きっとこの記事は、幸せコースの人のみならず、満足コースの人にも「!」となる人がおられることでしょう。
      案外バラバラにとらえていて、包丁とぎとは結びついていない人もおられると思うからです。
      でも、人間の体の構造は変わらないので、力が働く方向はみんな同じですから、動作も同じような形なら同じような力が働きます。
      お料理には結構そういう作業がありますので、関連づけて会得できるといいですね。

      おはるちゃんも満足コースの練習を頑張ってください。

  3. 綿毛 より:

    美風さん、こんばんは。

    私も桂剥投稿時は、アトピーで手がかなりしんどい状態になりました。
    なにしろ一さく剥くのに20分以上かかり、左手の力みのせいで大根からずっと水分が滴っていましたので。。
    レモン汁を絞るかの様に握りしめ、自ら酵素を絞り出していました。。

    そして右手の力みによる間違った作用から左親指を三回切り、エアーを余儀なくされました。(エアー期間のお陰で手がもったとも言えますが。。)

    なにより良くなかったことは、このひと月の間、玄米を一回しか炊かなかったことでした。
    ただ時間が惜しかっただけなのですが、終了後に頭髪の抜け毛、美容室のカラー液が滲みるようになり、向き合い方の失態を痛感しました。

    遅い、力む、基盤を蔑ろにする。
    あらゆる場面で自分の諸悪根源はそこにあり、必ず自身に返ってくる。
    自滅の典型だと、今回の記事で改めて当時を省みました。

    私も幸せコースの皆さんに学ばせていただきながら、応援しております。

    TAMOさんは私達の洗い物を沢山してくださり有り難く感じておりますが、いつも素手でされていること、気になっています。。

    • マクロ美風 より:

      綿毛ちゃん、おはようございます。

      わあ〜、一冊20分もかかっていたんですね!
      歴代1位は40分という人がいました(大汗)
      桂剥きには本当に、性格を代表とする人間まるごとが反映されますので、40分の人のことを思い出しても納得します。
      でも、技術はいくらでも進化するので、単に性格だからとか、私ってこういう人間だからとか思わないで、どんどんその殻を破って挑戦してほしいと思います。

      玄米ご飯は健康の土台ですから、「ここぞ!」という時にはグッと陽性に絞り込んで行くようにするのが正解ですね。
      綿毛ちゃんは時間の使い方を改善すれば、いくらでも可能なことが増えてきますよ。

      息子の素手の件ですが、手袋をすると手袋にかぶれるのと、食器への感覚が鈍るのがイヤなので素手で洗っています。
      素手だからこそ感じる洗い上がりもありますのでね。
      綺麗に洗わないと気がすまない性格のようです。

  4. YOCO より:

    美風さん、こんにちは。

    桂剥きに向き合う私たちのために、たくさんツイートして下さったり、こうして具体的記事にして下さったり、愛だわ。愛以外のなにものでもないわ。と感じていながらこんなに日をおいてのコメント大変失礼致します。

    ありがとうございます。

    大変参考になっています。

    あることだけにフォーカスし過ぎない視点や、包丁研ぎと桂剥きの連動性関係性など気付かされました。

    しかし、それを落とし込めていない現状ですが、一進一退しながらも着地点は見失わないで取り組みます。

    TAMOさん、そうですよね。
    アトピーでありながらのスタッフ仕事には多々障害になることが多いですのに。
    ありがとうございます。

    しっかり取り組むことでお返ししたい気持ちです。

    • マクロ美風 より:

      YOCOちゃん、おはようございます。

      いきなり生まれて初めてのことに挑戦する皆さんの大変さもわかるし、中川さんの「なんとかして剥けるようにしてあげたい」お気持ちもわかるし、じっとしていられなくて、毎年同じような記事を書いてしまいます。

      昨年は息子の様子を見て、やはり皆さんと同じところで苦戦するのを確認できましたので、初めての手の使い方で苦しむ皆さんのお気持ちが、より身近になって記事が書けました。
      最初はどなたも苦戦されますが、「練習は嘘をつかない」の言葉どおり、頑張った人は必ず後で伸びて来ますので、今の時点で諦めないでくださいね。
      難しいからこそやりがいのある練習ですし、秘伝コースまで進んでも桂剥きができる出来ないは、ずっと尾を引くのですから、今この時を逃さず、後悔のないよう練習してください。

      舞ちゃんの「31日間を走り抜いた涙」は美しかったです。
      YOCOちゃんも美の涙で来月お会いしましょう。
      応援していますよ。

  5. YOCO より:

    美風さん、おはようございます。

    お返事ありがとうございます。

    あぁ このタイミングでこのツイート!
    この記事!

    技術面はもちろん少し低空飛行になりそうな気持ちの動向まで感じて下さっているのだとそこも含めとってもありがたいです。

    ほぼ同時によーい スタート!で走り始めた私たちきっと同じようにほぼ同時期に同じような乱高下の線を描きながらの取り組みだと思います。

    下向きになりそうな姿勢にさっと風穴を開け気持ちも変えてくれました。

    できることが1つでも増えることはとても嬉しいです。諦めずに取り組みます。

    舞さん… あの記事は何度読んでも つーっと伝うものがあります。あのお写真も凄いですよね。ところで、舞さんは本当に陰性寄りなのでしょうか?精神が肉体も凌駕するのでしょうか?時間の使い方は効率化を図っても動ける体がなければ進まない。高濃度の過ごし方が実現できていることと可愛らしいところのバランスが魅力でもあり不思議でもあり。常々感じていたことでしたのでこの機会にお尋ねしてしまいました。お会いしたこともないのにごめんなさい。

    • マクロ美風 より:

      YOCOちゃん、再びのコメントをありがとうございます。

      舞ちゃんは初めてむそう塾に来られた時には、心身ともに陰性でした。
      でも、5年間を走り抜ける間に心身ともに陽性さが増えて来ました。
      でも、中川さんのような陽性に比べたら、まだ陰性部分が多いです。

      陰性だから悪いのではなく、陽性だから良いのではなく、物事を達成するためには陽性のエネルギーが必要だと思ってください。
      舞ちゃんは、自分を変えようとして頑張るときの陽性エネルギーに凄いものがありました。

      人間はいつも陽性か陰性に分かれているのではなく、陰性と陽性を行ったり来たりしているだけです。
      それこそが陰陽バランスなのです。
      ですから、そこの解釈がいい加減だと、陰陽を善悪で判断してしまうことになってしまいます。

      YOCOちゃん自身も強い陽性と強い陰性の間で揺れ動いているじゃありませんか(^^)
      ですから、舞ちゃんも同じなのです。
      ただ、むそう塾を信じて、中川さんから桂剥きを精一杯習おうと思って頑張ったのがスタートです。
      なぜなら、自分の人生を変えたいと強く思ったから。

      結論:精神は肉体をも変えます。

      女性で陽性が強くなりすぎると、可愛らしさが失われます。
      まだらに陰性があっても、それはそれで愛嬌になるのです。
      そういうところが男性の心をくすぐるんですけどね。
      男女間って陰陽だなぁって思いませんか?

    • 中川善博 より:

      舞ちゃんは陰性ですが、しなやかで強靭な背筋(陽の力の源)を持っています。 お父さんからの遺伝と陸上競技で鍛えた宝物でしょう。
      いつもハグをした時に減ってないか疲れてないか診ていました。 陰性の中にも陽の芯(芯=硬いでは無い)を持ったなかなかの曲者なのは言うまでもありません(笑)

      • マクロ美風 より:

        中川さん、コメントをありがとうございます。

        いつも中川さんは舞ちゃんの背筋のことを話しておられますよね。
        背筋もですが、きっと舞ちゃんは肝臓が強いんだと思います。
        だから大事な場面で踏ん張れたのだと私は思っています。

        お酒は飲めない舞ちゃんですが(笑)

  6. YOCO より:

    美風さん、さっそくのお返事ありがとうございます。

    そうでしたね。
    指定図書、参考書に述べられていました。

    その記述に救われもしました。

    そうですよね。私も激しく行ったり来たり。
    でも自分のことが1番掌握しにくいのかもしれません。

    投稿を通じてみえてくるものもありそれも愉しいです。

    男女間って陰陽!
    はい。
    身近であったり、街中であったり、仕事関係者であったり そんな人々を陰陽観察するのが最近の密やかな私の愉しみです w
    男性目線で女性を観察することも多いですw

    しかしなにせまだまだぴかぴか?の一年生。

    この機会に!といつか伺いたと思っていたこと思い切って伺いよかったです。

    思い切った部分 ぎゅっと改行なし w

    今気付きました。

    やっぱり陰陽は愉しいです。

    ありがとうございました。

    • マクロ美風 より:

      YOCOちゃん、こんばんは。

      こうして具体的なことで陰陽を考えると、陰陽が立体的になってくるでしょ?
      こんなふうにして陰陽を身につける練習をしてくださいね。
      そうすると、必ず陰陽を使いこなせるようになります。

      なお、ブログの記事とコメント内容がかけ離れてきましたので、私からのお返事はこの辺でお終いにしますね。

      • YOCO より:

        美風さん、ありがとうございました。

        脱線させてしまいすみませんでした。

        中川さん、舞さんのしなやかに踏ん張れる秘密のひとつをお教え下さりありがとうございました。

        舞さん、勝手に大変失礼致しました。

        とにもかくにも 桂剥き生に応援と具体的アドバイスをありがとうございました。

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